いま都内を中心に続々と店舗を増やしている「ちゃん系ラーメン」をご存じだろうか? その正体は「シンプルながらもこだわりに満ちたTHE・中華そば」であると以前の記事でお伝えした。
ただし「ちゃん系ラーメン」にはもう1つの名物がある。それが「もり中華」だ。この記事ではちゃん系ラーメンのもう1つの柱「もり中華」についてお届けしたい。
・2大メニューの1つ
神田の「ちえちゃんラーメン」を元祖とする「ちゃん系ラーメン」は、少なくとも16店舗が存在する(ちゃんのれん組合より)。各店、若干の味の違いはあるものの、方向性に関してはかなり統一感がある印象だ。
その「ちゃん系ラーメン」のお店のメニューは大きく2つ、これまでご紹介してきた中華そば、そして「もり中華」である。ちゃん系ラーメンにおける2大メニューの1つ「もり中華」もやはり押さえておくべきであろう。
というわけで、今回は新宿にある「えっちゃんラーメン」へ。ちゃんのれん組合によれば「えっちゃんラーメン」は、のれん組合発起人に名を連ねる古株のお店のようだ。
・初めてのもり中華
眠らない街、新宿歌舞伎町のど真ん中にある「えっちゃんラーメン」は、月・日曜日以外は24時間営業中。この日は午前10時頃にお邪魔したが、徹夜明けと思(おぼ)しきお客さんの姿もチラホラ見受けられた。
で、注文したのは「もりチャーシュー」で価格は1200円。今回はちゃん系ラーメンのお供「ライス」は注文せず、シンプルにもり中華だけを味わってみることに。なお、えっちゃんラーメンでは1杯目のライスも有料のようだ。
そして到着した「もり中華」はというと、めっちゃ具沢山! 具がモリモリ!! 器からあふれ出さんばかりに盛り付けられた具は、チャーシュー・メンマ・ゆで卵などなど。麺をくぐらせたらこぼれてしまいそうなほど圧倒的なボリュームである。
麺は中華そばと同じ平打ち中太麺が使用されているようで、これが超なめらか! のど越し抜群の平打ち麺が塩分濃いめのスープをまとい、ずるずると吸い込まれていく。
当然、チャーシューやメンマと一緒に食べてもウマい! ペース配分を考えないと具が残ってしまいそうな勢いだが、麺だけでもウマいから困りもの。場合によっては大盛りでもいいかもしれない。
また味変は「お酢」と「一味唐辛子」がオススメとのこと。いずれもサッパリ & スッキリとした味が楽しめるので、後半からは味変を推奨だ。ちょびっとニンニクを入れて食べてもウマいぞ。
総じてちゃん系ラーメンの「もり中華」は、奇をてらわず中華そばをそのままつけ麺スタイルにした「王道中華そば系つけ麺」という印象だ。スープに甘みがないことが、いわゆる大勝軒系との違いである。
いずれにせよ「ちゃん系ラーメン」はもり中華もかなり美味しいので、興味がある方は1度ご賞味いただきたい。特に暑くなってくるこの時期は、個人的に中華そばよりも「もり中華」がオススメだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 えっちゃんラーメン
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-15-8 丸雄ビル 1F
時間 月曜日08:00~ / 火~土曜日24時間営業(日曜日は朝7時閉店)
定休日 不定休
参考リンク:ちゃんのれん組合
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.