現地時間の2025年9月27日と28日の2日間、世界5都市で『ポケモンGO シティサファリ』が開催された。私(サンジュン)そのうちの1つ、タイのバンコクで開催されたイベントに参加し、たったいま日本に戻ったところだ。

過去に4回シティサファリに参加しているが、個人的にバンコクは本当に良かった! というわけで、シティサファリのレポートと共にポケモンGO目線で考える “バンコクの可能性” についてご報告したい。

・ゲームは惨敗

まずもって言っておくと、私個人のゲーム的な捕れ高は「過去最低レベル」と言っていいだろう。色違いドロバンコは1匹しか出なかったうえ、目玉のサファリイーブイもNO色違いでフィニッシュしてしまった。

これは後で触れるが、背景付きのサファリイーブイの出現方法に関しては改良の余地があるかもしれない。ただそれを差し引いてもバンコクのシティサファリは「めちゃめちゃ楽しかった!」と心の底から言い切れる。

・バンコク最高

ではバンコクのシティサファリは何がそんなに良かったのか? ズバリ「バンコクそのもの」もしくは「タイそのもの」である。

そもそもシティサファリは「ゲームと同じくらいその街を楽しんでくださいね~!」というコンセプトで設計されているイベントだ。出現するポケモンがGOフェスやGOツアー級に激レアすぎないのもそのためである。

もちろんゲームだけをガチろうと思えばガチれるが、ゲームをしながらも自然と街に足が向くようになっているのがシティサファリのいいところ。特に今回重要な役割を果たしていたのが、シティサファリでは初となる「スタンプラリー」の存在だ。

・スタンプラリー

バンコクではざっと6カ所にイーブイのポケストップが密集しており、そのうちの1つのエリアさえ巡ればイーブイを上限の8匹までゲットできるようになっている。つまり1カ所に留まってもゲーム的には成立する仕様だ。

なので、めちゃめちゃ中心地の「サイアム」のショッピングモールに留まってプレイする方も多かったし(特にタイの人。エアコン効いてるのはデカい)、ゲームをガチりたい人も満足度は高かったのではないだろうか?


ただーーーー!


・街を巡る

私はスタンプラリーに引き寄せられて、気付けば観光地に向かっていた。例えばウィークエンドマーケットが開催されている市場のすぐわきにあるチャトゥチャック公園。

自然豊かなチャトゥチャック公園にはイグアナ級のトカゲが普通に歩いており、敷地もかなり大きい。過去にチャトゥチャックのウィークエンドマーケットには来たことがあったが、公園を散歩するのは初めてであった。

「市内なのにこんなに自然豊かなのか~」と感心した後は、そのままウィークエンドマーケットへ。こちらではお土産を複数購入しつつ、大満足でチャトゥチャックを後にした。


・信じて引き寄せられろ

翌日吸い寄せられたのは、市街地からほど近い「ベンチャキティ森林公園」で、こちらも敷地がメッチャ広い。個人旅行だとどうしてもグルメや買い物に引っ張られがちなので、綺麗な公園でたたポケ活するのは非常に満足度も高かった。

さらに2日目の夕方は中華街を散策。過去に1度だけ来たことがあるが、バンコクの中華街は中国っぽさがハンパではない。予期せず黄金の寺院などと巡り会えるのもバンコクの良さ、そしてシティサファリの良さである。

私は前日にすでに訪れていたためイベント中は行かなかったが、三大寺院が集まるワット(お寺)エリアや、バックパッカーの聖地として知られる「カオサンエリア」にもスタンプラリーが配置されていた。

正直「涼しいからサイアムに留まりたい」という気持ちが無いわけではなかったが、足を運べば期待以上の満足度が得られるのがバンコクの魅力である。6カ所のスタンプラリーも「絶妙なところに配置したな」と感じた次第だ。

要するにバンコクのシティサファリは「街の魅力」と「シティサファリの特性」が高いレベルで融和していたのではないだろうか? 街歩きとしては過去のシティサファリの中でも断トツで楽しかった。さすが世界屈指の観光都市、バンコクである。

・罪深きイーブイ

ただし、先述した「イーブイの出現方法」に関しては見直した方がいいハズ。というのも、イーブイはスタンプラリーを1つ押すたびに1匹出現してしまうためストックが出来ない。つまり「最後にまとめて開封の儀」等が不可能なのだ。

なので、早ければイベント開始30分で「もうイーブイの楽しみが無い……」という状況になってしまうため、モチベーションが保ちづらかった。スタンプラリー形式は否定しないので、好きなタイミングで開封させて欲しい。



・楽園感

最後に「ポケモンGO的なバンコクの可能性」であるが、ゆくゆくはGOツアーなども開催されて欲しいし、そのポテンシャルは十分あるのではないだろうか? タイは他の国にはなかなか無い “楽園感” が最大の魅力だ。

アクセスやホテルに問題はなく、1年を通して暖かいバンコク。貸してくれるかは別にして会場になり得る大型の公園も複数あった。あとはタイ国内でポケモンGOがさらに盛り上げれば、いずれ大型イベントもある……かもしれない。いや、あってくれ。

いずれにせよバンコクのシティサファリは「街の魅力」と「イベントの特性」が絶妙にマッチしたイベントであった。グルメもそこらの屋台やフードコートでさえ激ウマだったので、文句のつけようがない。

というわけで、もしまたバンコク及びにタイでイベントがあったなら、自信を持って「めっちゃ楽しいよ!」とオススメできる。今になって色違いイーブイが出なかったことが悔やまれてきたが、それを差し引いてもバンコクのシティサファリは最高であった。


※ 本イベントのチケットは、主催会社から提供を受けています。記事の内容は筆者の見解です。


参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©2025 Niantic, Inc. ©2025 Pokémon. ©2025 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
ScreenShot:『ポケモンGO』 (iOS)

▼本当にバンコクで大型イベント熱望。むしろ住みたいまである。