ひたすら面倒な水回りの清掃。特に浴槽はダルい。しっかり洗おうとすると腰が辛くなってくるし、服のどこかしらが必ず濡れる。だからといって全裸で風呂掃除なんかしとうない。拙者、働きたくないでござる。

そこへちょうどよく送られてきたのが『笑撃SHOCK浴槽コーティング』という商品のサンプルだった。洗車・コーティングで知られる「KeePer技研」と、家庭用品メーカー「レック」が共同開発したプロ仕様のコーティングキットである。

・プロの技術

今年3月に発売された『笑撃SHOCK浴槽コーティング』。価格はアマゾンにて税込3500円とそこそこ高価だ(2024年6月14日時点)。


ちなみに「KeePer」には数年前、980円で買った中古ミニカの車体をコーティング加工してもらったことがある。そういえばスマホをコーティングしてもらったこともあったな。今回はいよいよ我が家の浴槽か。めっちゃコーティングしたがるやん。


『笑撃SHOCK浴槽コーティング』は浴槽1回分の使い切りサイズで、中身は以下の通り。


・コーティング剤(ボトル)
・塗布用スポンジ
・拭き上げ用クロス
・仕上げ用クロス


コーティング被膜が汚れを弾くため、手入れはなんと水洗いだけでOKだそうだ。奇跡すぎるだろ! 効果の持続期間は約6カ月。奇跡なっが!! もしそれが本当なら、面倒な風呂掃除が劇的にラクになりそうだが……。

・施工開始

というワケでさっそく自力コーティングしていきたい。まずはコーティング剤を塗る……前に、下準備として浴槽を中性洗剤等で洗い、水滴を拭き取って乾かす必要がある。


完全に乾いたらコーティング剤を塗っていくぞ。ただし! この作業には一つ大きな注意点があって、それは一度に浴槽全体に塗り広げないということ。



50~60cm四方の面積に分けて、部分ごとにコーティングしないといけないそうだ。じゃないと液剤が乾いて、拭き取れなくなってしまうらしい。マジかよ、よく分からんけど怖ぇよ。RPGの時限イベントみたいだな。


そうならないためにもスピーディーに作業しなくては。塗布用スポンジに液剤を適量とったら……


随時補充しながら浴槽に塗り塗り。


終わったら時間を置かず、拭き上げ用クロスでさらに薄く塗り伸ばすように拭き上げる。といっても色が付いているワケではないので、このあたりはけっこう勘である。


最後に仕上げ用クロスで拭きスジやムラを消すように仕上げてフィニッシュ! という作業を、あと3回繰り返す。時間にして30分くらいだろうか? 思ったより疲れるぞこれ。


すべて完了したら、コーティング面が水に塗れないよう1時間ほど放置するとのこと。というワケで1時間後──。



・完成

さあさあ! 果たして我が家の浴槽はどうなったのか!? これがコーティング加工されたスーパー浴槽だァァァァァァァアアアアア! と思ったら……


お、おい、マジかよ……!


ほぼ変化ねぇ……!!

・見た目は変わらず

コーティング前と比べて多少ツヤが増したような気がしないでもないが、正直言われたところでよく分からん。ミニカの時はハッキリ違いが分かったんだけど……まあ色の問題もあるのだろう。思ったよりテンション上がらんなぁ。


が!


触ってみてビックリ! めっちゃツルツルしてるゥゥゥゥゥウウウ!! え、新築? 今日入居した? ってくらいの未使用感である。ちょっと信じられないくらい別人だ。

・感動

あまりにツルツルスベスベなので、家族総出で触りまくったぞ。ただキレイに掃除しただけでは、決してこうはならないだろう。コーティングってすごい!


施工直後は特に水弾きがよく、シャワーをかけると水滴がコロコロと玉になって転がっていく。また、摩擦係数が上がって滑りにくくなるという特徴もあるそうだ。


その日の入浴は、心なしかいつもよりも気持ちがよかった。リフォームして浴槽全体が若返ったかのような感覚を得られたのは大きいと思う。


ただ! 水洗いだけでOKは言いすぎじゃね? という気はしたかな。多少ラクにはなったものの、シャワーだけではザラっとしたお湯垢は取り切れなかったので、結局こすって掃除することに。



プロが施工してくれたらまた違ったんだろうが、もうスポンジも洗剤も不要! というワケではないので、そこだけは注意していただきたい。


ともあれ、浴槽のコーティングなんていう上級者っぽい加工が、個人でも簡単に可能になったのはシンプルに素晴らしい。お風呂環境を快適にしたい人は試してみる価値ありだと思うぞ!

参考リンク:笑激SHOCK、Amazon「笑撃SHOCK浴槽コーティング」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.