新大久保に最近オープンした韓国コンビニ『K-FOODS』の店内モニターで、親切にも「韓国お菓子ランキング トップ5」が大発表されている……という件は先日の記事でお伝えした。
実はここではお菓子ランキングだけでなく「インスタントラーメンランキング トップ5」も大発表されているのである。コンビニのこういうとこ、気が利いててイイよね! ってことでトップ5の韓国インスタントラーメン全部食べてみた!
・韓国インスタントラーメン事情
インスタントラーメンは日本で発明されたものなので、無意識に「日本のインスタントラーメンこそ世界一」と思っている人も多いのではないか。
しかしながら、私が以前インドの山奥を訪れた際、街の売店に唯一売っていたインスタントラーメンは韓国の『辛ラーメン』だった。
世界規模でみると日本製より韓国製インスタントラーメンのほうがメジャーな国もあり、日本はウカウカしていられないというか、ヘタすると追い抜かれるかもしれないというか、とにかく勢いが止まらない韓国インスタントラーメン市場なのである。
そんななか、K-FOODSのインスタントラーメンランキングで堂々の1位に君臨するのは『リアルチーズラーメン』(税218円)。かやくと粉末スープのほかに、チーズペーストみたいなものが付属している。
うおー! とってもジャンクなチーズ味。「コーンポタージュ味のスナック菓子みたいな味」と言ったほうが伝わりやすいかもしれない。マズいわけではないが、さりとて「おいしい」に分類するのも、個人的にはう〜ん? って感じだ。
一体どういう層が支持しているのかは不明だが、これが1位という事実に一抹の不安を感じずにいられない。まぁ韓国料理といえばチーズなので、チーズガチ勢でもない私に、この味を論じる資格はないのかもしれないなぁ。
2位は『オモリ キムチチゲラーメン』(税抜298円)。チーズラーメンの後だと非常にマトモそうに見える。
おいしい!!
辛ラーメンほどの辛さはなく、キムチらしい酸味がある。どことなくトマトラーメンっぽさもあり、今回のラインナップの中では良い意味で “最も普通” の味である。やや高いのが玉にキズだが、その理由は “生キムチ入り” だからですね多分。これはリピあり!
・波乱の中盤戦
3位は『カルボ ブルダック炒め麺』(税抜200円)。
かつてブームになったブルダックは今でも新作が登場する人気シリーズ。別のヤツを食べたことがあるが、辛すぎてビックリした記憶しかない。
やっぱ辛い……けど、結構おいしいかも!? この味は例えるならトマトクリームパスタだろうか? とにかくイタリアっぽい雰囲気を感じるものの、核心に近づいたところで辛さが来てワケが分からなくなる。
よく分からないのでたまたま居合わせた中澤記者に意見を求めたら「 “デスソース系うまい棒” って感じだね」という、よく分からない判定を下された。結局よく分からないのだった。
4位もブルダック。『クアトロチーズ ブルダック炒め麺』(税抜195円)。またチーズ……嫌な予感がする。
これヤベェ!!!!!!
ひとくち食べた率直な感想……それは「世界は広い」ということ。なぜこれを好き好んで食べる人がいるのか? 昭和生まれの私には一生理解できないかもしれない。いちおう中澤記者にも試食してもらった結果……
中澤「ごめん、これは食えない。めっちゃ正直にいうとゲ◯の味がする」
……とのことであった。世界は広い。我々みたいなもんが韓国インスタントラーメンを食レポすること自体、そもそも間違いだったのかもしれない。なんかすみません。
・そして終盤戦
5位は『スパゲッティーラーメン』(税抜173円)。
「カゴメのケチャップ」に激似なパッケージが食欲をそそる。スパゲッティなのかラーメンなのか不明だが、おいしければ何でもいいです。
あ! よかった、おいしい!
味はナポリタン。甘すぎてだんだん苦しくなってきたが、これだけ斬新なコンセプトの割にけっこう健闘していると思う。中澤記者も「粉チーズとか野菜炒めを混ぜたらもっとウマいかも」と、やはり完全にナポリタン扱いだ。みんなも食べてみて。
最後は私が個人的に興味を抱いた『ラーメンサリ』。K-FOODSのラーメンコーナーでは破格の58円(税抜)。妙な細工がなさそうで、逆においしそうに見えたのである。
ほら、塩ラーメンっぽいビジュでおいしそう!
と……思ったら無味でした。
調べたところ、これは鍋のシメなどに投入する用の味なし麺。衝撃の安さはそのためだったのですね。素人には奥が深すぎた韓国インスタントラーメンの世界。でも、これだけ多くの商品が売られている以上、人気があることは確かだ。我々の感想に惑わされずチャレンジしてみてね!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.