約3年前から日記をつけていて、毎晩寝る前にその日にあったことを短く記録している。ダラダラ書かない。これが続いている理由だろうか。そんな日記に1つだけ地味なルールを設けていて、それが……

最後の2行だけ左手で書く」というもの。3年以上続けた結果、左手で書くことがほとんど苦にならなくなった。

・そもそもなぜ左手なのか

私は右利きで、もともと字があまりキレイではない。それでも「いつかキレイな字が書けるようになりたい」という憧れだけは持っている。

ならば、利き手(右手)のクセを矯正するより、クセのついていない左手を鍛えた方が早いのではないか。万が一事故などで右手がうまく使えなくなった時の保険にもなるだろう。そんな思いつきから、左手で文字を書くことを始めた。

当然ながら最初は悲惨だった。思うようにペンが動かないし、力の入れ具合が分からず直線を書きたくてもグネグネ……

たとえば右利きの人は、左から右へペンを “引く” のに対し、左利きの人は “押す” ことになるので、感覚がつかめずミミズのような線になってしまう。

それでも1カ月、2カ月、3カ月……と続けるうちに、だんだんとペンが思い通りに動くようになった。ただ「昨日はうまく書けたのに今日は全然うまく書けない」という、ゴルフのドライバーのような不安定さは3年経った今でも払拭できていない。


・苦ではなくなったが……

そして現在、冒頭でもお伝えしたように左手で文字を書くこと自体は苦ではない。右手ほどスムーズではないし、字がキレイになったわけでもないが3年前とは明らかに違う。


ただ意外な事実もあって……



・意外な事実

左手でお箸が使えるか、歯が磨けるか、ボールが投げられるかというと……


全然できない。


まったく別競技なのだ。3年かけて習得したのは「左手で文字を書くスキル」であって「左手を器用に動かせるスキル」ではなかった

もし右手が使えなくなった場合、文字を書くことにはそれほど苦労しないだろう。しかし食事や歯磨きはまたイチから練習となる。想定外だ。まあ別にいいけども。


・続けられる理由

左手で文字を書くことは、右脳を刺激して空間認識やイメージ能力の活性化につながる可能性があるとも言われている。脳の活性化や認知機能維持という意味でも、右利きの人が左手を使うことには一定のメリットがあるようだ。

実際に脳がどう変わったのかは全く分からないし、そこまで大袈裟な変化はないが、今後も左手で日記を書き続けるつもりだ。もはや「右手以上にキレイな字が書けるように」ではなく、ただ淡々と続けたい。皆さんも興味があればぜひ!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.