先日、私が愛してやまない石垣島を訪問した際、ふと “50歳大食いおじさん” を自称する私(耕平)の頭に、ある疑問が湧いてきた。それは……


「日本最南端の食べ放題はどこにあるのか?」


ということ。調べてみると、どうやら某ホテルのナイトビュッフェだった。だが、聞けば誰もが知っている有名ホテルだけに、価格は7500円と高額で、しかも調査した当時は期間限定だった。さすがにハードルが高すぎる……。

そこで、もう少し範囲を広げて調べ直したところ、離島ターミナルの目の前にある老舗ホテルでランチビュッフェを発見! 実際に行ってみたら、沖縄グルメのパラダイスだったのでご報告したい。

・離島ターミナル目の前の好立地

そのお店があるのは、石垣島の玄関口「ユーグレナ離島ターミナル」の目の前にある「南の美ら花 ホテルミヤヒラ」だ。


竹富島や西表島など、周辺離島へのフェリーが発着するターミナルから徒歩約1分という好立地。繁華街の美崎町にも近く、石垣島観光の拠点としても人気のホテルである。

ホテル内にある「トレアドール」というレストランで、ランチビュッフェが開催されている。


営業時間は11:30〜14:00で、料金は中学生以上2500円(税込)。小学生は1300円、3歳以上の未就学児は800円だ。しかも65歳以上はシニア割引があるという、なんとも良心的な価格設定である。

ちなみに「日本最南端のランチ食べ放題」と言い切れるかどうか、実は少し自信がない。もしかしたら、もっと南にあるかもしれないが……少なくとも私が調べた限りでは、ここが最南端だった。


・圧巻のラインナップ

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが充実したビュッフェ台だ。


大きなガラス窓で開放的な店内には、リゾート感と季節感が同居している。席数も多く、ゆったりと食事を楽しめる雰囲気だ。


さっそくビュッフェ台を物色してみると……まず目に入ったのがサラダバー。


グリーンサラダ、春雨サラダ、コーン、ミックスビーンズ、スパゲッティサラダなど種類が豊富。しかも沖縄らしく、ゴーヤーもスライスされて置いてある。沖縄に来たら、やっぱりゴーヤーは外せない。


続いて、温かい料理コーナーへ。


彩り豊かな肉料理に、蒸籠に入った飲茶。見るからにうまそうだ。


さらにエビチリ風の一品や、青菜と豚肉の中華炒めなど、和洋中が揃っている。


そして、なんと「おでん」まで!


大根、しいたけ、厚揚げ、ウインナー、さつま揚げなど、これぞ日本の冬の味覚、という具材がズラリ。南国でおでんを食べられるとは思わなかった。


極めつけは、この刺身コーナーだ。


マグロ、白身魚など、新鮮な近海魚の刺身が舟盛りで置いてある。これがランチビュッフェで食べ放題とは……もはや贅沢すぎる。


デザートコーナーも見逃せない。


マンゴーロールケーキ、アセロラケーキ、チョコレートとチェリーのケーキ、フルーツ杏仁豆腐……沖縄らしいトロピカルなスイーツが並んでいて、甘党にはたまらないラインナップだ。


さらに日本そばや味噌汁、コーンスープなど、汁物も充実している。



そしてドリンクバーもあるので、好きな飲み物を好きなだけ楽しめる。


しかし、今回の最大の衝撃はこれだった。


「泡盛の無料試飲コーナーだと!?」


八重山諸島の銘酒が8種類ほど並んでいて、しかも無料で試飲できる。石垣島の「八重泉」「宮之鶴」「玉の露」「請福」、与那国島の「どなん」、波照間島の「泡波」まである。これは泡盛好きにはたまらない。

営業時間が7:00〜17:00となっているので、ランチタイムでもガッツリ食べ飲みを楽しめるのが嬉しい。もちろん飲みすぎには注意だが……。


・いざ、爆食開始!

一通り偵察を終えたところで、いよいよ実食である。テーブルに戻ると、こんな状態になっていた。


やりすぎた感は否めない。タコライス、カレー、刺身、おでん、蕎麦、サラダ、飲茶、肉料理、フルーツ、デザート……もう全部乗せ状態だ。


まずは刺身から。


おっ、これは……めちゃくちゃ新鮮! 白身魚はプリプリで、マグロも臭みがなく、近海で獲れた魚のうまさがダイレクトに伝わってくる。「おきなわ食材の店」の認定を受けているだけのことはある。


続いて、おでんをいただく。


うん、染み染みだ。特に厚揚げがジューシーで、出汁をたっぷり吸い込んでいる。レタスやテビチが入っている「沖縄おでん」とは違い、比較的、内地のおでんで提供される具材が中心ではあるが、これはこれでアリだ。


さらに、日本そばも食べてみる。


「ここは八重山そばだろ!」ってツッコミもあるかと思うが、逆に日本最南端で冷たい蕎麦を、ツルツルっとすする意外性もアリだと思った。うん、普通に美味い。ビュッフェの蕎麦としては十分なクオリティだ。


その後、タコライスも堪能して……


カレーも安定の美味さで……


で、あっという間に完食!


気づけば、テーブルには空の皿が山積みになっていた。

そんなわけで、日本最南端(と思われる)のランチビュッフェを存分に堪能できた。2500円でこれだけ食べられるなら、コスパは相当高いと言えるだろう。

石垣島に来て「とにかく昼から全力で食べ飲みしたい!」という人や、離島に行く前にガッツリ食事を済ませたい人には、ぜひオススメしたいお店だ。

ただし、2500円で昼からガッツリ泡盛も含めた食べ飲みができてしまうため、せっかくの石垣島観光がこのお店で終了してしまう可能性もゼロではないので、そこだけは注意していただきたい!

・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 レストラン トレアドール(南の美ら花 ホテルミヤヒラ内)
住所 沖縄県石垣市美崎町4-9
時間 11:30~14:00(ランチビュッフェ)
定休日 不定休

執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

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