
日本には現在1200以上の道の駅があるのはご存じだろうか。新しく登録されたり、登録取り消しになったりとその数が変動している道の駅。2026年に入ってもまだまだ全国各地に新しい道の駅が増えている。オープン当日は地域住民も含めて、大きな賑わいを見せることもしばしばだ。
そして、全国の道の駅900駅以上を巡った道の駅マニアYouTuberである私(スーザン。)にとっても、道の駅のニューオープンは見逃すわけにはいかない一大イベントである。そんなわけで、新しい道の駅のオープン情報を聞きつけたので、福島県石川町へ爆速で向かってみたぞ!
・全店舗にりんご……だと?
ニュースはYouTubeチャンネル『拝啓、道の駅から』の相方・だんぺいから舞い込んだ。福島県石川町に新しい道の駅がオープンするという。オープン日は2026年9月18日。もちろん車を使った日帰り決行だ。青森、四国あたりまで車で行く我々にとって福島は近所のようなものだ。
期待の道の駅、その名も『道の駅石川』。なんと館内にオリジナルの「りんごメニュー」が勢揃いという、最先端の“りんご特化型”道の駅だというのだ。それだけでも十分気になるのだが、事前に送られた情報だと見たことないりんごスイーツや驚きのりんごグルメも用意されているとのこと。
以前、山形県のりんご推しの『道の駅あさひまち』でハンバーガーの中に輪切りのりんごが入った「引力バーガー」を食べたことがあるが、そのインパクトを超えることができるのだろうか?
・道の駅石川
というわけで、我々の取材が幕を開けた。今回の目的地は、福島県石川郡石川町。阿武隈高地の豊かな自然に囲まれた、歴史ある城下町だ。あぶくま高原道路「石川母畑IC」から車で約10分、JR水郡線「野木沢駅」からも車で約2分という好立地なのもうれしいポイント。
現地に到着してまず目に入ったのは、入口で圧倒的な存在感を放つ巨大なモニュメント。その名も「#こまもりんご」。狛犬とリンゴが合体したような謎の可愛さに、到着1秒で思わず「可愛い……」と呟いてしまった。このモニュメントを見るだけでもここに来る価値があるかもしれないぞ!
そして施設全体から漂うのは、人を呼び込む考えられた工夫の数々! 道の駅マニアの血がビンビンと騒ぎ出さずにはいられない! 手掛けているのが、以前ロケットニュース24ライターの兄貴分である中澤さんと行った『道の駅そらっと牧之原』と同じ株式会社TTCだけに、人気の道の駅のノウハウをわかっているのを感じる。
TTCの魅力の1つは食! ここも「食のテーマパーク」を謳っている道の駅ということで、ここでしか味わえない独創的なグルメが揃っている。その様々なグルメは到底一度で食べきれない。32歳と34歳の我々が『道の駅石川』相手にどこまでやれるのか。そこも注目してほしい。
・驚きのクオリティ!怒涛のりんごグルメ連発
まず驚いたのが、入口の前の軽トラの荷台に大量のリンゴが積まれていたこと。どうやら石川町周辺は昼夜の寒暖差が大きく、甘みの詰まったりんごが育つ地域らしく、そのリンゴを前面に押し出している。
直売所には沢山の商品が揃っている。この品ぞろえはさすがTTCというべきか。しかし、注目してほしいのは店内の奥に鎮座しているスイーツ工房「福実りsweets」。
ここでは見た目もポップな「りんご飴(税込400円)」や、カラメルとシナモンがフワッと香る「まるいアップルパイ(税込400円)」がお出迎え。一口食べた瞬間、薄生地のパリパリ感と濃厚なカスタード&甘酸っぱいりんごが口いっぱいに広がる。
その中でもびっくりしたのが、なんと賞味期限が5分という「パリパリりんご飴アポー(税込580円)」だ。スティック状のりんごを飴でパリッと仕上げ、シナモンを効かせたパイも入っている。
飴がすぐ溶けてしまうので賞味期限が5分ということだ。これが食感も良くて美味しい。しかし、賞味期限が5分というのをすっかり忘れていて、最後の一本は普通のスティックりんごになってしまったから気をつけろ。
続いておススメしたいのが「おいしかわ りんごベーカリー」。店内には焼きたてパンの良い香りが漂っているが、注目はモチモチ食感がたまらない様々な味が楽しめる生ドーナツ! 見た目もかわいいこのドーナツは来たら手に入れたい人気商品だ。
