昨年完結した漫画『呪術廻戦』のスピンオフ作品が始まると聞いて、久しぶりに「少年ジャンプ」を手に取った。やはり紙の雑誌はいい。アプリも便利だけど、これぞジャンプのあるべき姿! ところが……。

カラーページをめくり、『呪術』本編を読み進めようとした次の瞬間。ふと目に入った “あるもの” に私(あひるねこ)は強い衝撃を受けることになる。一体いつからこんな仕様になったのか……?

・『呪術廻戦』スピンオフ

2025年9月8日発売の「週刊少年ジャンプ」41号よりスタートした『呪術廻戦≡(モジュロ)』。『呪術廻戦』の作者・芥見下々先生が原作を務める正真正銘のスピンオフ作品だ(作画は岩崎優次先生)。


芥見先生によれば、連載期間はおよそ半年間(打ち切られなければ)。単行本3巻分程度を想定しているという。てっきり数話でサクッと終わるかと思いきや、これは嬉しい誤算である。

・読んだ感想

ネタバレになるため内容への言及は避けるが、想像以上にガッツリ『呪術』の続編で驚いてしまった。呪いや呪術師といった世界観は共有しつつも、本編とはまったく異なるストーリーになるんだろうと勝手に思っていたからだ。


とはいえ、設定自体はかなりぶっ飛んでおり、この先どう展開してもカオスが確定しているあたり期待しかない。『呪術』を最後まで読んだ人は、ぜひ手に取ってびっくりしてほしい! ……の・だ・が。


そんな『モジュロ』よりも私がびっくりしたのが……


実はアンケートハガキである。


・『呪術』超えの衝撃

ジャンプに毎号ついてくる綴じ込みハガキ。読者が「今週面白かった作品」を3つ書いて編集部に送り、その集計結果によって本誌での掲載順や連載の継続可否が決まるのは有名な話だ。



プレゼントの抽選応募も兼ねているため、読者なら毎号欠かさず投函したいところ。が、しかし。実を言うと私、学生の頃は毎週ジャンプを買っていたにもかかわらず、ただの一度もハガキを出したことがない。


なぜなら切手が必要だからだ。たかが数十円といえど、10代の自分にはバカにならない負担。そのため好きな作品を応援したい気持ちはあっても、アンケートを出すことはなかったのだが……。


『モジュロ』を読もうとした時、たまたま目に入ったハガキに驚いた。なななんと……!


切手不要……!!

・無料で出せる

そう、アンケートハガキが「料金受取人払郵便」に変わっていたのである! え、いつから!? こんなの最高ジャン! 絶対毎週出すジャン!!


調べたところ、2020年4・5合併号で初めて切手不要になったようだ。かなり話題になったらしく、ネットニュースにもなっていた。知らなかったな……。


2025年9月9日現在、通常ハガキ用の郵便切手はなんと85円。先ほど「10代にはバカにならない負担」と書いたが、こんなん大人でも超負担である。それが不要というのだから実にありがたい話だ。サンキュー集英社!


さて、ここで気になるのは「来週以降も変わらず切手は不要なのか?」という点だが、集英社に電話して聞いてみたところ「発売前の商品についてはお答えできない」とのことだった。そりゃそうか。



・初体験

ジャンプを毎週買うようになったのは小学6年生の時。そして現在、私は39歳である。この年齢になると初めてのことなんてめったにないが、今回は違う。こうなったら出すか……! 人生初の読者アンケートを……!!


『呪術廻戦』のスピンオフ目当てにジャンプを買った結果、私は少年の頃の夢を実現することになった。やはりジャンプには友情、努力、勝利、そしてありったけの夢が詰まっている。

参考リンク:週刊少年ジャンプ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼というわけで実際にハガキを送ってみた。「今週おもしろかったもの」には『呪術廻戦≡(モジュロ)』と、私が愛してやまない『カグラバチ』。そして初見だが少し気になった『悪祓士のキヨシくん』を選んだ。『ONE PIECE』はもうアンケート結果とか関係ないだろう。

ちなみに、希望プレゼントはAmazonギフトカード3000円分。夢のない大人になっちまったもんだ……。

▼年齢:39歳