
海の観光地でよく見かける “グラスボート”。船底がガラス張りになっていて、箱メガネのように水中をのぞき込む観光船だ。下向き姿勢ゆえ船酔いしやすい人は要注意だが、想像以上に楽しいので筆者は見かけたら積極的に乗るようにしている。
ダイビングの心得のない筆者にとって、海の世界をのぞき見る唯一の方法……
と思っていたのだが、沖縄県宮古島にとんでもない船があった。半潜水式、つまり水に沈んでいる状態の船室から海中を見学できるというのだ。ちょっと酔いそうだし怖そう……だけど楽しそう!
・半潜水式水中観光船「シースカイ博愛」
船の名前は「シースカイ博愛」。島の南岸沿い、シギラセブンマイルズリゾートのエリアに隣接する宮国博愛漁港が出発地だ。宮古島市の中心部からは少し離れているが、リゾートの滞在者じゃなくても乗船可能。大人2000円、子ども1000円で約45分間の遊覧となる。
60人乗り(展望室内38席)の船は、一見ごく普通の観光船だ。時折雨がぱらつくような悪天候だったのだが、まったく問題ないという。
高い山や河川がない宮古島は、雨が降っても海に土砂が流れ込まず、透明度が高いまま。むしろシースカイは、観光サイトの “雨でも楽しめるアクティビティ” に分類されるほど。
案内されるままに地下に降りると、そこは潜水艦! 左右に大きな窓があり、すでに真っ青で神秘的な光に包まれている。
たぶん左右の重量バランスなどあるのだろう、席はクルーの案内に従う。水族館で目の前の窓を独り占めできる感覚だ。
船が出航した! 外気の入らない船底部だし、閉塞感があるので酔いやすいかなと思ったのだが、思ったほど揺れない。筆者は三半規管が豆腐なので酔い止め薬を飲んでいるが、平気な人も多いと思う。
出港してしばらくは海底の堆積物が巻き上がり、何も見えなかった。ところが────
徐々に視界がクリアになって────
目の前に海の世界が広がる!
それは感動的な光景だった。
筆者は泳げない。一度だけシュノーケリングの経験はあるけれど、ガイドさんが引く浮き輪から離れられなかったので見えたのは水面近くだけ。もちろんダイビングとは無縁だ。
そんな筆者が見る海景は、水族館で擬似的に再現された模型ばかり。それがシースカイなら、どこまでも続く海底や、珊瑚礁による複雑な地形を目線の高さで見られる。
小さく切り取られたグラスボートのガラス窓とはまったく違う風景だ。上下左右への視界の広がりや、臨場感が桁違い。
巨大な王蟲のようなかたまりも珊瑚。深いところにあったので水の色が青みがかっている。何百年もの時間をかけて大きく育ったものだという。
珊瑚の輪郭は、海底に複雑な陰影を作り出す。大きなテラスのように平坦になっていたり、崖のように落ち込んでいたり、奥の見えない洞窟状になっていたり。
海の中を、こんな風に「空間の広がり」とともに感じたのは初めてだった。日陰になっている部分は暗くて見えない。海洋恐怖症がある人なら、ちょっとゾクリとなるような光景だと思う。
もう乗客は夢中。似たような施設に海中公園や海中展望台があるけれど、シースカイは船だから次々と景色が変わる。ひっきりなしに「わあ!」「すごい!」という歓声が上がる。船内がいつしか一体感に包まれる。
中でも船内を興奮のるつぼと化したのがウミガメだ。登場した瞬間、黄色い歓声に包まれる。ドジャースの選手たちが地元空港に到着したかのような熱狂だ。筆者も興奮のあまり写真がぶれまくってしまった。
ふだん水族館でウミガメ見ても、そんなにテンション上がらないくせに「にわかか!」と自分に突っ込むが、野生のウミガメの放つオーラはハンパない。船では出現スポットをよく把握しているようで、左右どちらの窓からも見えるように周遊してくれる。泳いでいる個体や、海底で熱心に何かを食べている個体を何度も見られた。
約45分のクルージングはあっという間。実際には港から見えるくらい、ごく近いところを巡って戻っているのだが、桁外れの大冒険に感じられる。これまでに乗ったどんな遊覧船よりも圧倒的に楽しかった。
・一生に一度は乗りたい
窓の外に大型の魚がついてくるのには実はタネ明かしがあり、ボートからエサをまいているそう。魚群は見応えがあるけれど、それがなくても十分に素晴らしいツアーだと個人的には思う。泳げなくても、ダイビングの資格がなくても、海を身近に感じられる特別な体験だ。
子どもだけでなく大人も楽しめるアクティビティ、宮古島を訪れたら「絶対に外せない場所リスト」筆頭に挙げたいスポットだ。
冨樫さや












宮古島にそびえ立つ「ドイツの古城」の由来とは? 実物大の城を再現した『うえのドイツ文化村』を巡ってみた
【ガチ】高速クルーザー「SEA SPICA (シースピカ)」で観光する広島港~三原港間がぶっちぎってる! 絶対乗った方がいいぞ!!
