先日、戦艦大和の生誕地として有名な広島県呉市に行く機会があった。JR呉駅から徒歩5分の場所には、年間およそ100万人が訪れる「大和ミュージアム」や、実物大の潜水艦が屋外展示されている「てつのくじら館」がある。さすが旧軍港市だ。潜水艦デカ過ぎィィィイイイ!

──さて、せっかく呉市に来たからには、地元で人気の “呉冷麺” も食べておきたい。そこで今回は、行列覚悟の人気店「呉龍(ごりゅう)」に行ってきたぞ。んで、もう結論を先に言ってしまうと……ワンタン入り最高。あれはやめられないとまらない美味しさですわ。

・行列は当たり前

JR呉駅からまっすぐ伸びる今西通りを15分ほど歩いた場所に「呉龍」はある。いわゆる “昔ながらの町中華” という雰囲気で、日に焼けた赤いテントとドラゴンボールみたいな2匹の龍が目印だ。

11時45分頃に到着すると、店の外にはすでに行列……パパッと分析してみたところ、地元の方が9割の行列である。勝手な予想だが、これは信頼度が高い。同市出身の先輩に「冷麺が美味しいんですか?」と聞いたら「ワンタン入りね」と一言。よし、オーダー決定である。

20分ほど並んでから入店。店内は背中合わせのカウンター席のみ。水を受け取ったタイミングで「ワンタン入り冷麺(900円)」を注文した。はあ~楽しみだ。周りを見ても、ほぼ全員が冷麺を食べている。ワンタンは入れているのかな……まあいい。待とう。

・ワンタン入り冷麺

そして、いよいよ登場した冷麺。なるほど、平麺なのか。ひらひらな平麺が呉冷麺の特徴のようだ。ツヤがあって美しいぞ。そして「お前そこにいたのかよ」と言いたくなるのがワンタン。なぜなら麺が同じ色 & 平打ちなので、ワンタンがカメレオン的に隠れられるのだ。

ワンタンがカメレオンなのはさておき、冒頭でお伝えしたとおり、この冷麺は食べ始めたら止まらなくなるほどウマい。ツルツルで柔らかい麺を……チュルチュルゥゥゥ~! 滑らかで艶やかな舌触りが最高に気持ちいい。今さらだけど大盛りにしておけば良かった

スープはチョイ甘め。スゥ~っと染み入る柔らかな旨味と、ピリッとした辛味も感じられる。これはクセになるぞ。ちなみに卓上の酢で好みの味に調節が可能だ。少し入れておこう。

そして陰の主役・ワンタンは、自慢のプルンプルン食感でスープとの相性がバッチリ。ステルス的なビジュアルだが、味のインパクトは十分である。昔から変わらぬ美味しさが、この一皿に凝縮されているんだろうなぁ。呉冷麺、中毒性の高いご当地グルメだったぞ。

・材料がなくなり次第終了

サッと10分ほどで完食して店を出ると、さっきよりも長い行列。おそらく地元の方は、席の回転がはやいことを知っているのだろう。なお、営業時間は11時30分から15時頃とのことで、材料がなくなり次第終了となる。呉市に訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

名称 呉龍
住所 広島県呉市西中央5-10-20
時間 11:30~(材料なくなり次第終了)
休日 月曜日

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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日本、〒737-0811 広島県呉市西中央5丁目5−10−20