9月も後半に差し掛かり、いくらか暑さも和らいできた。もうひと月もすると、そう「ハロウィン」がやって来る。日本でも定番となった秋の大イベントを心待ちにしている方も多いことだろう。だがしかし……。

誰がどれだけハロウィンを楽しみにしていようとも、当サイトの和才雄一郎ほどの『ハロウィンガチ勢』は存在しないと断言できる。日本よ……いや、世界よ。刮目せよ、これがハロウィンガチ勢の生き様である!

・控えめな男

顔出し上等のロケットニュース24において、和才はやや風変わりな存在だ。もちろん顔出しはするものの、積極的に顔を出すことはしていない。とても控えめな性格であるため、社内で「挨拶しか言葉を発さない」という日も多々ある。

ところがどっこい、つい先日のこと。私が事務所で仕事していると──



スパイダーマンが出勤してきた。


え……? 和才さんだよね? 和才はいつも通り小さな声で「おはようございます」と挨拶を済ませ、自然に仕事を始めたではないか。あまりに突飛な展開に、誰も和才にスパイダーのことをツッコめずにいた。

なんだこの空気感は……? 和才は私の隣の席である。また心なしか周囲の空気が「サンジュン、和才に話しかけろ」と言ってる気がしなくもない。これは俺の番なのか……?


──わ、和才さん。スパイダーマン……ですか?


和才「ええ、そうですよ! あなたの親愛なる隣人、みんなのスパイダーマンですよ!!」


──な、なぜに今さらスパイダーマンなんですか?


和才「やだな~! ハロウィンに決まってるじゃないですか!! ハロウィンに向けて自分を盛り上げていくと同時に仕上げてるんですよ! くぅーーー!! 早くハロウィン当日にならないかなーーー!」


・ハロウィンガチ勢?

なんと和才はまだ1カ月以上前であるにものかかわらず、ハロウィンに向けてアイドリングを開始していたのである! ウソだろ……長年一緒に仕事してるが、和才がそんなにハロウィン好きだっただなんて……!!

翌日以降も和才のハロウィンモードはむしろ勢いを増すばかり。スパイダーマンの翌日に現れたのは……



チアガール……?


和才いわく「北海道日本ハムファイターズのチアガールをイメージしており、耳をつけてきつねダンスを踊りたい」とのこと。誰もいない会議室で、ひっそりときつねダンスの練習をしている和才は正真正銘のハロウィンガチ勢なのかもしれない。

・止まらない

そして週明け。和才の暴走をすっかり忘れていると、事務所に現れたのは──


和才「オッス! おら悟空!!」


和才「オッス! おら悟空!!」


和才「オッス! おら悟空!!」



何も言えねえ──。


先述の通り、和才はとても控えめな男である。この10年でここまでテンションが高い和才は見たことが無い。ハロウィンとはなんて罪深いイベントなのだろうか?


──和才さん、すみません。この記事なんですが……。


和才「オラ、わくわくすっぞ!」


──いえ、実は相談で……


和才「クリリンのことかーーーーー!」


──うーんと、さっき公開した記事が……


和才「じゃ、結婚すっか!」



話にならねえ──。


・止まらない

こうなってくると、こちらから話しかけることは不可能。ただただハロウィンが終わってくれることを祈るしかない。「しばらく和才には話しかけずにいよう」と心に誓った翌日、その考えはあえなく破れることになる。


和才「天に滅っせい、ケンシロウ!」


和才「天に滅っせい、ケンシロウ!」


和才「天に滅っせい、ケンシロウ!」



どうにもならねえ──。


・ハロウィン道

最強の漢として名高いラオウ(北斗の拳)に扮した和才の暴走を止められる人間がこの世にいるのだろうか? ハロウィンガチ勢、マジでヤバすぎる。というか、神様。1秒でも早くハロウィンを終わらせてください。

もう数週間すると、街もメディアもハロウィン色に染まっているハズ。だが思い出して欲しい、世界一のハロウィンガチ勢はとっくに動き始めていると。最後に和才ラオウのセリフが妙に印象的だったのでご紹介しておこう。


和才「我が生涯に一片の悔いなし!!」


──完──


執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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