いきなりだが “首都圏から1番近い離島” こと「初島」に行くことになった。初島とは熱海港から定期船にのって約30分で行ける静岡県唯一の有人島。レモンまみれのリゾートアイランドと言われている。
東京から熱海までは新幹線で約40分。熱海駅からバスで15分ほどの熱海港から30分の船旅へ……つまり都内から日帰りや1泊2日の小旅行ができると人気らしい。そんなわけで今回はトロピカルな離島散策を楽しんでくるぞー!
・熱海から
リゾート気分を満喫すべくエキゾチックな初島に行くことになったのは、富士急グループから私のもとにプレスツアー(取材ツアー)の誘いが届いたため。そんなもん全ての仕事を放棄してでも行くべきだろう。
それはさておき、高速船窓口の案内によると、熱海・初島の往復乗船料金は大人(中学生以上)2800円とのこと。予約は不要。お得なセット券もあるそうだ。
それでは、熱海港10時発の高速船「イルドバカンス3世号」に乗り込んで……
いざ初島へ!
イルドバカンス3世号は最大868名収容の広々とした船内で優雅に過ごすことができるのが特徴だ。それにしても、船体がゆっくりと岸壁から離れていく瞬間が1番テンションが上がる。
初島があるのは熱海から約10キロの沖合。先にも述べたように、熱海港を出港して30分ほどで初島に到着する。本当にあっという間だった。
・初島
初島は周囲が約4キロ。亜熱帯の植物に囲まれた島内はウォーキングにもちょうど良さそうだ。海岸沿いには、島の漁師が営む食堂街がある。
潮風を感じながらのんびり歩いていると……
「黄色いポスト」を発見。
・レモンまみれ
実をいうと、熱海は「レモン栽培国内発祥の地」なる説があるらしく、その説にちなんで島内の至るところに青空と海に映えるフォトスポットが点在しているという。
初島港から徒歩約15分で、複合アウトドアリゾート「PICA 初島」に到着した。その玄関口となるのが、亜熱帯の植物が生い茂る「アジアンガーデン R-Asia」。
敷地内のカフェではアジアンフードやトロピカルドリンクを楽しんだり、ハンモックで島風に揺られたりできる。
休憩がてら注文したのは「初島バーガー」と「初島檸檬スカッシュ」。どちらも熱海レモンのPR活動から生まれたメニューらしい。
真っ青なバンズが目をひく初島バーガーには、鯖のから揚げとレモンをサンド。がぶりと食べると酸っぱおいしい。やはり爽やかなレモンスカッシュとの組み合わせがベスト。海を感じる味だった。
そういえば、カフェの目の前には「レモンの隕石」があり……
他にも空に続く檸門(レモン)や……
大きなブランコもあった。
さらに樹齢60年以上の珍しいレモンの木も植えられている。もはやレモンまみれのレモン島と言っても過言ではないかもしれない。
・灯台へ
PICA 初島を出て向かったのは、360度の絶景が楽しめるという初島灯台。高さ約16メートルの島のシンボルだ。
聞くところによると、日本で15番目に登れる灯台らしく、天気が良ければ富士山はもちろん伊豆大島や三浦半島まで見通すことができるという。
階段をぐるぐる上って頂上へ。食後の運動にちょうどいいし空気もおいしい。景色も見事。おかげで心身ともにリフレッシュできた。
・初木神社
さて、港に戻る前にもう少し時間があったので初木神社へ。島民の信仰の中心となっている神社。創建された年代は鎌倉以前だそうだ。
ちなみに御朱印は初島港の待合施設「シマテラス初島」で得ることができる。集めている方は忘れないように(16時30分まで受付)。
そんなわけで、今回はのんびりと島歩きを楽しんだが、初島ではアスレチックやダイビング、シュノーケリングや海釣りなど、離島ならではのアクティビティも充実しまくっている。日帰りも可能だが、本音を言うと仕事をサボって1泊したかった。
とはいえ、その気になればいつでも南国気分にひたれるので、機会があればぜひ訪れてみてほしい。疲れたカラダを離島が癒してくれるだろう。
参考リンク:PICA 初島
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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