年に1度や2度、人によっては2度3度と使う頻度のあるキャリーバッグ。大抵は旅行や出張などで使うケースが多いと思う。そのタイヤが壊れたら、どう対処すべきなのか?

今までそんな状況に陥ったことのない私(佐藤)は、スムーズな対処の方法を知らなかった。自力で直そうとして断念し、もはやこのバッグを捨てるしかないのか……。と思っていたところ、あの「ミスターミニット」で修理ができることを知った。そこで実際に利用してみたので、その感想をお伝えしたいと思う。

・10年以上の相棒

所有するキャリーバッグとの付き合いは長い。いつ買ったのかは思い出せないけど、少なくとも10年前には所有していたことを、過去の記事で確認できる。あれは2015年9月のことだ。まだiPhone行列が可能だった頃、東京・丸の内のドコモショップ前に持って行ったらしい。余談だが、この時の行列は悲惨な結末を迎えている……。


この頃はまだそれほど傷んでおらず、屋外で2~3日を過ごすのに、最適な相棒だった。パソコンや貴重品を入れてカギをかけて、行列から離脱してトイレや食事に行ったものだ。

近年は帰省の時に使うか使わないかだ。今年でいえば、大阪万博の時も名古屋取材の時も、リュックで済ませたので出番はなかった。以前ほど使わないので、バッグのコンディションの把握を怠っていたのだ。


・突然壊れた!

7月某日、急きょ出番がやってきて、私は以前と変わらないつもりで荷物を詰め込み、早朝から出かけたのであった。駅に向かって足早に歩いていると、突然タイヤが壊れた!

マジか、このタイミング壊れる!? ウソでしょ、今日はこれから2~3カ所行かなきゃいけないってのに、どうすんだ!? 幸い、前輪(ハンドルのある方)のラバー部分がもげてしまったけど、片輪ではなく両輪とも壊れたので、ギリ引っ張ることができる状況だった。後輪は無事なのでなんとかなる。


そうして、その日1日をなんとかやり過ごすことはできたのだが、途中何度も地べたを引きずっていたらしい。バッグはボロボロだ。次に必要になったとき、また引きずって歩くわけにはいかない。どうしよう……。


・自力で付け替えようとしたら

もうこのバッグも買い替え時かなあ。いや、できるところまで自分で何とかしよう! ってことで、アマゾンで交換用のキャスターを買ってみた。付け替えればいいんじゃない? という安易な発想だ。


これなら高さもあるから、取り回しも楽になるんじゃないの?


しかし現実は甘くなかった。バッグとキャスターのビス穴の位置が合っていない。取り付けは不可能だ。そもそもキャスターの台座の形も合っていない。安易に買うからこんなことになる。勉強になりました……。

う~ん、やはり買い替えか……。いや待て、自力が無理なら他力でもいい。もう少し、相棒(バッグ)と旅を重ねたいんだよ。



・ミスターミニットで直せる!

さらに調べたところ、ミスターミニットでキャスター交換が可能であることに気づいた。対応店舗に持ち込めば、交換してくれるというのだ。合鍵の制作や腕時計の電池交換をしてくれるのは知っていたけど、キャスターも換えてくれるのね。そりゃ、頼むしかない!

ちなみに料金は1カ所税込3300円、4カ所頼むと1100円割引で合計12100円である。


バッグごと持ち込むのは面倒なので、4輪とも外して直接お店に持ち込んだ。


~~ そして1時間後 ~~


なんということでしょ~、匠の技でキレイに生まれ変わりました!


ラバーがもげて、タイヤとして機能を失いかけていたあの前輪が、この通り!


肉厚なタイヤが車軸にキレイに収まっているではありませんか。ほのかに漂う新品のタイヤのニオイが心地いい。これならどこまででも転がして行けそうだ!


以前の状態と比べてみると、その差は歴然。まさに生まれ変わったよ~。


キャスターを再びバッグに装着して修理完了。


バッグ自体を直したわけではないけど、タイヤがよみがえったことで、以前にも増して凛々しく見える。ヨッシ、これでまたどこでも行けるな、相棒!


畳の上で転がしても動きはスムーズ。やっぱ新品タイヤは違うな~。


これからも長く使っていくために、アマゾンでキャスターのカバーテープ(税込980円)も購入しましたよ。


これを貼り付けておけば、タイヤはより一層長持ちするはず。

そんなわけで、お盆前にお伝えすべき内容だったが、修理が今になったために、ご容赦頂きたい。もしもお盆でキャスターが壊れたら、秋の行楽シーズンに備えて、ミスターミニットを利用してはいかがだろうか。

なお、キャスター交換は対応店舗でのみ行っており、修理時間も混雑状況により異なるので、その点、注意して頂きたい。


参考リンク:ミスターミニットAmazon
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24