th_03

千葉県の奥地、成田空港のそばと言いつつ徒歩40分オーバーの中途半端な国道沿いに、知られざる超人気店がある!

ドライブの途中、偶然この店に迷い込んだ私。店内に漂う緊張感と、巨大な揚げ物が11枚も乗ったバケモノみたいな天丼を平然と喰らう男たちを見て仰天。慌てて調べたところ、関東大食界では、知らなきゃもぐり的な存在であることが判明! その名は「らーめん大漁」。大漁と書いて大量。なんでもドカ盛りの豪快な店だ。

・ブックスタンドには北方領土の写真集

古びているが広々とした店内には、なぜか皇室ご一家の写真がベタベタ貼られ、ブックスタンドには古マンガに混じって北方領土の写真集が鎮座。ランチタイムは肉体労働系やギラギラ系の男たちで混み合い、ものすごい熱気だ。

・メニューは基本的に全てドカ盛り

分厚いメニューを前に悩んだ挙げ句、入店時に多大なインパクトを受けた天丼を指差すが、看板娘のおばさん曰く「ゴメンね。一時間かかるけどいいかしら?」とあっさりスルー。仕方なく別メニューをオーダーした。

・大食い界の高校球児

料理が届くまでの間。お化け天丼と格闘中の戦士を観戦。11枚も乗っかった揚げ物のうち、8枚とライスを片付けたところで深い溜め息とともに撃沈。高校野球で負けたチームが甲子園の砂を持ち帰るが如く、悔しげに、食い切れない分を自前のタッパーに収めていた。

さて、それでなくとも混雑するランチタイム時に、通常の倍の量を作ってるんだから仕方ないけど、かなり待たされた末、ダブルハンバーグ定食と刺身定食が到着。

天丼ほどのインパクトはないものの、山盛りキャベツの上に草履みたいなハンバーグが2枚。さらに、限界ギリギリまで大雑把にスライスされた巨大な刺身は迫力満点。隣の客がオーダーしたカツ丼といわしフライ定食も、出された瞬間、笑いが止まらなくなる量。

で、実際に食べてみた感想だが、どちらも何となく大味。刺身はきっちり解凍されていないのか、何枚かカチンカチン。ダブルハンバーグは肉もソースも残念な感じ。でもね、何がどうであれ、これだけ量を出されたら文句など言えんわな。腹いっぱい食べたい人はぜひ行ってみよう。

・今回ご紹介した店の詳細データ

店名 らーめん大漁
住所 千葉県山武郡芝山町大里1912-1
時間 11:00~21:00
休日 第3月曜日

Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.

▼らーめん大漁はこちらです。
th_01
▼お昼時、続々入店する大盛り戦士たち。
th_02
▼店内は70年代の純喫茶風。ごく普通の昼食風景に見えますが──
th_041b
▼喰ってる物体をよく見ると──
th_061b
▼普通じゃありません。
th_071b
▼グラタンコロッケ、納豆付きか……。
th_08
▼牛肉300グラム使用の牛丼っていうのも怖い。
th_09
▼荒々しいメニュー。
th_10
▼壁にはなぜか、天皇ご一家の写真が!
th_111b
▼飲み物は現金のみ。
th_12
▼刺身定食。切り身の大きさが普通の倍です。
th_13
▼ダブルハンバーグ定食。草履みたいなハンバーグが2枚。
th_14
▼いわしフライ定食。でかいのが4匹。
th_15
▼カツ丼。活火山のような……
th_16
▼店のマスコットでしょうか?
th_17