
そこそこの年齢になると、何でもかんでも知った気になってしまう。もう少し言えば、何かを成し遂げた、あるいは何かを作ってきた気にさえなる。
そんなわけがない! そんなに偉くない! 少なくとも私(佐藤)は自分でそう思っている。なのに、何かをやった気になってしまう。これではいかん! 大した人間じゃないことを忘れるな!
ってことで、自分を戒めるために、一切周りに明かさずに、しかもSNS等で告知することなく、完全無名状態でゼロからYouTubeをはじめてみた(以前から運営しているチャンネルとは別で)。本当に力があれば、チャンネルを伸ばせるはず!
……と思ったが、当たり前に現実は全然甘くなくて心が折れそう……。でも、それがイイ! そうだ、俺は無力で無能なんだ!
・「つい言っちゃう」をもうやめたい!
人間誰しも、いや誰しもじゃないかもしれないけど、多くの人がね、忘れるんですよ。初心ってヤツをね。私もそうですよ、50歳を過ぎたら何かやった気になっちゃうもんなあ。
若い人とお話をするとね、自分の経験が彼・彼女らの何かに活きるんじゃないかと思うとね、つい言っちゃう。自分の経験則や思い出話をね。役に立てばと思ってだよ。でも、そんなの言われてもねえ。
わかるんですよ、言われる側の気持ち。自分も経験してきたからね。うるさいんですよ。「俺がお前くらい歳の頃は、寝ずに遊んだもんだ」ってね。知らねえよ! そりゃアンタの経験であって、俺には関係ねえだろ。
「時間はムダにするなよ、取り返せないからな」、だからなんだよ! アンタの時間はもう終わりが近いから、限りがあるだろうけど、こっちはまだ20年、30年猶予があるっつうの、自分の価値観、押しつけんな!
……そんな風に思っていたのに、一応エクスキューズして「役に立つかわからないけど、俺はこうだったよ」って、優しく言っても同じことなんだよな。言い返してこないけど、胸の内できっと「うるせえなあ……」って思われてるんだろうなあ。
わかってる、わかってるよ! 俺にはわかってるんだ、君の気持ち。同じとは言わないけど、俺もそんな時があったんだよ。だから、言いすぎてたらごめんね!
って思っても、もう伝わってないのはわかるんだ。でも言わずにはいられない……。
これを何とかしたい! そうだ、自分が何かできてると思ってるから、こんな説教がましいことを言ってしまうんだ。
ゼロになれ! もう1度、スタートラインに立って、何もないところから始めよう。そうすれば、自分が取るに足らない人間であることが、ちゃんと見えるはず。感じられるはずだ。
・打っても響かない、だからイイ!
ってことで、今年のお盆から誰にも告げずに、どこにも宣伝せずに新しいYouTubeチャンネルを始めました。Geminiに相談しながら、まずは続けられること。そして少しでも見てもらえるものをと、アレコレ工夫をしながら、少しずつ更新してます。
それが、もうビックリするくらい誰にも見られない。きっと発見すらされていない。人里離れた道路も通っていない山奥に、お店を開いた感じ? 24時間いつでも見られるはずなのに、数日経っても動画の再生回数がゼロのままとか、ザラにある。
く~……、堪んねえ! この無力感。そうだ、コレだ、打っても何も響かないのが世の中だった。それにもかかわらず、何かあるはずと信じてもがき苦しむのが俺だった。コレだよ、コレ。荒野に置き去りにされる感じを忘れてた。
それでもささやかな手ごたえがあって、不意に動画が2~3回再生されると、マジで興奮する! 2桁行くと飛び上がる! 試しにショート動画を上げたら、いきなり1000回とか回って失神しそうになった!
そうそう、こうして何か響く感覚を味わいたかったんだよ。
チャンネル開設から約1カ月半、14本の動画を上げて、登録者は2人。開設後すぐに1人になった登録者は一旦ゼロになったけど、そこから2人増えた。収益化なんて夢のまた夢で到底叶うことはないだろうけど、それでもコレを続けていきたい。
40・50代で日々持て余して、何か夢中になれるものが欲しいって人は、ゼロからYouTubeをやってみるといい。誰にも告げず、SNSで宣伝もせず、自分の持っているすべてを使うことなく、知恵とアイディアだけで勝負してみると面白いぞ。上手く行かないのもまた面白いから、おすすめです。
執筆:佐藤英典
Screenshot:YouTube
佐藤英典

































