地下バンドマンである私(中澤)。地下アイドルに作詞・作曲をすることもあり、その著作権による印税を取りこぼさないためJASRAC正会員になっている。と言っても、売れてないから振り込まれる額は雀の涙程度。

収入的には会員になってもならなくても変わらないレベルなんだけど、そんな私でもよく利用するのが福利厚生である。実はJASRAC会員には、地下で活動する私だからこそ助かる福利厚生があるのだ。

・福利厚生は大きく分けて2種類

JASRAC会員への福利厚生は大きく分けて2つある。法律相談・税務相談と保養施設だ。相談系は、例えば、確定申告の際、JASRACと契約している税理士さんが無料で協力してくれるというもの。確定申告面倒くさい勢の私はこれも年一で利用してるんだけど、もっと利用するのが保養施設である。

ざっくり言うと、この保養施設とはJASRACが契約しているホテルグループの宿を優待価格で利用できるシステム。そのホテルグループは「CLUB FUJITA」と「プリンスホテルズ&リゾーツ」。私が特にお世話になっているのが「CLUB FUJITA」だ。

・ビジホ高騰時代

「CLUB FUJITA」はグループホテルにワシントンホテルがあるため結構どこでも利用できる。つまり、ライブツアーの宿泊先として使い勝手が良いのだ。

前述の通り、地下バンドマンである私は、当然ツアーの際のホテルも自分で予約して自分で金を払う。ビジネスホテルが高騰している昨今、いかに安くて休める宿泊先を探すかは地下バンドマンにとってなかなかの命題だ。

特にギタリストである私の場合、ギターとかエフェクトボードとか荷物も多いため、ドミトリーのゲストハウスとかカプセルホテルはちょっと嫌だったりする。そこで出てきた選択肢がJASRAC保養施設だったわけだ。

・宿泊してみた

以前、最安の保養施設であるワシントンR&Bホテルに宿泊した際に思ったんだけど優待価格なだけでなく、価格が繁忙期とかは関係ない定額である点が熱い。ツアーは金・土・日に絡むことが多いので、マジでこの割引分が馬鹿にできないのだ。

先日、札幌にツアーで行った際はワンランク上のワシントンホテルプラザを利用してみたんだけど、周辺のビジネスホテルが1万2000円くらいのタイミングで1泊8300円(宿泊税込み)。宿泊したのは金・土の2日間だったので8000円近く浮いた。

著作権収入が雀の涙の私でも、近年は年2回くらいツアーに出ているため、JASRACの正会員の会費分くらいは得している計算になる。ちなみに、JASRAC正会員の会費は個人クリエイターであれば年1万2000円だ。

・嘘だろ

売れて著作権収入をもらうのが作家として一番良いJASRACの利用方法であることは言うまでもないが、この横道に馬鹿にできないくらいは助けられている地下バンドマンである私。

しかし、ツアーから帰ってきてすぐ、そんな私にとって衝撃の報が入ってきた。JASRAC会員向け情報誌『JASRAC NOW』2026年8月号によると、保養施設がリニューアルされるとのこと。っていうか……


「CLUB FUJITA」終了してもうてるやんけ……!

従来の保養施設サービスは終了し、優待の対象がリゾートトラスト系列「エクシブ」とじゃらんコーポレートサービス提携の宿泊施設になるのだそうな。フジタァァァアアア!!

・JASRACの変化

私が会員になってからずっと保養施設だった「CLUB FUJITA」。ゆえに、私にとっては理事長や会長の就任以上に事件であった。

『JASRAC NOW』によると、リニューアルは2026年11月頃を予定しており、一般向けの「じゃらんnet」よりもお得に利用できるとのことだが、予約専用サイトがまだ公開されていないため料金の詳細は不明である。

しかし、これまでは会務部に連絡して予約を取る形だったので、予約専用サイトが公開される時点で地味に衝撃だ。身近なシステム面でも変化が見えるJASRAC。色んな噂が弾幕みたいになっている団体だが、地下バンドマンでものんびり利用できるうちは会員として内情を見守っていきたい。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼札幌駅前でめっちゃ便利だったけど、これも変化か

▼デスクの設置場所がちょうど良かった