コンビニおにぎりがハイパーインフレを起こしている。
物価の上昇は今に始まったことじゃないが、それにしたってコンビニおにぎりの値上がりようは ちょっと急すぎやしないだろうか?
「しゃけ」なんてその最たるものだ。ひと昔前は鮭の切り身がゴロッと入った高級路線でも200円前後だったのに、今や ほぐし身の普通の しゃけおにぎりが200円弱。もう米と生鮭買って家で作るわ!
……が。数日前筆者がセブンイレブンに入ったところ、そんな「しゃけおにぎり」の異変に気付いた。
・2種類の「しゃけ」
「しゃけ」が二種類ある。
正確に言えば「紅しゃけ」(税込189円)と「しゃけ」(税込138円)の2種類。そのうち「しゃけ」の方には「新発売」のシールと「うれしい値」の表示が。
どうやらこのたび、特に人気のある「ツナマヨネーズ」と「しゃけ」の2商品がリニューアル。2024年7月16日から、従来よりも低価格で販売されているようだ。「ツナマヨネーズ」は従来品と入れ替わる形だが、「しゃけ」については併売するとのこと。そんなこと言われたら……
・食べ比べ
比べたくなっちゃうじゃないか。
ちょっとここらで情報を整理しよう。今回購入したのは以下の2品。
・手巻おにぎり しゃけ(税込138円)※新発売
・手巻おにぎり 熟成紅しゃけ(税込189円)
で、価格差は51円。けっこうデカい。低価格で手に入るのは嬉しいことこの上ないが、やっぱりちょっと劣化版だったりするんだろうか。
・手巻おにぎり しゃけ
こういう時は安いほうからと相場が決まっている。まず「しゃけ」をいただこう。
中身はこんな感じ。具材の量が少ないのでは? と邪推したが、過不足ない感じに見える。フレークかな? とも思ったが、そこまで細かくなく普通のほぐし身という感じ。よし、食べてみよう。
うん、しゃけだ。美味しい。値段が安い分、もっとパッサパサだったりするかと思っていたが、適度な旨味としっとり感。お米も美味しく、安定のセブンクオリティ。
正直これで全く文句はないのだが……やっぱり高いほうはこれより美味しかったりするんだろうか。
・手巻おにぎり 熟成紅しゃけ
というわけで「高いほう」こと「紅しゃけ」。
さすが「紅」しゃけ、その名に恥じぬ紅っぷりだ。こちらもほぐし身ではあるものの、若干さっきの「しゃけ」よりゴロっとしてるかな? という気もする。さて、味はというと……
……うん、しゃけだ。美味しい。
え、どうしよう。もっと「脂ノリが全く違う!」みたいなのを期待していたのだが、筆者の舌では大きな違いを感じ取ることが出来なかった。味や舌触りに差はあるのだが、個体差レベルな気もする。
具の部分だけを食べ比べても感想は同じで、違いはあるのだが「どっちのほうが美味しい」というわけではなかった。むしろ「紅しゃけ」のほうが粗ほぐし気味なぶん、ちょっとパサついてる気もする。
ただ、安いほうの「しゃけ」が魚特有の匂いやクセを抑えた いわば「良い子」であるのに対し、「紅しゃけ」は より「シャケシャケしている」ような気もした。でも、何度も言うけど「どっちがいい」ってワケじゃないんだよな~……。
・結論
違いがわかりませんでした!
筆者の舌にとっては、どっちも美味しいセブンのしゃけおにぎりであった。よってこれからは138円のほうの「しゃけ」を買うと思う。
むしろなんで今まであんなに高かったんだよ! とか、なんで併売するんだよ! とか、聞きたいことはいっぱいあるが、なんにせよ低価格のオプションを作ってくれるのは有難い限りだ。
我こそはという舌の持ち主がいらっしゃったら、ぜひ食べ比べてみてほしい。そして筆者に正解を教えてくれ。
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
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