「牛タン」&「麦めし」といえば、いつも一緒にいる2人組のような存在。休み時間はもちろん、お弁当を食べるときも放課後も大体コンビで行動している。いや、「とろろ」も入れて3人トリオと言うべきか。
牛タンが行くところには、「麦めし」も「とろろ」も大体一緒に付いて行く。だから仲がいんだろうな……ってことは分かるのだが、そもそも なぜ3人はそんなに仲良しなの?
・牛タンといったら麦飯の理由
そう、「牛タン」&「麦飯」&「とろろ」の仲良すぎ問題である。仲が良いのは何も悪いことではないが、その理由が謎。つまり、なぜ「牛タン」には「麦飯」なのかが分からない。
おそらく同じようなことが気になった人は結構いるかと思うが、牛タンを食べ進めていくと疑問なんてどうでもよくなってしまいがち。このままでは永遠に謎のままである。
そこで意を決してGoogle先生に相談すると、「両方を同時に食べることで栄養バランスが整えられるため」と言っているところもあれば、「牛タンメニューが誕生した1950年代は食糧難で、お客さんにお腹いっぱい食べてもらうため麦飯が採用された」という説を紹介しているサイトもある。
簡単に言うと「諸説あり」って感じで、なんだかフワっとしている。ただ、フワっとしている割に「牛タンといったら麦飯」という習慣(?)はそこそこ定着しているような?
まぁ考えても分かるものじゃないし……と思っていたら、気になる情報が飛び込んできた。都内を中心に店舗展開する牛タンチェーンの「ねぎし」が、店舗限定で「とんかつ(しろかつ)」を販売しているという。
とんかつってことは、そこでは麦飯じゃなくて白飯なのだろうか? というか、麦飯だとおかしい。なんといっても、麦飯は今まで「パートナーは牛タンじゃないと駄目なんですよ! 俺にはあいつだけなんですよ!!」的な空気を出してたじゃないか。
2人はメチャクチャ仲良かったじゃないか。だからきっと、とんかつには普通の白飯が添えられているはずと思ったら……
バリバリ麦飯だった。
なんなら、「とろろ」もいた。
・相方は牛タンじゃなくてもいいの?
もちろん、お店の事情的に「1品のために別のご飯を用意するのは大変だから麦飯にしただけ」という可能性もある。ただそれは、裏を返すと「麦飯だろうが白飯だろうがそんなに変わらないじゃん」とお店が判断したとも言えるのではないだろうか?
そして、「そんなに変わらない」のだったら、牛タンを食べるときも「麦飯」じゃなくて「白飯」でいいのでは? なぜ牛タンを食べるときだけ麦飯というスタイルが普通になったんだろう?
……と疑問でいっぱいになったが、やはりと言うべきか「しろかつ」を食べれば食べるほど どうでもよくなってくる。
厚みのあるヒレ肉は、噛むとメチャクチャ柔らかい。単品1000円で、麦飯など色々ついて1600円という価格も味を考えれば良心的な気がする。
というわけで、タイトルにある通り混乱しただけで終わったが、とにかく「しろかつ」は美味かった。私が分かったのは、それだけだ。
付け加えることがあるとしたら、「しろかつ」は店舗限定(お茶の水店・高田馬場駅前店・五反田西口店・新宿エルタワー店、上野駅前店・有楽町店・赤羽駅前店・渋谷センター街店のみ)ってことくらい。
どの店舗でもやっているわけではないので、その点だけご注意いただきたい。現場からは以上だ。