【劇的変化】1カ月間メシをモリモリ食ってガチで筋トレしたらこうなった『第二書:食改善でわかった食の大切さ』

運動も大事。だが、もっと大切なのが食事(メシ)である。筋肉を作るのもメシならば、太るのもメシである。そもそも人間、メシを食べないと死んじゃうし。ということで、調理師免許も持つ私としては、特にメシには惜しみない情熱を注いでみた。

・朝食命

まず最大フルパワーで作ったのが、超充実の朝食である。まるで旅館の朝食なのでは……的な、よりどりみどりの小鉢定食、通称「羽鳥朝定」を1カ月間休まず作り続けた。「こんなの無理!」と思った人は、よ〜く写真を見てほしい。例えばこれ……

実はそんなに時間がかかっていないのだ。フライパンを使うのは魚くらいで、そのほかのおかずは「わざわざ小鉢やお皿に入れて、豪華に見せているだけ」である。なぜ豪華に見せているのかといえば、「見た目からして満足感を得ようとした」からだ。

・朝食って本当に大切

1日を通しての食事量は、「逆ピラミッド」になるように献立を組んでいた。朝はガッツリ、昼はぼちぼち、おやつを食べて、最後の夜食はアッサリと。するとおのずと、朝起きた瞬間に「めっちゃ腹が減った状態」になっている。よって、モリモリ食える。

また、朝にガッツリ食べて満足感を満たしておけば、昼や夜に「おなかすいて死にそう」となることも減少する。しかも朝にガッツリ食べておくと、体や頭の調子もエンジン全開のフル回転。朝食って本当に大切なんだな……と痛感した次第だ。

・バランス&バランス

献立のポイントは、とにかく「バランス」を意識した。まずはタンパク質豊富な魚は必須。野菜も、ビタミン豊富なブロッコリーやインゲンなどを積極的に摂取。ドレッシングは使わず、コショウ&良質なオリーブオイルで脂質を摂取。海藻類(ミネラル)は「もずく酢」でカバーしつつ、元気の源「納豆&卵」も極力毎日食べるようにした。

・おかずを冷蔵庫にストック

そのほか、砂糖不使用の「きんぴらごぼう」や「ひじきと大豆の煮物」などは、週末に一気に作って冷蔵庫にストック。ちょっとずつ小鉢に入れて、約1週間かけて食べていった。あとは、無脂肪のヨーグルトに「糖質ゼロの寒天ゼリー」を添えたものをデザートにしたり、糖質はあるけどビタミン&ミネラル豊富な「果物」を、自分へのご褒美として摂取していた。

・自然と「ごはん抜き」に

余談になるが、私は大の「コメ好き」である。白米をおかずに白米が食えるほどの白米好きなのであるが、これだけ種類豊富なおかずがあると、とてもじゃないが白米なんてハラに入らない。よって、自然と「ごはん抜き(糖質抜き)」になっていった。

・会社のデスクで刺身も

昼や夜は、お弁当を会社に持っていったり、会社の冷凍庫に冷凍の枝豆を忍ばせておいたり、家の近くのお魚屋さんで買った刺身を保冷バッグに入れて会社へ持参したりと、いろいろ工夫しながら「とにかく高タンパク低脂肪」を意識しながら摂取していた。

・水の重要性

ちなみに、食べ物だけではなく、飲み物も徹底した。1カ月間、主に飲んでいたのは「水」と「天然炭酸水」のみ。ジュースはもちろん、麦茶やコーヒーも飲まなかった。一体なぜ麦茶もダメなのか? その答えを、幸蔵コーチは例え話で説明してくれた。

人間の身体を水処理施設だと思ってごらん。綺麗な水を飲めば処理をする必要はないよね。でも、ジュースを飲んだら、水と砂糖……とかに分解し、体に吸収させる為の工程が発生する。そして、消費しきれなかったエネルギー源(砂糖)は脂肪として残っちゃう。細かく言えば、麦茶も同じ。体に吸収させるために分解する工程が発生するんだ。

だいたい人間、何かを食べたり飲んだりすると、水処理施設(内臓)が綺麗な水(体が吸収できる栄養素)にするまで約3時間〜5時間くらいかかる。その間、お腹の水処理施設はフル活動。そんな状態で睡眠をとっても、頭は休めているけどカラダは全然休めていないんだ。しかも太る。

さらに言えば、筋肉のリカバリー(再生)は、その処理活動が終わってから始まる。となると、すべての工程が終わってから睡眠をとれば、頭も体も休めるし、筋肉はもちろん、肌も、爪も、髪の毛も……効率よく再生されるわけなんだよ。

夕食は寝る前の約5時間前に終わらせるというのも、すべてはリカバリーのため。水処理施設に余計な負担を与えないで効率よく動かしていくと同時に、綺麗な水もグイグイ入れたら、綺麗な水がガンガン回って代謝もアップ、疲れも取れるし回復も早い」

──みたいな感じだ。

・血糖値を意識

また、「食事は最低でも1日3回以上とること」の意味は、血糖値を一定に保つため。血糖値が急上昇すると、インスリンが出て上昇した血糖値を下げようとするらしい。そのインスリンの影響で、体脂肪が増加してしまうのだという。そういえば、よく幸蔵コーチは「食べる順番は野菜から」と何度も私に助言していた。これも血糖値の急上昇を防ぐためだという。

ちなみに、毎回のメシは、そのつどコーチに写メを送った。何か注意点があれば、すぐさまコーチがアドバイスをしてくれるのだが、なにより「コーチが確認するのでちゃんとしたものを食べないと……」という意識が働くのが重要なのかなと思った次第だ。

ほかにも食に関するアドバイスは山ほど教えてもらったのだが、長くなってしまうのでこのへんにしておく。続いての章は、「プライベートジム&パーソナルトレーニング」の重要性についてだ。

協力:世田谷フィジコFacebook
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.