Amazonで評価2.2の「科学教育用品 DIY信号機(1160円)」を買った。商品ページの説明によると「子供たちが科学的知識をよりよく理解するのを助ける」らしい。たぶん理科の授業で使う実験教材みたいなものだろう。

購入した理由は実験をするため……ではなく、レビューに「ゴミが届きました」「箱ぐちゃぐちゃ、中身バキバキの商品が届きました」と書いてあったので実物を確認したいと思ったからだ。果たしてどんなものが届くのだろうか。

・Amazon低評価の科学教育用品

言うまでもなく、私はあえて “評価の低い商品” を買っているので、できる限り商品写真・説明とかけ離れたものが届いてほしいと思っている。レビューに「ゴミが届いた」と書いてあれば、どんなゴミが届くのか逆に楽しみにしているのだ。

しかし注文から約2週間後に届いたのは、グチャグチャの箱ではなく小さな袋。さっそく中身を取り出してみると……


…………



・ボロボロじゃない

嘘だろおい……信じられないほどキレイな実験教材が出てきてしまった。聞いてないんですけど。いや、こうなったら中身がバキバキにぶっ壊れていることを願うのみ。頼む


…………


部品もすべて揃っていた……



・まさかのベストコンディション

待ってくれ。バキバキに壊れていたら「ドヒャーッ! 最悪ー! ゴミを買わないように気をつけてくれよな」てな具合で、記事をパパッと仕上げることができたのだが……どう見ても最高のコンディションである。うわマジかよ。

実験教材を買っておいて1番言ってはいけない言葉かもしれないが……


実験なんかしたくねぇぇえええ!


・科学的知識をよりよく理解するために

40代になると手作りで信号機なんか作っている時間はないのだ。今さら科学的知識をよりよく理解したいとは1ミリも思わない。説明曰く「電子機器とはんだ付けの基礎を教える」とのこと。って、ダリィィィイイイイイ!


しかしレビューをするからには、きちんと完成させなければならない。中国語オンリーの説明書に苦戦しながらも、パーツを1つ1つ組み立てていく。



てか、説明書が中国語オンリーの時点で評価が4以上になることはないだろう。意味不明すぎて気を抜くと全パーツを捨てたくなる。



……細かい作業の連続で目が疲れる。ただ、面倒な「はんだ付け」はしなくて良さそうだ。助かった。マジで「はんだ付け」がなかったのは不幸中の幸いである。



ううむ……



「推奨年齢5歳以上」とはいっても、やはり慣れていないので難しい。子供の頃にこういった作業が好きだったら理系の道に進んでいただろう。



そう、私はこういう作業が苦手だし嫌いだから消去法で文系を選んだのだ。細かい作業をすると頭が熱くなって倒れそうになる。今さらだが、なぜ信号機をDIYしなければいけないのだ。




・手作り信号機の完成

それでも説明書と商品ページの画像を見ながら、なんとか同じように信号機を作ることができた。達成感はとくにない


しかし赤信号しか点かず。配線に不具合があるのか接触不良なのか、それとも作業途中で断線してしまったのか。いくら確認しても青・黄色信号が点くことはなかった。


そんなわけで、科学的知識をよりよく理解できたかどうかは不明だが、たまには自分の苦手な作業をするのも悪くない……かも。やっている最中は地獄だけど。

まあ仕事だから仕方ないとは思いつつも、けっこう夢中になったぞ。たぶんゴミは届かないと思うので興味があれば試してみてはどうだろうか。


参考リンク:Amazon「科学教育用品 DIY信号機モデル 信号機モデル玩具 モデル信号機 子供科学実験おもちゃ 子供知育」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.