さらに、インパクト抜群なのが、具材に大きなリンゴがゴロッと入った甘辛の「りんごカレーパン(税込380円)」福島県産のシャキシャキりんごと、カレーを組み合わせた個性派パンは決しておふざけではない。
だってカレーに隠し味ですりおろしりんごを入れる人も多いでしょう。それが具材になっただけなのだ。味もしっかりと仕上げている本格派だ。
私の一番おススメは、見た目も愛らしい「まるいりんごパン(税込480円)」。パン好きの胃袋を完全に掴みにきているその見た目は、もはやパン界のちいかわ。中にはカスタードクリームとごろっとしたりんごが入っているこのパンは、間違いない逸品だ。
このスイーツ工房とベーカリーは直売所の二大巨頭と言えるが、もちろん直売所には他にも気になるりんご商品が沢山揃っている。りんごがゴロっと入った、「りんごのふんわりチーズケーキ(税込1815円)」。
すっきり爽やかな甘酸っぱさが楽しめる、「FUKUSHIMAりんごジャム(税込950円)」。 さらに麓山高原豚とりんごジャムを組み合わせた、「スパイス香るりんごのドライカレー(税込864円)」などここでしか買えない商品が勢ぞろいだ。
他にも県を代表するフルーツ・桃がズラリと並び、全国を代表する福島の喜多方ラーメン、白河ラーメン。またお土産の定番「赤べこ」のぬいぐるみ。さらにウルトラマンの生みの親「円谷英二」が、福島県出身ということで、お酒コーナーにはウルトラマンシリーズが描かれたユニークなお酒もズラリ。
そして郷土料理「いかにんじん」まで揃う、福島土産を探すなら要チェックの売り場となっている。
地盤がしっかりした直売所に二大巨頭が控えるそのフォーメーションは、カバーニ、スアレスがツートップを組んでいた2018年ワールドカップのウルグアイ代表のようなロマンのある店内なのだ。
・一番ヤバいグルメが揃うお食事処
しかし、個人的に一番衝撃を受けたのは、お食事処『さくらの森食堂』である。ここではりんごだけではない独創的なグルメが味わえるのだ。りんごで振っておいて、お食事処ではまた違ったグルメで虜にしてくるんだから、やめられない止まらない。
まず最初に目に飛び込んだのが、巨大なりんご型の重箱を中心に、穴子やしらす、牛そぼろのご飯をはじめ、様々なおかずを一度に楽しめる豪華な「まるごとりんごの宝箱(税込8250円)」。りんご型の重箱は5段構成で、福島のおいしいものを詰め込んだ盛り合わせ。約3〜4人前のデカ盛りっぷりが圧巻だ。
さらに、地元のブランド牛・石川はちみつ牛を使用した「贅沢すき焼き丼(税込2695円)」も味わえる。今回、某しゃぶしゃぶ店で4年間働いていた私と、某焼肉店で2年間働いていた肉にアツい男・相方(だんぺい)の「元・肉屋店員コンビ」で実食。一口食べた瞬間、お肉の柔らかさとジューシーな脂の旨味に言葉を失った。肉の旨味と脂の旨味は天下一品。文句なしで拍手を送りたい。
だんぺいの顔つきとまなざしは、まるで肉のプロフェッショナル。あまりの旨さに黙々と肉を喰らいつくす男2人。
他にもジューシーなカツ丼や、豚角煮らーめんなど、ガチでレベルの高いグルメが揃っている。これもすべて食らいつくす。二人の胃袋はフル稼働している。苦しくなってくるが、旨さがすごすぎて手が止まらない。
特にモツがたっぷり入った「ぷりぷりモツ玉そば(税込1320円)」はスタッフがガチで美味いですと教えてくれた隠れた注目グルメ! スープのキレとニラのアクセントはまるで美味しいもつ鍋のようだ。もつ鍋とそばのマリアージュはありそうでなかった秘密兵器だ。
特に目玉が出るくらい驚いたのは、「共に勝つ丼〜常磐あなごと福島県産豚〜(税込2750円)」。福島県産豚のとんかつと、常磐もののあなごカツを豪快に盛り付けたWカツ丼はマジででかい。食べ応え抜群のカツに向き合う時間は幸せを感じまくれるぞ。
とにかく、ここで食べられるグルメはどれも星3つ! 堺正章さんも「星三つです!」と叫ぶこと間違いなしだ。最新の道の駅グルメのポテンシャルを全身で浴びた気分だぞ!
