2025年現在、日本最強の町中華はやはり「餃子の王将」になるのだろう。安定感とコスパの良さを兼ね備える「餃子の王将」は、他の中華チェーンよりも数歩先を行っているように感じられる。
さて、つい先日のこと。ひょんなことから『天下一』なる町中華で食事をすることになった。後々調べてみると『天下一』は、泣く子も黙るあの大手チェーンの系列店だったのである。
・娘と「天下一」へ
昨年末、出先で娘と2人で外食する流れになったところ、娘からは「ラーメンが食べたい」とのリクエストが。ふむふむ、そういえば駅前に「餃子の王将」があった気がする。
ところがどっこい「餃子の王将」はあいにく満席。ふと目をやると、数軒先にあったのが『天下一』だ。どうやら中華らしいし、ラーメンがあれば無問題! というわけで『天下一』に入店した。
・あのグループ
で、店内でメニューを眺めていると、なんとなくチェーン店の気配が……? どの写真もきれいに撮れているし、注文もタッチパネル。個人店にしては整備され過ぎている。
そこで調べてみたところ『天下一』は、あの「ゼンショーホールディングス」の系列店であった。つまり「すき家」「はま寿司」「ロッテリア」などと同じ、ゼンショーブランドの町中華だったのだ。
メニューを見る限り、天下一では「ジャンボ餃子(380円)」と「天下一タンメン(750円)」をプッシュしているご様子。ならばというわけで、その2品を中心に数品を注文した。
・ジャンボ餃子ウマシ
しばらくして最初にやって来たのは「ジャンボ餃子」で、サイズ的にはなかなかジャンボ。気になるお味は率直に「かなり美味しい餃子」と言っていいのではないだろうか?
あんは野菜の甘さも良く出ており、しっかり肉感もある。厚めの皮もモチモチとした食感で「餃子に関しては当たり」と申し上げていい。大きさを考えればコスパも上々だ。
一方で「タンメン」や「チャーハン」などは「可もなく不可も無く」といった感じ。またこれだけを食べに来たいとは思わなかった一方で「チェーン店ならこんなもんだよな」と感じた次第である。
ただし、オススメだと書いてあった「油淋鶏(680円)」は美味しかった。油淋鶏自体が美味しい料理と言われればその通りだが、個人的に天下一は「ジャンボ餃子と油淋鶏」がオススメだ。
・元気だそう
ゼンショーホールディングスの町中華である以上、天下一は「餃子の王将」と同じ土俵に立っているわけだが、現在のところ餃子以外はなかなか厳しい戦いになるかもしれない。
レパートリーや各メニューのクオリティも「餃子の王将より勝っている」とは言い難く、何より店内の活気の無さが気になった。年末だったのでたまたまかもしれないが、個人的に町中華は元気であって欲しい。
HPによると、天下一は都内に3店舗を展開しているようだが「ジャンボ餃子はウマい!」とは言い切れる。ジャンボ餃子を武器に、店舗数を拡大できるのか? 注目したい。
参考リンク:天下一
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.