日清食品から発売され、大きな話題……とまではならなかった、カップヌードル謎肉放題。平たく言えばあの「謎肉」だけの単独商品だ。

発売日は2024年3月25日なので丸々1カ月が経過しているが、なぜか私のデスクにはまだまだ『謎肉放題』が居座っている。早めに処理せねば……というわけで無難に「謎肉やきそば」を作ってみたのだが……。

・アレンジレシピ

メーカー希望小売価格650円(税別)で発売中の『カップヌードル 謎肉放題』。カップヌードル換算だと約47食分もの謎肉が詰め込まれた、文字通り “謎肉まみれ” の商品である。

さて、謎肉放題はアレンジレシピが推奨されていることも特徴的。パッケージには「チャーハン」「ピーマンの肉詰め」「ボロネーゼ」など、複数の謎肉レシピがプリントされている。

さほど「美味しそうだな」と思えないことはさておき、やはり謎肉はアレンジしてナンボ! 以前の記事でご紹介した「炊き込みご飯」のように、せっかくなら美味しい謎肉レシピが望ましい。



・不味くはなるまい

そういう意味で「謎肉やきそば」は、高確率で不味くはならないハズ。焼きそばの味が強いため謎肉のポテンシャルを引き出せるかは不明だが、逆に謎肉が焼きそばの邪魔もしないことだろう。

デスクには大量の謎肉。なぜ日清はこんな商品ばかり勝手に送って来るのか? どうせなら絶対に食べるカレーメシでも送ってくれればいいのに……と思いつつ、謎肉やきそばを作ってみることにした。

で、作り方は一般的な焼きそばとほぼ同じ。まずは肉の代わりに謎肉と野菜を炒めていく。この時点では謎肉の香ばしさが漂ってくる、どちらかと言えば美味しそうな焼きそばだ。

あとは麺と水を入れてほぐし、粉末ソースで味付けすれば完成。大量の謎肉がとっ散らかっていることを除けば、至ってシンプルなやきそばである。



・落とし穴

先述のように、やきそばの味が強いため不味くなる可能性は低いだろう。信じてるぞ、謎肉……! まずは一口食べてみると……


ほら、悪くない。


……が!


あああぁぁぁ……。


当初の予測通り、味自体は全く悪くない。謎肉が肉の代わりをしているとは言わないが、特に邪魔もしていない。言い方を変えると謎肉に揺るがされるほど、やきそばは薄味ではないのである。

ただし、脂っこさがハンパない! 焼きそばと一緒に謎肉を3粒ほど食べると、胸焼けにも似た重さが一気に襲ってくる!! まるでギトギトのラードを加えたような超ヘビー級の濃厚さ。謎肉、お前は恐ろしいヤツだよ……!

なので、そもそも脂っぽい焼きそばに謎肉の組み合わせは、単に「胸焼け必至のやきそば」となってしまったことをご報告したい。味としては悪くないが、いい歳のおっさんが1人前美味しく食べ切れるかは疑問が残るところだ。



・紅ショウガが最高にウマい

また余談だが、そのぶん「紅ショウガ」がメチャメチャ美味しく感じたことを記述しておく。逆説的に言うと「謎肉やきそば」は「紅ショウガをこれ以上なく美味しく食べるためのレシピ」と言えるのかもしれない。

というわけで、あまりオススメできない結果となったしまった謎肉やきそば。味自体は本当に悪くないが、とにかく重い! 逆に人類最高レベルのコッテリ好きの方は、ぜひ謎肉やきそばをお試しいただきたい。

参考リンク:カップヌードル 謎肉放題
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.