・考え抜かれた映える最新スイーツ
そしてスイーツ好きなら絶対に見逃せないのが屋外から購入できる「おいしかわい クレープ&ジェラート」だ! ここではりんごを使ったオリジナルフレーバーをはじめ、酪王さんの牛乳を使用した濃厚ミルクからさくらもちといったユニークな変わり種まで、目移りするほど豊富なメニューがズラリと揃っている。
今回、悩みに悩んだ末に我々が注文したのは「キャラメルナッツりんご(税込400円)」と、店頭でひときわ異彩を放っていた「まるでりんごな餅包みジェラート(税込750円)」の2品!
このまるでりんごな餅包みジェラートがとにかく凄かった……! ほんのりピンク色の求肥で、角切りりんごとパチパチ弾ける飴が入った「りんご飴ジェラート(税込400円)」を丸ごと包み込んでおり、見た目は完全に可愛らしいりんごそのもの!
もちっとした求肥の食感と、甘酸っぱいジェラートの爽やかさが絶妙にマッチし、見た目の可愛さだけでなく味の完成度も高すぎる逸品だ。
さらに、キャラメル風味のジェラートに香ばしいミックスナッツと角切りりんごがごろっと入った「キャラメルナッツりんご」も、食感のアクセントが楽しくて一瞬で完食してしまったぞ! ナッツとりんごの相性はまるで長年連れ添ってきた漫才コンビのような安心感がある味だった。
他にも、店内手作りのアップルパイを練り込んだ「アップルパイジェラート(税込400円)」や、表面を香ばしく炙った「ブリュレアップルパイクレープ(税込1200円)」、さらには豪快な「おいしかわいリンゴクレープ クリーム(税込1650円)」など、甘党の胃袋を刺激する魅惑のメニューが目白押し! 手軽に映えてしっかりウマい。
正直、いまだかつてないほどりんごの可能性を感じた。見た目もテンションが上がるかわいさに、ただ美味しいだけではない、目でも舌でも全力で堪能できる最高のスイーツコーナーだぞ!
・ファミリーにも優しい万能スポット
ここまでグルメの話ばかりしてきたが、大人だけでなく子供たちや愛犬家にも嬉しいのが『道の駅石川』のすごいところだ。
敷地内には広大な芝生広場や本格的な「ドッグラン」が完備されており、ワンちゃん連れのドライブでも安心して休憩できる。さらに、旅の途中で子供たちがのびのび遊べるスペースも確保されており、ファミリー層の強い味方にもなってくれる施設である。
買い物、食事、遊び、ペットとの休憩がこの一箇所で完結してしまう。まさに秋のドライブの目的地として完璧すぎる完成度なのだ!
・ここからがスタート!
『道の駅石川』の内部や、オープン当日の熱気あふれる現地の詳細な様子については、YouTubeチャンネル『拝啓、道の駅から』の動画もご確認いただけると、よりリアルな空気感やグルメの臨場感が伝わるだろう。そしてシルバーウィークの前日にオープンしたこともあり、多くの人が行きやすくなっている。
というわけで、新しくオープンした大注目の最新道の駅を全力でレポートした。連休のお出かけ・ドライブの目的地として心から強くオススメしたい! ちなみに今回グルメを食べすぎたせいで夜ご飯どころか翌日も全くおなかが空かなかったのもいい思い出になる日がくると信じている。
そこに道の駅がある限り、私の道の駅放浪旅はまだまだ終わらない。ぜひ次の週末は、愛車のエンジンをかけて出来立てホヤホヤの熱気を感じに行ってみてほしい! 次回のエリア紹介もお楽しみに!!
・今回紹介した店舗の情報
道の駅名 『道の駅石川』
住所 福島県石川郡石川町字大橋58番地1
営業時間 9:00~17:00
定休日 年中無休
参考リンク:道の駅石川
執筆:スーザン。
Photo:Rocketnews24.
▼YouTubeチャンネル「拝啓、道の駅から」をやっています。今回の道の駅石川を映像で分かりやすくで紹介しているので気になった方はチェックしていただけると幸いです。この素晴らしさは君の目で確かめてほしい。
スーザン。


































































