最近、若者たちの間でデジカメが再ブームを迎えているらしい。フィルムカメラよりも気軽に楽しめるレトロな雰囲気が人気なのだとか。とくにSNSでバズりまくっているのが「Kodak FZ55」なる機種である!
簡単にいえば、フラッシュ付きでいわゆる平成風の懐かしい写真が撮れるそうだ。インスタントカメラと比べて現像代もかからないことも魅力だという。価格は1万9000円台とのこと。面白いかも。
ってことで、ネット検索して1番安いショップで購入したつもりが、間違えて「Kodak FZ55」ではなく「Kodak FZ45」を買ってしまったようだ。ミスった……と思いきや、十分楽しめているので皆さんにも紹介したい。
・コダックのコンデジ
間違えた理由はたった1つ。話題の「Kodak FZ55」と「Kodak FZ45」が激似だから。FZ55と検索したのに、トップに表示されたのがFZ45だったのだ。見た目がほぼ同じなので間違えて買ってしまった。
後から調べたところ、写りもほとんど変わらないっぽい。むしろ違いが分かるような人間ではない。ただ私にも分かる大きな違いが1つだけあって……
FZ55は充電式だが、FZ45は単3電池式。私が購入したカメラには、乾電池が2本必要だった。
とはいえ、話題のFZ55がメルカリでも2万5000円以上するのに対し、FZ45は新品で1万3000円台。それなら安い方を買いたいし、乾電池で動くのも渋い。間違ってよかった……と、自分に言い聞かせた。
・FZ45
さて、FZ45は電池を入れた状態で163グラム。軽くてコンパクト。余裕でポケットに入るサイズだ。
スマホ(iPhone 14 Pro)と比べると小さいことがよく分かる。
画素数は最大16MP(4608×3456)。縦横比は4:3だ。動画撮影もできるし、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)らしく撮影モードも「夜景」「スポーツ」「ポートレート」など盛りだくさん。
一瞬ビビるのは、液晶モニターの解像度が異常に低く、考えられないほど画面が粗いこと。これは使えないかも……と不安になるほどの粗さ。レトロを超えて中国の激安通販レベル。
・撮影してみると
しかし実際に撮影してスマホに転送してみると……うむ、きれいに撮影できている。たしかに懐かしい雰囲気。まるで90年代の東京。
液晶モニターではいまいち確認できないため、スマホに画像を転送(私はSDカードリーダーを使用)して、やっと出来栄えが確認できる。インスタントカメラと同じく “現像後のお楽しみ” ということだ。
古ぼけた画質ならではの良さが感じられるのは、当時の記憶がよみがえるからだろうか。画質が粗い方が、写真の中の登場人物が楽しそうに見えたりする。
なんというか、カメラに「一応撮影しておいたんで、あとは頑張って思い出してね」とでも言われているような感じ。
画像がブレたりぼやけたりするのも、記録というより記憶っぽい。曖昧さがとても良いように思える。
そんなわけで、話題のカメラ……ではなかったが、懐かしい雰囲気の写真がKodak FZ45でも撮影できるので興味があればチェックしてみてほしい。乾電池ならバッテリー切れで焦ることもないのでぜひ!
参考リンク:KODAK FZ45
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.