数日前、リンガーハットの前を通ると「チョイ飲みセット」のポスターが目に入った。そういえば、別の店舗でも似たようなポスターを見かけたような気がする。

もしかして、リンガーハットは最近チョイ飲みを売り込んでいるのだろうか? 気になってポスターに目を凝らしたとき、価格を思わず二度見してしまった。670円だと!?

・安い

物価高が直撃している現在、チョイ飲みセットでも1000円以上するものはザラ。なんなら2000円以上するものだってある。そんな中で670円のチョイ飲みセットは相当安いのではないか?


ただし、もちろん内容による。量が異常に少なかったりすると逆に高い可能性もあるから、実物を見ないと何とも言えない。

そんなわけで、実際に確かめてみることにした。


・3種のチョイ飲みセット

私が訪れたリンガーハットの店舗にあった「チョイ飲みセット」は3種類。


といってもフードはどれも同じで餃子5個と小鉢。ドリンクだけが変わる形で、選択肢はハイボール・レモンサワー・生ビールの3つ。ちなみに、チョイ飲みセット自体は店舗限定となっている。

ここで見逃してはいけないのが、生ビールだけ小サイズだということ。チョイ飲みセットでよくあるヤツだ。


このパターンで、私は今まで何度も「歓喜からの失望」を味わってきた。ビールもラインナップに加わっていると思って注文したら、めちゃくちゃスモールサイズだったりするアレ。あるいは、ビビるほど細いグラスに注がれているパターンもある。

そんな苦い経験を何度もすると、ビールの「小」がどれだけ「小」なのか気になって仕方がない

なんなら、生ビールの写真の下に記載されている「写真はイメージです」という文言も気になる。


よくある表現だが、ビールの下にあるってことは「もっと小さいグラスで出てくることを覚悟してくれ」って意味なのか?

──と、不安&猜疑心いっぱいの気持ちで注文したところ……



悪くない。全然悪くない。というか、大健闘と言っても差し支えないのではないか? 少なくとも、“悪意のある小” ではない。さらに餃子が付いてくるんだから、つまるところ……

このチョイ飲みセットはアタリ!


だと確信したのだが、残りのチョイ飲みセットがどんなもんか気になる人だっているに違いない。よろしい。全制覇しておこう。



・全制覇して気づいた悪魔的配置

というわけで、また別の日にハイボールおよびレモンサワーのチョイ飲みセットを注文。

どちらもビールよりは確実に量がある。個人的には1番お気に入りはハイボールのセットだが、それより何より私が気になったのはチョイ飲みセットの悪魔的配置である。


考えてもみてほしい。リンガーハットといえば、ちゃんぽんか 皿うどんだ。そのイメージが強すぎるために、リンガーハットに足を運んでおきながら皿うどんもちゃんぽん麺も食わずに帰るとなると「何しに来たんだ」となる人が大多数だろう。

リンガーハットのチョイ飲みセットは、そんな心理を絶妙に突いている気がしてならない。具体的に言うと……


チョイ飲みセットが安いと思って入店 → せっかくリンガーハットに来たんだから皿うどん or ちゃんぽんも食っとくかとなり注文 → 気がついたら普段より金使ってる


……という流れに誘い込まれる人が続出する気がするのだ。そうなってしまえば、チョイ飲みセットが必ずしも「お得」とは言えない。むしろ、浪費への呼び水になってしまう。


チョイ飲みセットに誘い込まれた先には、ちゃんぽんと皿うどんが待ち受けているのだから。意志の力を無力化するという意味で、悪魔的布陣であろう。


言い換えると、670円という安さの恩恵を真に受けられるかどうかは、リンガーハットに行って皿うどん or ちゃんぽんの誘惑を断ち切れるかどうかにかかっている。

つまり、意志の強さが大事。しかも困ったことに、1杯飲んでから味わうちゃんぽんや皿うどんが これまたいつもより美味いのだ。実に困る。


というわけで、チョイ飲みセットのお得さを存分に堪能するなら、強い気持ちを持って注文してくれ。現場からは以上だ。

参考リンク:リンガーハット(公式TOP)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼チョイ飲みセットを頼むと、餃子だけでなく生姜を甘く煮たヤツ(甘露煮?)も毎回出て来た。ポスターには書かれてなかったから嬉しい誤算

▼チョイ飲みセットのビールのサイズ感が伝わりやすいように水のコップを隣に置くとこんな感じ

▼3つまとめるとこんな感じ