いつから使い始めたかは忘れてしまったが、マックのモバイルオーダーは本ッッッ当に便利である。特に席まで運んでくれる式だと最高で「今まで並んでいたのは何なのか?」と思わないこともない。

さて、これからお伝えするのは、つい先日私が体験した丸ごと100%の実話。私の真横に座った夫婦を襲った「モバイルオーダーの落とし穴」である。

・モバイルオーダー信者

私は週に数回、新宿西口のマクドナルドを利用している。ここ数年マックでの注文は100%モバイルオーダーで、店頭ならびにタッチパネルで注文したことはない。それくらいモバイルオーダーは便利だ。

その日もマックにいた私の真横に座ったのは、中年層のご夫婦。この日は土曜日の昼過ぎだったこともあって、店内はひっちゃかめっちゃかの様相を呈していた。

特に直視はしていないが、うっすら視界に入った感じだとご主人がモバイルオーダーで注文を済ませた様子。「ペイペイ♪」の音声が聞こえてきたので、おそらくPayPayで決済したと思われる。

・商品が届かない

およそ5分後。まだご夫婦のもとに商品は届いていない。先述のようにこの日の店内はギュウギュウのパツパツだったうえ、普段でも5分待ちくらいなら許容範囲だろう。

さらに5分後。まだご夫婦のもとに商品は届いていない。カリカリし始めたのはご主人の方で、私のすぐ隣で貧乏ゆすりが始まっていた。いくら混雑しているとはいえ、10分待ちはイライラするのも理解できる。

一方、明らかにイラつき始めたご主人に対し、奥様は「もう来るわよ」と意に介さない様子。私は全くの赤の他人だが「ちょっと早く持ってきてよ~」とマック神に祈りをささげていた。

・静かに開戦

さらにさらに5分後。まだご夫婦のもとに商品は届いていない。舌打ちをしつつ「あっちは来てるのに」などと愚痴るご主人は、ついに怒りの矛先を奥様に向け始めた。


ご主人「混んでるからやめようって言ったのにお前がコーヒーを飲みたいとか言うから。ゴニョゴニョゴニョ……」


奥様「今来るから待ってなさいよ(ピシリ)」


さすがに声のトーンは大きくなかったが、静かに夫婦ゲンカが始まってしまった。その間、ご主人は何度か店員さんに「まだですか?」と聞いていたが、店員さんも慌ただしく「もう間もなく参ります」と言い残し去って行くだけであった。

・モバイルオーダーの落とし穴

そしてご主人がついに動く。「ちょっと聞いてくる」と言い残し席を立ったご主人はカウンターへ向かったもよう。野次馬根性が働いたものの、着いて行くわけにはいかない。

修羅場になってなきゃいいけど……と思いつつ待っていると、足早に戻って来たご主人が奥様にまさかの事実を告げたのである。


ご主人「注文する店を間違っていた」と──。


どうやらご主人は「新宿西口店」ではなく、他の新宿のマックでモバイルオーダーをしてしまっていたらしい。いや、そりゃ来ねえわ! 悪意が無いにせよ、誰が悪いかって言えばご主人が悪いよ!!

バツが悪そうに「とりあえず向かおうか……」と告げるご主人。その様子を見つめる奥様の視線はゾッとするほど冷ややかであった。私が出来たのは、店を出た後の2人が本当の修羅場にならないことを祈ることだけである。

というわけで、どれだけ便利なモバイルオーダーも該当の店舗で注文しないと無意味だから、特に店が集中しているエリアや馴染みがない街ではゆめゆめご注意いただきたい。ピリついた雰囲気を察知するとこっちもヒヤヒヤしちゃうよね!

参考リンク:マクドナルド
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.