2025年7月8日、松屋が『デビルチキン』の発売を開始した。ずいぶんと物騒な商品名であるが、こちらはスリランカ料理で松屋お得意の「グローバルメニュー」ということになるのだろう。

ほほう、松屋も「ジョージア」に行ったり「リトアニア」に行ったり「セネガル」に行ったり忙しいな~。とはいえそのアグレッシブさが好き! というわけで松屋で『デビルチキン』を食べてみることにした。

・スリランカ料理

今や松屋のグローバルメニューは珍しい取り組みではなくなった。なんなら5回に1回くらいは国際的なメニューが登場している気がするが、いずれもしっかり松屋味で美味しいのが、松屋のすごいところだ。

さて、松屋のデビルチキンは数カ月前に店舗限定で販売されていたメニューである。その後、改良を加えたようで今回はスリランカ大使館とのコラボレーションにより「本場さながらの味わいを実現した」らしい。

また「デビルチキン」は松屋のレジェンド “ごろチキ仕立て” にもなっているそう。「辛さと悪魔級の美味しさを兼ね備えた自信作」とも発表していることからも、松屋はメチャメチャ気合いが入っているようだ。

それもそのハズ、発売当日にはスリランカ大使の「ピヴィトゥル・ジャナック・クマーラシンハ閣下」がお見えになるとか……って超マジやん! リトアニア大使と同じパターンってことは、松屋が超絶本気モードの証であろう。



・閣下見参

というわけで、閣下がいらっしゃる松屋で待機していると……閣下ーーー! 柔和な閣下はさっそく1日店長に任命され、ポスター貼り、テーブル拭き、そしてカウンターで料理の受け渡し等に励んでおられた。

閣下が『デビルチキン』を手渡しすると、より本場っぽい料理に感じるのは気のせいだろうか? かくして私の目の前にも『デビルチキン』が現れた。


・アグレッシブ

さっそく食べてみると……お? 結構辛い! 後味はバキッと辛口で、辛さレベルでいうなら少なくとも “大辛” はある。万人受けする味が多い松屋にしては、かなり攻めた味付けと申し上げていいだろう。

一方で結局のところはいつもの “松屋味” でもあった。辛さのみならず甘さと強い旨味もあったので “ご飯がススムくん系” の松屋味であることも間違いない。雑に言えば「ごろチキの兄(大辛)」といった印象だ。

総評としては「松屋がギリギリまで攻めた味」といったところ。おそらくこの辛さはスリランカ大使館とのコラボでなければ実現しなかったのではないだろうか?  過去の「水煮牛肉」に次いで2番目くらいには辛い。

なお『デビルチキン』は1人前850円で、今回は珍しく『デビルチキン ビールセット』も用意されている。繰り返すが少なくとも “大辛” はあるので、辛さに自信がある人はぜひどうぞ。激辛ではないかな~?

参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.