和歌山県串本町、民間ロケット『カイロス』の発射を見に行った【まさにロケットニュース24】
消えゆく冬の奇跡。北海道・網走の流氷観光船「おーろら」で見た未来に残したい景色
【観光】与論島の真の見どころ / 映え感がぶっちぎっている「百合ヶ浜」と、ウマい鶏飯の王道ルート
宮城県の道の駅19駅を全制覇したのでオススメ10選を紹介する / 850駅巡ったマニアのまとめ「全国1位を獲得した道の駅」など
【58%オフ】PUMAのジャージ上下セットが9000円 → 3812円! ネット通販ハンター古沢が選ぶ目玉商品24点 / Amazon
素人が「エアコン洗浄セット」(5980円)で内部を水洗いしてみたら、もう業者を呼ばなくていい気がしてきた
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2024話目「休暇明け㉖(完)」
76歳になったスタン・ハンセンに会ってきた
アパホテルで「串カツ田中の朝食ビュッフェ」だと…? 1700円の価値があるのか突撃してみた / 宿泊なしでもOK
【圧巻の光景】120分1万3000円高級海鮮食べ放題『銀座八芳』はこの世の楽園のごとし! トコトン堪能するための「正しい攻略法」をお教えしよう
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2019話目「休暇明け㉑」
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2020話目「休暇明け㉒」
都内の「天下一品」跡地に10店同時オープンした「伍福軒」が全店一斉閉店 / 6月中旬で店舗ゼロに
覚悟して「2つ折りスマホ」を買って1年2カ月が経過。今の端末の状態と、購入を検討している人はむしろコレを気にしてほしい
【事件】久しぶりに「串カツ田中」に行ったらほぼ別の店になっていた / 豚もエビもレンコンも食べずに帰ることになった理由
【本日発売】「ローソンの福袋」(2160円)があまりにパンパンに詰まってて、持って帰るのちょっと恥ずい
中国「渡航自粛要請」から2週間が経った京都市内「祇園」「清水寺」「錦市場」の様子を見に行ってみた
黄ばんだスマホケースを『オキシ漬け』したらこうなった / TPU素材の変色は復活するのか?
【青切符】4月から自転車新ルール! ヘルメット9種比較
え、ちょっと怖い…! 白塗りで虚空を見つめるスーパースター「宮古島まもる君」に出会った日
箱根・芦ノ湖に富士急の新船『箱根遊船 大茶会』が登場! 伝統とモダンが融合した内装を現地ルポ
15年ぶりに新作が出たゲームを発売初日にプレイしてみた / ダイビングゲーム『FOREVER BLUE LUMINOUS』
岩手県宮古市の「道の駅みやこ」は豪華な海鮮丼が食べられる上に遊覧船にも乗れる! でも本当に見るべきは “建物そのもの” だった
そんな話だったっけ…!? 「浦島太郎が玉手箱を開けた場所」が海なし県の長野にある不思議
一度乗ったらハマる! 豪華客船クルーズにまつわる7つの疑問と誤解
宮古島究極ドライブ案内 / 日本最高の夕焼けと絶景を楽しもう!
【旅行記】小さな島国「マルタ共和国」が見どころ満載で最高すぎた! 絶景の海や遺跡…ウサギ料理もメチャクチャ美味しい!!
【コラム】クルーズファンが『ダイヤモンド・プリンセス』の集団感染について思うこと
【往復4000円~】行くなら今しかねぇ! 東京(本土)から伊豆諸島までの船代が安すぎる
Meta社員がクルーズ船に移住してリモートワークだとぉ…!? 予想される客船の一日