「あわてんぼうのサンタクロース、クリスマス前にやってきた」という誰もが知っている超定番クリスマスソングがあるが、あの歌をイメージした花火を発見した。どうやら慌てすぎて真夏にやって来たという設定の花火らしい。

その名も「翔んでサンタ」。『翔んで埼玉』の人気にあやかろうとしたのだろう。昼間用花火らしく、パッケージにはキリッとした目つきのサンタクロースが描かれている。とにかく明るいうちに火をつけてみることにした。

・翔んでサンタ

真夏の昼間に花火……暑すぎて花火鑑賞などしたくないが、海や川でバーベキューをしている時に、休憩がてら打ち上げ花火をするのは悪くないかもしれない。

季節外れの「翔んでサンタ」は1650円。サンタのぬいぐるみが1体入っているそうだ。パラシュート花火のように、サンタクロースが発射されるという。空高く舞い上がったサンタをキャッチしたら願い事が叶う……かもしれない。



・1発勝負

そんなことを考えながら、セッティングをする。平らな場所に立てて、発射時に倒れないようにすることが大事。1発勝負なので絶対に成功させたいし、絶対にサンタをキャッチしたい。

最悪なのは、発射直前に倒れてサンタがこちらに向かって飛んでくるというケース。死ぬほど暑いので、サンタが飛んできても避けられないだろう。細心の注意を払って設置をする。そしていよいよ……


点火。



ジジジジジジ……


バフゥゥゥウウウウウウウン!



・遠くへ

空高く発射されたサンタクロースは夏空に吸い込まれ、そして消えて行った。あわてんぼうのサンタクロースが「やってくるのが早過ぎる」という理由でツッコミを入れられたように見えた。

そういえばギャグ漫画のワンシーンで、ぶっ飛んだキャラクターが「キラーン」と光って消えていくような演出があったような。キャッチなんか無理だったし、一体どういう気持ちでこの発射を眺めたら良かったのだろうか。そして……


あっ……


バサッ……



サンタさん……



…………


さすがに泣いた。



・泣かざるを得ない

完全に事故っていた。川や海が現場だったら流されていたかもしれない……そう思うと涙が止まらなかった。悲しい思いをしたくない方は、地面に落下する前にキャッチしてほしい。

それと最後に、遊ぶ時は電線等がない広い場所を選んでくれよな。現場からは以上です!


参考リンク:楽天市場「翔んでサンタ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.