仕事帰りに新宿駅の地下通路で「あなたのスマホが、たった5分でフィルム要らず表面9Hの硬度」「機種・端末を選ばずコーティングが可能」と書かれたのぼり旗を発見した。どうやらスマホのガラスコーティング専門店が出店しているようだ。

私は以前、ゴルフ練習場でゴルフクラブに使用するコーティング剤を “古いスマホ” に実験的に施してもらったことがあるのだが……あの時のピカピカのツルツルのガチガチ具合が最高だったので、今使っているスマホをこちらのお店でコーティングしてもらうことにした。

・ガラスコーティング

お店の名前は『セラムナノコートプロⅡ』。店頭の看板では「1度塗ったら効果は約6年」「保護フィルムみたいに買い替え・はり替えの手間や費用がかからない」「操作感・タッチの感度UP!」などとコーティングの効果をうたっていた。

スマホ片面のコーティングにかかる時間は約5分で価格は1980円。両面(360度)だと約10分・3000円となる。ちなみに「業界最安値」とのこと。たしかに保護性能に優れた人気フィルムとケースを買うよりもコーティングをした方が安いくらいだ。

さっそく今使っているスマホ(iPhone 14 Pro)を両面コーティングしてもらうことにした。聞けば、お客さんはリピーターが多いらしい。コーティングの効果を知っている私もリピーターのようなものだろう。新品未開封のまま持ってくる方も少なくないのだとか。

先に出店場所を紹介しておくと「新宿三丁目駅B5番階段付近」か「有楽町駅D7番出口付近」で、スケジュールは公式サイトで確認できる。スマホやタブレット、メガネなんかもコーティングできるみたいだぞ。


・約10分の流れ

コーティングはあっという間に終わる。ざっくり流れを説明すると……


スマホをピカピカに洗った後に


同店独自のコーティング剤「Serum Nano-coat Pro Ⅱ(セラムナノコートプロⅡ)」を垂らして


電動ブラシでしっかり塗り込む


側面もしっかり塗りこんだら


クロスで磨き上げて完成(片面ずつ作業は行われる)。

作業は本当に両面10分程度で終わってしまうため「本当に大丈夫なのだろうか」と少し不安になってしまう。完全に硬化するまでに約16日間かかることと、ガラスより硬いなどをポケットに一緒に入れてしまうと傷がつくので要注意とのことだ。


・不安を取り除くための儀式

「はいどうぞ」とスマホを手渡された後に “ある儀式” が行われる。不安を取り除くための儀式だ。料理番組のように「数年前にガラスコーティングを施したスマホ」が登場するのだが……


このスマホをハンマーでガツンと叩いても……


…………


大丈夫。


カッターで傷つけようとしても


…………


無傷。


というコーティング後の無敵具合を確認して終了となる。客寄せのためのパフォーマンスではなく、作業後の確認のために行っているのだ。迫力があり過ぎてビビってしまうが、この効果が6年続くなら次の機種変更までは余裕で持つだろう。

コーティング剤はネットでも買えるが、専門家に任せた方が安心できる。スマホを買い替えた時はもちろん、長く使い続けているスマホにぴったり合う保護フィルムが見つからない場合にも良さそうだ。興味があればサイトをチェックしてみてはどうだろうか。


参考リンク:Serum Nano-coat Pro Ⅱ(セラムナノコートプロⅡ)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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