ジャンボ〜! ケニアのナイロビでタクシー運転手やってるチャオスです。


さて、今回もリクエストボックスに届いた質問に答えたい。


いろいろ同じような質問が来ていたのだけれど、ようは「ケニアの交通事情が知りたい」みたいな感じ。


あおり運転(他のドライバーからの妨害運転)に遭遇したことはありますか?」とか。


また、「それらに対する罰則も教えてください」とかも。簡単に答えるね〜!


まず「あおり運転」だけど、ケニアにおいては「あおり運転」よりも「横入り」のほうが多いかなぁ。


特に首都ナイロビは交通渋滞がひどいので、我先にと、車の頭を「入れろや」とばかりに突っ込んでくる。


そんな割り込み運転をする車のほとんどが、バスだ。ケニアにはバスが非常に多いから。


バスほどではないけど、普通の自家用車で頭を入れてくるドライバーもたまにいる。でもこれらの行為は交通ルール違反。


意外と「交通警察官」は遠くから監視していて、もしもそれらのルール違反な行為を目撃した場合、速攻で車を停めさせる。


そして問答無用で「現金請求書」を書き、ドライバーが罰金を支払うよう手続きする。


もしもその罰金を支払わなかった場合は、逮捕されて警察署に連行。このあたり、かなり無慈悲にやる。



ケニアでは現在、「不注意運転」と「無謀運転」の罰則は非常に高く、罰金は最大で50万kes(約59万円)、もしくは懲役10年に処される可能性がある。


なぜこれほどまでに厳しいのかといえば、ケニア政府は不注意運転を殺人事件と同じように扱っているからである。


一方、軽度な違反の場合の罰金はというと、たとえば免許不携帯での運転は7000kes(約8399円)の罰金。


有効期限を過ぎた運転免許証を更新しなかった場合(期限オーバー)の罰金は1000kes(約1199円)などなど。


とにかく違反したら速攻で金を取るような感じになっている。


なお、ケニアでは、すべての大型商用車の制限速度は80km/h、小型車の制限速度は110km/h。もちろんオーバーしたら即罰金だ。



てな感じで、ケニアは政府による交通安全(金を取る)政策の強化により、ドライバーが交通規則を遵守しているため、事故が非常に少なくなった。


交通ルールを守らないドライバーは、ケニアで車の運転をすることができない状況になったとも言える。


もちろん私はルール厳守の優良ドライバー。なぜなら、プロのタクシー運転手だからね。ではクワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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