つい先日、生まれて初めて広島県の「呉(くれ)市」に行ってきました。毎年広島市には行っているんですが、改めて広島って海の県でもあるんですね。車窓から見た瀬戸内海は、地平線が見えずに不思議な感覚でした。

さて、呉市にいたのは2~3時間程度でしたが、街中を歩いていると『びっくり饅頭』なるグルメを発見。みなさんは『びっくり饅頭』が何のことかお分かりになりますか?

・いいところ呉

瀬戸内海に面し、広島県の南西部に位置する呉市。古くは村上水軍が根城にしていたとされ、明治時代以降は帝国海軍の軍港として栄えた街として知られています。

軍港の面影は「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」で垣間見えるどころか現在でも「海上自衛隊呉地方総監部庁舎」があるんだとか。いずれにせよ呉市は「海と船の街」なのでしょう。

・びっくり?

そんな呉市の中心街を友人たちとフラフラと歩いていたところ『びっくり饅頭』の文字を発見。びっくり饅頭? もしかしたら呉市ならではのご当地スイーツでしょうか?

……なんて思いつつ、びっくり饅頭を販売している『びっくり堂』の中に入ってみると……おや? ガラス越しに見える『びっくり饅頭』は、我々が良く知るあのおやつではありませんか。

というわけで、ここで問題です。広島県呉市で発見した『びっくり饅頭』とは何のことでしょう? 日本にお住いの方ならば99.999999%の方がご存じのハズです。それではシンキングタイムスタート!





わかるかな~?





わかんねえだろうな~。





正解は……



今川焼き、でした!



・今川焼

仮に「今川焼き」と申し上げましたが、今川焼は「大判焼き」「回転焼き」「おやき」等々、地域によって呼び名が違うことで知られるおやつ。そう、中にあんこやクリームが入ったアレのことです。

一緒にいた関西の友人は「御座候(ござそうろう)」と言っていましたが、はて? 『びっくり饅頭』より意味不明なのであえて触れませんが、呉市では『びっくり饅頭』なんですね。

ちなみに広島市在住の友人は「聞いたことがあるような……?」程度のリアクションだったので『びっくり饅頭』は呉市というより、びっくり堂さんの周辺にお住いの方限定の呼称なのかもしれません。

味は「赤あん」「白あん」「クリーム」の3種類があり、いずれも価格は1つ130円。今回は「赤あん」を購入して食べてみましたが、みずみずしいあんこが印象的な美味しい今川焼(?)でした。なんか黒砂糖っぽい風味もあったような?

またお店の方いわく「今川焼より大きい」「あんこも全て手作り」とのこと。今川焼の呼び名が多いことは知っていましたが『びっくり饅頭』とはまさにビックリ仰天! テヘペロー!!



・フライケーキも

なお、びっくり堂さんのすぐ近くでは呉市名物の「フライケーキ」も売っていました。こちらはあんこ入りの揚げドーナツで、もちろん美味しくいただけました。呉市、結構グルメな街です。

とにもかくにも、広島県呉市で今川焼は『びっくり饅頭』と呼ばれているそうです。呉市は穏やかでとてもいい街でしたので、機会があればぜひ出かけてみてくださいね。

・今回訪問した店舗の情報

店名 びっくり堂
住所 広島県呉市中通3-5-5
時間 10:00~(売り切れ次第終了)
定休日 火曜日

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.