東京生まれ東京育ちの私だが、もしも第二の故郷があるとすれば、カンボジアのプノンペンか、ベトナムのホーチミンシティ(HCMC)であると思っている。この2つの都市から受けた影響や思い出は計り知れない。


なかでもホーチミンに関しては、ほとんど毎年行っている。コロナが始まり、しばらく海外に行けなくなると覚悟した2020年3月にも、急遽ホーチミンに旅立ったほど(ちょうど帰国日にベトナムは入国封鎖)。


これまで行ってきた様々な国の中でも、最長の滞在時間を過ごしているのがホーチミン。そんなホーチミン大好きっ子の私が送る、2024年度最新版の「5万円食い倒れホーチミン旅行記」を今回はお届けしたい。

・“ホーチミン食い倒れ” の意味

まず、なぜ今回「食い倒れ旅行」にしたのかというと、英国タイムアウト(Time Out)誌において、なんとベトナム・ホーチミンが「世界で最も食事が美味しい都市ランキング」の4位に輝いたからだ。


もうひとつ、なぜホーチミンを選んだのかというと、ちょうど今から9年前の2015年、当連載『5万円海外旅行』の前身とも言える単発旅行企画において挑戦したのもホーチミンだったからである。


円安なんて状況ではなかった9年前のホーチミン旅と、記録的な円安まっただ中の今に旅行するホーチミンの違いを見つけながら読み進めると味わい深いかもしれない。


さて、細かい説明はそのくらいにして、今回の内訳を発表したい。残高は、ななな、なんと……!



【5万円海外2024年ベトナム・ホーチミン編うちわけ】

※レートは2024年5月下旬(日によって若干の変動あり)


・羽田〜ホーチミン往復LCC航空券(ベトジェットエア) 40390円
・トイレ・シャワー・エアコン・洗濯機・冷蔵庫・キッチン付きの宿を2泊 3502円

※のこり6108円


【1日目】
空港〜市内 バス152番 5000ドン(31円)
有名店ヒュンホアのバインミー 68000ドン(419円)
向かいの店でカフェスダー 25000ドン(154円)
ベンタイン市場の有名店でチェー 25000ドン(154円)
セブンでコーラ600ml 13000ドン(80円)
水500ml (※ホントは2本ぶんだった)12000ドン(74円)
馴染みの店でカフェスダー 30000ドン(185円)
フォー24でフォーのセット 75000ドン(462円)
キムタインのプリン 18000ドン(111円)
キムタインのカフェスダー 35000ドン(215円)
ファミマでコーラ600ml 12000ドン(74円)
ファミマで水500ml 6000ドン(37円)
バイタク(Grab) 27040ドン(167円)
ライダーにチップ 5000ドン(31円)
ベトナム風お好み焼き「バインセオ」 110000ドン(678円)
ビール(333) 21000ドン(129円)
ナプキン 3000ドン(18円)
急なスコールのためカッパ 10000ドン(62円)
コンビニで水500ml 6000ドン(37円)
コンビニでスプライト600ml 12000ドン(74円)

※のこり2916円


【2日目】
バイタク(Grab)で移動 23920ドン(147円)
麺料理「フーティウ」50000ドン(308円)
缶の豆乳ジュース 10000ドン(62円)
ナプキン 2000ドン(12円)
路線バスで移動 6000ドン(37円)
コムタムの有名店でコムタム 125000ドン(770円)
路線バスで移動 6000ドン(37円)
黒胡麻のチェー 30000ドン(185円)
路線バスで移動 5000ドン(31円)
コンビニで2buy3getの水 14000ドン(86円)
路線バスで移動 7000ドン(43円)
白身魚のチャオカー 50000ドン(308円)
同僚へのおみやげ「ハス茶」 25100ドン(155円)
バイタク(Grab) 13520ドン(84円)
大道芸人におひねり 10000ドン(62円)

※のこり589円


【3日目】
有名店「ニューラン」のバインミー 30000ドン(185円)
露天でお持ち帰りカフェスダー 20000ドン(124円)
シントー(シェイク)バナナ味 25000ドン(155円)
露天でお昼用のお持ち帰りバインミー 15000ドン(93円)
市内〜空港 バス152番 5000ドン(31円)


合計 49999円
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のこり 1円


超えてしまった……。金額を、ではない。これ以上は不可能、つまり究極かと思われていた「のこり2円」だった前回セブ島編を……なんと1円も超えてしまったのである!


我ながら “これぞプロの5万円バックパッカーの仕事” であると思った。だが、ここまでギリギリ攻められたのは “大得意な街だから” というのは確実にある。


そこにアウェイ感は、まったくない。ベトナムのホーチミンは、間違いなく私の第二の故郷であり、私の “ホーム” でもあるのだ。


それでは私がどのようにして「のこり1円」まで使い切ったのかを(ほぼ食っているだけだが)、次のページから駆け足でお伝えしたい。5万円を用意して、次のページにGO!


参考リンク:VIETJO [ベトジョー]
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24