時代と共に進化を遂げている「駅ナカ」。とはいえ、たしかに東京駅の駅ナカは迷宮のように広大だけど、ある程度の規模の駅じゃないとたかが知れてるでしょ。と思っていた時期が私(あひるねこ)にもありました。新潟県・越後湯沢駅に行って、考えが変わりました。

これは先日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催された「フジロックフェスティバル」に行った時の話だ。越後湯沢駅で新幹線を降りた私は、駅構内を探索してみることに。いや~まさか、越後湯沢の駅ナカがあんなに充実しているとは! 食の楽園をたっぷりと堪能してきたぞッ。

・駅ナカで利き酒

フジロッカーにはお馴染みの越後湯沢駅だが、実は私は今回が初めて。初☆越後湯沢である。たしかに新宿や渋谷と比べると、駅前はお世辞にも栄えているとは言えないだろう。しかし、改札を出るとお土産屋や飲食店がズラリと並んでおり、何やらいきなりワクワクが止まらない。

中でも私の心をとらえて離さなかったのが、「ぽんしゅ館」という駅直結のお酒ミュージアムだ。ほう、ぽんしゅ館とな? やれやれ、こいつは穏やかじゃないねえ。ていうとお前さん、あれかい? そこに行けば日本酒が……。


うむ、めっちゃ飲めそうである。

だって「利き酒」って書いちゃってるもん。駅直結なのに、「500円でおちょこ5杯までの利き酒体験ができる」って書いちゃってるもん。最高かよ。

・500円で楽しめる

というわけで、さっそく突撃だ。入口で500円を支払うと、おちょこと なぜかコインを5枚渡される。ゲーセンかな? と思いきや! 中に入ると、驚きの光景が私を待っていた。な、なんだこの、けしからんマシンの山々は!?

そう、ここ「越乃室」では、新潟越後にある93の酒蔵の地酒をすべて利き酒できるのだ! ヒャッハァァァアア!! その数なんと117銘柄。目の前に並ぶマシンの中から好みの銘柄を選び、おちょこをセットしてコインを入れれば、そこに地酒が注がれるというシステムである。まったくけしからん。

だが、こんなにあって何飲みゃええねん。マシンにはそれぞれ味の特徴が書かれているし、壁にオススメの銘柄が書かれてはいるものの、数が多すぎて迷うこと必至。とても5杯分では足りないだろう。これはコイン追加もやむなしである。実にけしからん。

・名物おにぎりを見逃すな

上質な日本酒をたっぷりと味わった後は、近くにある「雪ん洞」へと場所を変えて第2ラウンドといこう。こちらには必ず食べるべき名物メニューがあるらしいのだ。その名も『爆弾おにぎり』! 聞いただけで分かる。それ絶対デカイやつですやん。

全18種類あるという具材の中から、2番人気の『たらこ(670円)』をチョイスした。注文を受けてから握るそうで、席でしばし待っていると……うおおおおお! キターーーーーー!! つーかデケぇぇぇぇえええええ!

・まさに爆弾

なにこれ! 箱? 手からはみ出す勢いのメガサイズおにぎりは、その重量感もまたハンパではない。なんと1個につき1合分の米を使っているとのことだ。茶碗2杯分とか、密度どうなってんだよ。どうりでズッシリくるはずだぜ……。

しかし、当たり前だがこれがめちゃくちゃウマい! さすが新潟。米がウマいよ、米が。具もギッシリと入っていて文句なし。ただ、上手に食べないとおにぎりが崩壊するから注意が必要だ。海苔の合わせ目を上にして、両側を押しながらガブリといくといいらしいぞ。

・また来年

こうして越後湯沢駅を存分に堪能した私。ちなみに、同じく駅構内にある「へぎそば」のお店『越後十日町 小嶋屋』もオススメだ。利き酒から へぎそばというコースも、なかなかに捨てがたくて迷ってしまうな。他にもお店はたくさんあったが、それは来年以降の楽しみに取っておくとしよう。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ぽんしゅ館 越後湯沢店
住所 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢(大字)2427-3 越後湯沢駅構内
時間 9:00~19:00(越乃室)、9:00~18:00(雪ん洞)

参考リンク:ぽんしゅ館 越後湯沢店CoCoLo湯沢
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼「ぽんしゅ館」では、新潟越後にある93の酒蔵の地酒をすべて利き酒できる

▼入口で500円を支払うと、おちょことコインを5枚渡される

▼コインを2~3枚使うと、他よりちょっといい酒が飲める

▼自動で注がれるぞ

▼具材も豊富な『爆弾おにぎり』

▼味噌汁が付いてきた

▼こちらは1番人気の『しゃけ(730円)』

日本、〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢(大字)2427−3