最近、寝つきが悪い。眠れない時ほど「眠らなければ!」と思ってしまい目が冴えてしまう。とくにキツいのは旅行や出張などの外泊時に眠れない時。調べたところ、カラダが疲れていても眠ろうとする意気込みによって逆に覚醒してしまうという。
外泊時こそ快眠は大事。とにかくリラックスしなくては……ってことで、試しに中国発の激安通販アプリ・Temuでなぜか0円の「ベッドルーム用のプラネタリウムプロジェクター」とやらをカプセルホテルで使ってみることにした。
・Temuの家庭用プラネタリウム
Temuで手に入れたプラネタリウムプロジェクターは「照明とシーリングファン」カテゴリーでランキング2位の商品。2000件以上のレビューが集まっていて評価は4.6。「宇宙を身近に感じられる」「雰囲気抜群」「神秘的」などとコメントされていた。
そんな人気商品を無料で……いや、厳密に言うと無料ではない。これが “Temuあるある” である。
・無料のカラクリ
流れをざっくり説明すると「人気商品の中から3つ無料で選んでいいよ」と言ってからの「選んだ3商品を無料で手に入れるなら、別の商品を7000円以上買ってね」といった感じ。ずるい。だから正直おすすめできない。
・使ってみた
ともあれ、商品自体はランキング2位ということもあって良さそう。中にはプロジェクター本体・ケーブル・フィルムディスク・説明書が入っていた。以前購入した365円のオーロラライトよりも本格的で高級感がある。ギリギリ持ち運びできるサイズ感。
そんなプラネタリウムプロジェクターをカプセルルームで使用したら……無限の星々に包まれる究極のリラックスタイムに浸れるだろう。これで快眠待ったなしだ!
・フィルムディスク
説明によると、付属している惑星と自然光のフィルムディスクを交換することで、壁や天井を星や星雲で満たすことができるらしい。まるで銀河の中にいるような没入感を生み出すことが可能とのこと。ロマンチックな銀河の世界で眠りにつきたい。
ケーブルをつないだら勝手に電源が入る。スイッチは電源・回転・タイマーの3種類。投影角度やピント調節も可能のようだ。さっそくカプセル内を暗くしてみると……
スゲーー。
・逆に眠れない
逆に覚醒して眠れなくなるレベルの星雲。星が多くて部屋が明るい。なんなら電気をつけるより明るいかも。ただ……
天井全体ではなく、直径約150センチの円に星空が映し出されるだけのようだ。また、フィルムディスク(静止画)なのでやや面白味に欠ける。スイッチを押すと一応回転はするが、かなりゆっくり。まあ高速で回転されても困るけども。
となると、部屋全体が神秘的なイルミネーションで包まれた365円のオーロラライトの方が “カプセル向き” かもしれない。あれはテンションが上がる。マジで一睡もできないレベル。
とはいえ、プラネタリウムも悪くはない。
フィルムディスクのクオリティは高い。無数の星空空間に圧倒されたり、地球や月を眺めながら癒されたり、だんだん楽しくなってくる……寝てる場合じゃねえ。小学生が寝室で使用すれば、きっと星に興味を持つ子に育つだろう。
・寝つきについて
結果的には、なぜかよく眠れた。フィルムディスクの交換に疲れたからなのか癒されたからなのか……いや「大浴場とサウナが良かったから」という説が最も濃厚だが、とにかく目をつぶってから「ヤバい! 眠れない!」と焦ることはなかった。
先に説明したように、自動電源オフのタイマー機能付きだから寝落ちしてもOK。これに「音楽機能」や「流れ星機能」を付けたら価格は跳ね上がるだろう。
こだわるならTemuで買うべきではない。商品自体に問題はなかったのでとりあえず一安心。評価もそれなりに上がるはず。これも “Temuあるある” だろう。現場からは以上です!
参考リンク:Temu「ベッドルーム用のプラネタリウムプロジェクター」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.