新型ジムニー(JB64 4型)に乗りはじめて、約1年半。当初は「ゴリゴリにカスタムしてやるぜ!」と思っていたが、いざ乗りはじめてみると、純正の完成度とバランスが素晴らしすぎる。

「もうこのままでも良いのでは……」なんて思っているうちに、いつの間にか走行距離は1万6000㎞を超えていた。しかしせっかく手に入れたジムニーだ、やはり遊ばにゃ損、とここへ来てようやく本腰を入れてカスタムをし始めることにした。まずはじめに取り掛かるのは、マフラー交換である。

・選択肢が多くて迷うジムニーのマフラー

車のマフラーの主な役割は、エンジンからの排気音の低減と、排出抑制といったところだろう。多くの車種で、純正マフラーはその車にとってベストな状態にチューニングされている。ジムニーに関しても、音や排気効率はもちろん、悪路走行にも耐えうるレイアウトが追求されているとのこと。

つまり、ノーマルのままで何ら問題がないどころか、メーカーが導き出した最適解なのだ。ただ、ジムニーの純正マフラーの排気口は地面に向かって下へ伸びているため、横や後ろから見ても存在感が控えめ。個人的には、もう少しビジュアルに迫力が欲しいところだ。

マフラー交換の理由として、機能性や排気音はもちろんのこと、見た目のインパクトも譲れないポイントである。JB64ジムニーに適合するマフラーは選択肢が非常に多く、他車種に比べて価格も手頃なものが多い。選べる楽しみがある反面、とにかく迷う……! 

昨今はYouTubeなどで手軽に音や性能をチェックできる。しかしそうであるが故に、比べれば比べるほど「どれが愛車にぴったりなのだろう」と、わからなくなっていくというもの。

一時は「やっぱり純正のままでいいかも」と諦めかけたりもした。しかしそんな中で、価格、デザイン、スペックなどにおいて「これだ」と思える1本に出合う。


『5ZIGEN SP7004-N』である。


・これぞというものに出会ったものの

ちなみに『5ZIGEN』は、1987年に東大阪市で自動車部品卸業として設立されたそうだ。偶然にも記者と同い年である。その上、同社会長のお名前も近しく、勝手に親近感を覚えてしまった。そんな偶然はさて置き。

何より心強いのは自社レーシングチームを抱え、数々のレースで実績を残している点だ。さらにジムニー専用モデルである『SP7004-N』は新制度適合品のため、もちろん車検対応。右側2本出しのデザインは、見た目の格好良さにおいても群を抜いている。

「よし、これにしよう」と心を固めたものの、往生際悪く「もしかしたら、もっと相応しいマフラーがあるのでは」と後ろ髪を引かれてしまう。そこで、マフラーの取り付けをお願いしたいと考えていた、ジムニー専門店『JIMKEN TAC(ジムケンタック)』に相談してみることにした。


ジムケンタックは、点検整備からカスタム、コンプリートカーの製作まで、ジムニーのことなら何でも任せられる創業35年の大阪の老舗ショップだ。

その昔、記者がアルバイトをしていた店に、カスタムされたジムニー(確かJB23型)で訪れる常連客がいた。かねてよりジムニーに興味があったため、素敵な車ですねというようなことを伝えたところ「ジムケンさんでやってもらったの。いろいろやってくれるので、もしジムニーを買うことがあれば行ってみるといいよ」と教えてくれたことを覚えていたのだ。

当時教わった「何かあればジムケンさんへ」という教えを、年月を経てようやく実現する時がやってきた。マフラー交換の最終決定を下すため、プロの力を借りることにしよう。



・おすすめのマフラーは? 

さっそくジムケンタックさんに相談したところ、やはり『5ZIGEN』のマフラーは人気のようだ。特に記者が暮らす関西では、本社が近いこともあってか強い人気を誇るという。同店と5ZIGENとのコラボ商品(JB74専用設計)も展開しているとのこと。

やはり機能性や音質、価格のバランスの良さが人気の秘訣なのだろう。他にオススメがあるか尋ねてみると、「『APIO(アピオ)静香御前』も良いですよ」との答えが返ってきた。

実はこちらのマフラーも、非常に気になっていたのだ。まず静香御前というネーミングが美しいし、刻印「TOTSUGEKI(トツゲキ)」も一周まわってイケている気がする。もちろん安心の車検適合品で、音もビジュアルも文句なしだ。

プロに勧められたことで、しばし心が揺らぐ。しかし、地元の関西に拠点があるメーカーであること、そして「純正からリアビューのイメージをガラリと変えたい」という初志を貫くため、最終的には当初の予定通り『5ZIGEN SP7004-N』に決めた。

ジムケンタックさん曰く、やはり5ZIGENの人気は関西で高く、アピオ(本社 神奈川県)は関東での人気が高い印象であるという。みな考えることは同じなのだな、と妙に納得してしまった。そうしてその場の勢いのまま商品を注文し、ジムケンタックさんにて純正マフラーの取り外しと取り付けをしていただいた。

時期や世情によって価格変動があるかと思うが、2026年10月時点では、部品が9万9800円(税別)、技術料が9291円(税別)、諸費2000円(税別)でトータル約12万2000円(税込)。お願いしたところがジムケンタックさんだったからこその、諸々抑え目の価格でもある。


・良い選択をしました

さて、取り付け後の気になる使用感だが……これがもう、最高の一言! 繰り返すように、右側2本出しのデザインは存在感抜群。迫力のあるリアビューは、眺めているだけでも幸せになれる。


走り出せば、思いのほかズンズンとした排気音が車内に響く。ジムニーのコンパクトな車体もあってか、ダイレクトに音が響いてきて気持ちが良い。かと言ってうるさすぎることもなく、上品でなめらかな重低音だ。

さらにアクセルのレスポンスも純正より向上したように感じられ、踏み込む楽しさが一段と増した。「これは最適な選択をしたのでは」と、ハンドルを握りながらニヤニヤが止まらない。マフラーを交換しただけで、ここまで走りの気分が変わるものだろうか。見える世界までもが、ちょっと違って見える。

今までも十二分に楽しかったドライブが、さらに魅力的な時間になってしまった。ジムニー、面白すぎる……!

もしも今、ジムニーのマフラー交換で頭を悩ませている人がいるなら、最後は自分の直感を信じるのが一番だと思うが、少しでも参考になれば幸いだ。みんなで一緒に、素晴らしいジムニーライフを楽しもうぜ!! 

執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.

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