ゲーム「ポケットモンスター」は大きく4つの要素で成り立っている。「捕獲」「育成」「バトル」そして「交換」だ。ポケモンGOにもその遺伝子が流れているが、特に “人間力” が問われるのが「交換」である。

厳密に言うと交換にも種類があり、今回はその中でも最も難関と思われる「野良交換」についてお知らせしたい。ポケモンGOを始めてもうすぐ8年。私はいよいよ野良交換の極意を辿り着いたのかもしれない。。

・人間力が試される

捕獲や育成とは違い、交換には相手がいる。相手が欲しいポケモンを提供し、自分が欲しいポケモンと交換してもらう。ゆえに交換にはネゴシエーションが必須で、そこが人間力が問われる所以だ。

また、ある程度の人間関係が出来上がっているフレンドとの交換は、さして難易度は高くない。その際は「相手が欲しいポケモンを提供できるか?」だけを考えておけばいいだろう。

……が、枠に限りがあるフレンドとの交換だけで自分が欲しいポケモンを集めきることは、それこそかなり難しいことも事実。ネットで募集するにせよ、その場合は純粋にポケモン同士の価値で交換の成否が決まるケースが多い。

・野良交換とは

そんな時にオススメしたいのが「野良交換」である。ポケモンGOにおける「野良交換」を定義すると「その場で会った人とその場で交換すること」で特にGOフェスなどの超大型イベントは野良交換の絶好のチャンスといえよう。

さて、これまで海外イベントを含め、数々のリアルイベントに参加してきた私だが、結論を申し上げると野良交換は「とにかく目立ったもん勝ち」と言える。それを示すエピソードを紹介したい。



・衝撃体験

あれは2023年、ニューヨークで開催されたGOフェスでのこと。街中に異様に目立つポケモンGOトレーナーがいた。彼が目立っている理由は明白で、常に頭上に「交換ボード」が掲げられていたのだ。

ボードは特殊な器具で固定されており、イメージとしては常に背中にプラカードをぶっ刺している感じ。そして重要なのは彼が欲しいポケモンは “激レア” で、出せるポケモンは “そこそこ” だったことである。

具体的には「ポニータ」「エレキッド」「ラプラス」など、リーダーが繰り出したポケモンの色違いなどを欲しがり、提供するのは「カモネギ」「ルチャブル」「キュワワー」など、地域限定の通常色のポケモンであった。

率直に申し上げて、当初は「価値が違いすぎる。それでは成立しない」と思っていたのだが、彼とすれ違うたびに「欲しいポケモン」の欄がどんどん×マークで埋め尽くされていくではないか。……えっ、マジで?

トレーナーの価値観は人それぞれである。結果的に私は彼を見て「野良交換はとにかく目立ったもん勝ち」という仮説に辿り着いた。ならば実践してみるしかあるまい、自分を使って。



・交換フォルム

というわけで、私はゼッケンを使用してオリジナルの「交換フォルム」に変身することに。前方と後方を「欲しいポケモン」と「出せるポケモン」で埋め尽くし、仙台で開催されたGOフェスに繰り出した。

その効果は絶大! 結果的に私は1日で5匹の激レアポケモンをゲット。当然、私もかなりレアなポケモンを提供したが、それも納得の上である。中には私がかなり得してしまった交換もあり、結果的には「野良交換はとにかく目立ったもん勝ち」という説が立証された。

その際「そちらの方が10倍くらいレアですが本当に大丈夫ですか?」と5回くらい念押しししたが、先述のようにトレーナーの価値観は人それぞれである。そのトレーナーは「ありがとうございました!」と嬉しそうに去って行った。いや、こちらこそアザス!

一緒に行動を共にしたフレンドさんたちによれば、私の「交換フォルム」はかなり目立っており「めちゃめちゃ見られてましたよ」とのこと。中には「ヤバいやつがいる」という視線があったことは否定できないが、それでも成果は出ている。

つまり「野良交換」は、やはり目立ったもん勝ち! 欲しいポケモンを大量ゲットし、私のGOフェスは非常に実りの多いものとなった。旅の恥は掻き捨てである。交換フォルム、ぜひ参考にしていただきたい。

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.c 2016-2024 Niantic. c 2024 Pokemon. c 1995-2024 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)
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▼とにかく目立ったもん勝ちである。