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降って湧いたような女優・清水富美加さんの引退騒動。ただでさえ、人気若手女優の突然の引退なのに、その理由が、宗教団体『幸福の科学』への出家のためだという。

そして、2017年2月12日、この騒動について幸福の科学のHPにニュースリリースが出された。ニュースリリースによると、清水富美加さんは「良心や思想信条にかなわない仕事」が増え「断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心との葛藤のなかに置かれて」いたという。

……ってオイオイ、この例に挙がってる「人肉を食べる人種の役柄」って、明らかに映画『東京喰種』の霧嶋 董香(きりしま とうか)役じゃね

・「幸福の科学」が出した清水富美加さんの出家についてのニュース

まずは、幸福の科学がHPに掲載した清水富美加さんの出家についてのニュースは下記の通りである。

「このたび、テレビ、映画等で活躍し、日本を代表する若手女優の一人である女優・タレントの清水富美加氏(22歳)が、当教団に出家することになりました。

清水氏は、熱心な信者であり、子供のころから折々に大川隆法総裁の御法話拝聴会などの宗教行事には参加し、宗教的価値観のもと、「見て下さる方に元気や励ましを届けたい」という利他愛他の思いで芸能活動に打ち込んでこられました。

しかし、人道的映画に出たいという強い希望を持っていたにも関わらず、最近は、人肉を食べる人種の役柄など、良心や思想信条にかなわない仕事が増え、断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心との葛藤のなかに置かれていました。

仕事を選択する自由も無い、一種の “苦役” (憲法で禁じられています)ともいえる就労環境のなかで、ついには心身の不調をきたすまでになりました。この2月には、医師による診断の結果、ドクターストップがかかり、現在は芸能活動を中断しています。

こうした動きと相前後して、同氏の「守護霊霊言」が収録公開され、『女優 清水富美加の可能性 守護霊インタビュー』として刊行されました。

この収録・発刊をきっかけに清水氏は、自らの天命が「暗黒の海を照らす灯台の光となり、一人でも多くの人を救済していく」ことにあると確信し、「魂の救済のために24時間を捧げる」宗教者となるべく、出家を決意されるに到り、当教団としても宗教上の緊急救済の観点から受け入れを決めた次第です。

体調が回復しだい、宗教活動に参画してまいります。どうか温かい目で見守っていただければ幸いです。」(幸福の科学HPより引用)

──と、完全に宗教に専念するようだ。だが、気になるのは「良心や思想信条にかなわない仕事」の例として挙げられている「人肉を食べる人種の役柄」という部分。

・『東京喰種』か?

ひょっとして、これって映画『東京喰種』の霧嶋 董香(きりしま とうか)役では? 2017年夏公開予定のこの映画は、人の姿をしながら人肉を喰らうことで生きる怪人達「喰種(グール)」が主人公の大ヒットマンガの実写化作品。この映画において、清水さんは、メインヒロインの霧嶋 董香役を務めている。

予測でしかないが、他にそういう役柄も少ない気がする。そう思って映画『東京喰種』に寄せられた清水さんのコメントを見てみると、また違った雰囲気が感じられるようだ。そのコメントというのが以下である。

・『東京喰種』に寄せられた清水富美加のコメント

「私と霧嶋董香ちゃんは、真逆のタイプだと思います。自分は平和にぬくぬく生きてきたなぁとも思います。生まれてから大した地獄を知らなければ、見たこともないです。故に、どういったものを、どのように、どのくらい削ぎ落とさなくてはいけないのか、どのくらい自分を追い込まなくてはいけないかということが、計り知れないことは分かります。

声をかけて下さった方々に後悔をさせたくない、という思いと、役を頂いた以上、物語の持つテーマを感じとっていただけるように、いや、そのテーマが何かも今は分からないのですが、詰めて詰めて、撮影が終わったら死んでもいいくらいの気持ちで真摯に作品に望んでいきたいと思っております。」(映画『東京喰種』HPより引用)

──まず冒頭の「真逆のタイプ」という言葉に「良心や思想信条にかなわない仕事」が重なる。さらに、その後に続く「声をかけて下さった方々に後悔をさせたくない」には、「断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心との葛藤」が見え隠れするようだ。

また、「計り知れない」「そのテーマが何かも今は分からないのですが」など、迷いの言葉も多く「撮影が終わったら死んでもいいくらいの気持ちで真摯に作品に望んでいきたいと思っております」と悲壮な決意が語られている。

・様々な主張が交錯する

はたしてこれは、ただ単に女優が作品に込める想いを語っただけのコメントなのか、それとも、当時の様々な心情が込められたものなのか。

なお、スポーツ報知によると、所属事務所であるレプロエンタテインメントは「仕事量、内容に見合う適切な報酬をお支払いした」とし、「やりたくない仕事を押しつけたことはない」と教団側の主張を否定しているという。様々な言い分が交錯しているこの1件。真実が見えてくるまでは今しばらく時間がかかりそうだ。

参照元:幸福の科学映画『東京喰種』スポーツ報知
執筆:中澤星児

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