東京・世田谷で「世田谷ボロ市」が2022年12月15・16日の2日間にわたって開催されている。代官屋敷を中心とした通りに露店が立ち並び、毎年20万人もの人出でにぎわうこの催しは、2019年以来3年ぶりの開催となった。
久しぶりに会場周辺に足を運んでみると、昼から大賑わい。名物代官餅には長蛇の列ができており、その様子から以前のボロ市がかえってきたことを実感した。
東京・世田谷で「世田谷ボロ市」が2022年12月15・16日の2日間にわたって開催されている。代官屋敷を中心とした通りに露店が立ち並び、毎年20万人もの人出でにぎわうこの催しは、2019年以来3年ぶりの開催となった。
久しぶりに会場周辺に足を運んでみると、昼から大賑わい。名物代官餅には長蛇の列ができており、その様子から以前のボロ市がかえってきたことを実感した。
私(記者)はアコースティックギターを所有している。現在で何本目になるかわからないのだが、過去に所有していたもののほとんどを、不注意で壊してしまっている。あるときはひっくり返し、あるときはうかつにも蹴飛ばし、二度と弾くことができないような状態にしてしまったのだ。楽器はとても繊細で、小さな傷でも音が狂ってしまうもの。それを知りながら壊すような人間は、おそらく所有するべきではないのかもしれない。
では、壊れた楽器はどうなってしまうのか。再生不可能と判断されれば、多くが廃棄されることになるだろう。きれいな音を奏でることができない以上、処分するよりほかに手はない。
少なくとも私はずっとそう思っていた。いや、壊れた楽器の行く末など、考えてもみなかったのだ。世田谷にある山本ピアノサービスの調律師、山本勝彦さんが作り出す、「壊れたギターのドールハウス」に出会うまでは。山本さんはギターをドールハウスとして再生し、ギターホールのなかにとても素晴らしい空間を作り上げているのである。