今さら申し上げるまでもなく “怪談” は夏の風物詩である。ようやくキツい暑さも和らいできたというのに、この10月に没入型移動体験ホラーツアー『都市伝説タクシー』なるサービスが開始するという。

私はホラー系が大嫌い! できればスルーしたかった!! ……が、これも仕事のうち……というわけで『都市伝説タクシー』の先行体験会に潜入してきたのでご報告したい。

・都市伝説タクシーとは

まずはざっと『都市伝説タクシー』の概要について説明しよう。『都市伝説タクシー』はソニーグループの先進技術を最大限活用した “ホラーツアーサービス” である。

正確にはソニーグループのタクシー配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」が手掛けるサービスで、日本人はもちろんのこと訪日外国人もターゲットにしているらしい。

率直に「なぜS.RIDEがホラー系タクシー?」と思わなくもないが、その筋では著名な「方南町お化け屋敷オバケン」が1枚噛んでいるというから、かなり恐ろしい仕上がりになっている……ハズだ。

・最先端テクノロジーがテンコ盛り

さて、冒頭でもお伝えした通り、私はこの手のアトラクションが大嫌い! あっちが圧倒的な主導権を握っていることが解せねえ!! ……が、あまりにも謎なプロジェクトゆえ『都市伝説タクシー』の先行体験会に潜入することにした。

で、品川のソニー本社で担当者及びにオバケンさんからプレゼンテーションを受ける。どうやら『都市伝説タクシー』は単発のイベントではなく、ゆくゆくは東京のみならず日本各地、世界各地への進出を目論んでいるようだ。

また、単にタクシーを使用した心霊ツアーではなく、時には自分の足で歩き、時には頭を働かせて謎に迫る要素があるそうな? その際、ディスプレイやイヤホン、音響など、ソニーの最先端技術が活用されているらしい。


・いざ体験

ふむふむ。ある程度の概要を理解したところで、いざ試乗! 今回は『都市伝説タクシー』のさわりの部分だけを体験させてもらうことに。ゆったりとしたアルファードには、専用のディスプレイが取り付けられていた。

んで、ストーリーとしては「架空の都市伝説番組を視聴しつつ、実際に都市伝説の現場に訪れる」というもので、さわりだけでも結構イヤ! 普通にビビる!! 私は昼間に車が動いていない状態で体験したが、夜で車が動いていたら、怖さは倍増していたに違いない。

また、随所にソニーのテクノロジーが搭載されており、特にメガネをしなくても飛び出して見える “3Dディスプレイ” には「すご!」と感動してしまった。ディスプレイから何が飛び出すのか……フフフ、勘のいいあなたはお分かりだろうか?

……と、さわりだけの体験だったものの『都市伝説タクシー』はかなり上質なエンターテインメントに仕上がっていると感じた次第だ。正直、冒頭だけだったのに即「帰りたい」と思ったもんね。

とはいえ、このクオリティの高さはさすがオバケンさん、さすが世界のIt’s a SONYである。訪日外国人たちも「ジャパニーズテクノロジーホラー!」と驚くこと請け合いだ。



・予約受付中

なお『都市伝説タクシー』は東京駅発東京駅着で、所要時間はおよそ60分。1台で2名まで参加可能で料金は日本人が9900円、インバウンド料金が3万3000円となっている。また外国語は英語と中国語に対応している。

気になるサービス開始日は2024年10月21日(月)~11月17日(日)までで、朝7時40分から翌朝6時30分まで毎日19回のツアーを敢行するとのこと。すでに予約は始まっており、やはり夜のコースが人気のようだ。

単なるタクシーの配車に留まらず、移動手段のエンターテインメント化を目指すS.RIDE。『都市伝説タクシー』は、その中核を担うコンテンツなのだろう。近い将来 “エンタメ系タクシー” があたり前になっている……のかもしれない。

参考リンク:都市伝説タクシー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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