エンディング曲が流れた瞬間、耳を疑い、思わず画面を二度見してしまった。

ついに創刊されたデアゴスティーニ『水曜どうでしょう DVDコレクション』。創刊号には放送当時、北海道でしか見られなかった幻の『サイコロ1 テレビ放送ノーカット版』が収録されているという。

権利関係で修正が入った公式DVDや配信版とは、一体何が違うのか? 実際に購入して確かめたところ、そこには古参ファンほど震える決定的な違いがあった。

・デアゴスティーニ『水曜どうでしょう』の全貌

まずは、今回創刊された『水曜どうでしょう DVDコレクション』の基本情報を整理しておこう。

本シリーズは、1996年の番組開始から30周年を迎える2026年までの歴史を網羅する、全69号(予定)の巨大コレクションだ。前枠・後枠を含む全278エピソードを放送順に収録。


創刊号には、1996年放送の『サイコロ1』(全2夜)と『粗大ゴミで家を作ろう』(全2夜)が収録されている。

隔週で刊行されるDVDとマガジンを揃えていけば、大泉洋さんと鈴井貴之さん、そしてディレクター陣が繰り広げた「一生どうでしょう」の旅路を、当時の空気感そのままにアーカイブできる仕様だ。

・未公開情報が満載のマガジン

もちろんマガジンの方も抜かりはない。北海道テレビ全面協力のもと、番組編集室に眠っていた大量のオフショットや……。


「どうでしょう班」による特別対談など、ここでしか見られない初公開の情報が多数掲載されている。紙媒体ならではの資料的価値が詰め込まれているのだ。


通常価格は税込1799円だが、2026年1月6日の創刊号は税込490円。DVD1枚にマガジンが付いてワンコイン以下という、創刊号ならではの驚きの価格設定である。


・いきなりアン・ルイス登場の衝撃

しかし、安さ以上に注目したいのが、創刊記念特典として収録されている『サイコロ1 テレビ放送ノーカット版』だ。こちらはDVD初収録の映像となっている。


『サイコロ1』自体は配信サービスなどで何度か見たことがあるが、放送当時のテレビ版は筆者も完全初見。震える手でパッケージを開封し、再生ボタンを押すと……。


始まったのは、大泉さんと「ミスター」こと鈴井さんがサイコロを振る姿……ではなく、なんと歌手のアン・ルイスさんのインタビューシーンだった。しかもフルサイズ。



アン・ルイスさんの隣に座る大泉さんとミスター。ただし、質問するのはミスターばかり。映像では、当時まだ学生だった大泉さんがただの置物と化している様子を楽しむことができる。

その後、インタビューを終えた両名が、会場の六本木プリンスホテルのすぐ下でサイコロを振るという流れだ。現在見られる『サイコロ1』とはまったく違う構成になっていて新鮮だった。


・エンディングが『1/6の夢旅人』じゃない

だが、筆者がもっとも驚いたのがエンディングだ。『水曜どうでしょう』といえば、樋口了一さんが歌う名曲『1/6の夢旅人』がエンディングの定番であるが……。

そこで流れてきたのは、『1/6の夢旅人』ではなく、なんと大賀埜々(おおが やや)さんの『Close to the night』という楽曲だったのである。


な、何だこの曲は……? 恥ずかしながら、大賀埜々さんのことも『Close to the night』も存じ上げなかった筆者は、思わずフリーズしてしまった。

しかも曲調がまったく『どうでしょう』っぽくないというか、ザ・90年代中期といった感じの少しダークでムーディーなトラックなのだ。



Spotifyで調べてみたところ、プロデュースを手掛けたのは小室哲哉さんであった。納得。


映像ではアン・ルイスさんの曲のMVなどもそのまま使われており、よく権利関係をクリアできたなと感心せずにはいられない。これは「藩士」(『水曜どうでしょう』のファンのこと)ならずとも必見だろう。

コンプリートするかどうかはさておき、この歴史的遺産が収録された創刊号だけは、必ずゲットすることをおすすめする。

参考リンク:デアゴスティーニプレスリリース
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Spotify(iOS)

▼こちらは、筆者が約2年半かけて作ったデアゴスティーニ『週刊つくってあつめるスヌーピー&フレンズ』。