会社は世界の縮図である。ロケットニュース24編集部も小さな世界の縮図であり、たびたび、どうでもいいことから口論になったりもする。世界に例えるなら一触即発の戦争前夜。今回の火種は、iPhoneの電話料金についてだった。

当編集部のiPhoneユーザーは、ソフトバンクが3人、auが2人、ドコモが2人という構図になっている。なかなかバランスの取れた、まさに世界の縮図であるが、各々が「ソフトバンクは安い」だの「auは安定している」だの「どこでもつながるのはドコモ」だの主張をしつつ、社内の秩序を保っていた。

ところがである。auを使っている記者が「auは安い」と発言したからサア大変。安さにおいては絶対の自信があるソフトバンク勢力が烈火のごとくキレ出したのだ。
 
SB「そんなわけないって! 安いのはソフバンだって!」
au「同じようなもんだって! 現に安いもん! 絶対に安い!」
 
それじゃあ明細を見せてみろ。あー、じゃあ見せてやるよ! という、とても面倒な流れになったのだが、ソフトバンク一派の記者が出してきた昨年12月分の明細は6136円。対してau派の12月分は9567円であった。安いのはソフトバンクだ。しかし、
 
SB「ほれみたことか! もう価格に関してとやかく言うのはやめてもらおうか」
au「通話代とかプランとか全然ちがうじゃねーか! フェアじゃないよこんなの!」
 
と食い下がるau派。なかなかめんどくさいヤツであるが、たしかにプランも通話時間もそれぞれ違うので、この比較はフェアではない。というより何の価値もない比較である。よって、メールもネットもバリバリできつつ、それぞれ似たような激安プランに入った場合はどうなるのか?という検証・計算を行ってみたところ、以下のような結果となった。
 
『ソフトバンク』
ホワイトプラン:980円
S!ベーシックパック:315円
パケットし放題フラット:4410円
合計:5705円
 
『au』
プランZシンプル:980円
IS NET:315円
ISフラット:5460円
合計:6755円
 
である。やはり安いのはソフトバンク。その差は1050円。安いのはソフトバンク。安いのはソフトバンクなのだッ!

それに、実際に使っている身としては電波に関しても不満はない。データのダウンロードもけっこう速い。しかもこんなに安いんだぞ。それがソフトバンク派の魂の叫びであり、絶対に譲れないプライドでもある。もう価格に関して干渉しないでいただきたい。内政干渉である。

写真:ロケットニュース24

▼ソフトバンク派の明細

▼au派の明細

▼手書きの比較表