コンビニのコーヒーが美味しいのは、もはや世の常識となっている。
新鮮で挽きたての豆、優秀なドリップマシン。あんなコーヒーが自宅でも淹れられたらな~。
……なんて思ってたら、嘘っ! ローソンのコーヒーって、豆だけでも買えるの!? そんなの速攻買いに行っちゃうよ~~~っ!!!!
・ローソンのコーヒー豆
さっそくローソンへ向かい、レジ横に掲示されたドリンクメニューを確認する。
コーヒーやカフェラテといったドリンクが写真付きで載っていて、つい注文してしまいたくなるが……グッと抑えて豆を探す。
あっ! あったぞ!!
「ホットコーヒー用豆 250g」、税込1200円だ!!!!
ところが、である。「このコーヒーの豆をひとつください」と伝えると、レジにいた2人の女性スタッフがザワついた。
「え、豆……ですか?」「あれって売っていいんでしたっけ?」「どうやろ、私は売ったことないわぁ」
スタッフさんは店舗の奥へと消え、その後黒い袋を手に持って戻って来た。
「たぶんコレだと思うんですけど……」
自信なさげにバーコードをレジに通すと、問題なく「1200円」という文字がパネルに表示された。うわぁ、本当に買えるんだな!
購入した豆がこちら。
パッケージはいたってシンプル。そのことからも、本来は販売するための豆ではなく、あくまで “店舗で提供するコーヒーのための豆” を、希望すれば買うこともできる……というように感じられた。
つまり在庫を切らしてしまうと店舗ではコーヒーの提供ができなくなるということ。
そうなれば他のお客さんにも迷惑をかけてしまうため、一気にたくさん買いたい場合は事前にお店に相談することを強くおすすめする。
また 豆のままでの販売となるため、自宅で淹れるにはミルが必須な点にご注意を!
・ローソンコーヒーを自宅で淹れてみた
改めてローソンのコーヒー豆を見てみよう。
といっても それほど情報が多いわけではなく……強いて言うならば、別枠に記載されていることから 時期によって豆の産地が変わる可能性があることと、
ローソンのコーヒーマシンが2種類あるということがわかった。
豆を製造しているメーカーは、株式会社ユニカフェ。UCCホールディングスの子会社ということだ。
開封すると、豆はこんな感じ。
それほどコーヒーに詳しくないため断言はできないが、香ばしい香りが美味しそうな上、薄皮(シルバースキンと呼ぶらしい)が除去されているように見える。
その証拠に ミルで挽いてフィルターに出してみると、
白いカスが少ない。
ドリップを始めると、お湯を注いだ瞬間にプクプクと泡が出て豆が膨らみ始めた。
コレは素人の筆者でもわかる、美味しいコーヒーの証拠だ!
出来上がったコーヒーはもちろん……
うん、旨い!
マイルドな苦みとコクがあり、後味がスッキリしているので飲みやすい。極端な味や香りがなく 万人受けする味と言ってよいだろう。
文句のつけどころもなくシンプルに旨くて、全国展開するコンビニだからこその努力や工夫が見られた気がする。コンビニでいつでもこのレベルの豆が買えるなんて、すごい時代になったな!
・ローソンでコーヒーを注文した結果
ところが、飲み終えたところで気が付いた。
確かにコーヒーは旨かった。だが……「いつもの味だ!」と言えるほどはローソンコーヒーの記憶が新しくないのだ。確か、前回飲んだのは2週間ぐらい前だっけ?
ってことで、そのままの足で店舗へ行ってコーヒーを注文してみた。
うわっ、ヤバい。めちゃくちゃ美味しいわ!!!!
ここは正直な感想を言おう。
ローソンの豆を使って自宅で淹れたコーヒーと、ローソンの店舗で注文して飲むコーヒーは、まったくの別物であった。
具体的には、店舗のコーヒーの方がはるかに味が濃くてコクがあり、おまけに 自分で淹れた時は一切感じられなかったキレがある。
確かにローソンのコーヒー豆は旨い。だが、それ以上にローソンのコーヒーマシンが優秀だったのである。
コーヒー豆は250g入って税込1200円だったため、豆10gを使用するとしたら1杯あたり48円。店舗では1杯 税込120円で販売されているため、差額は72円。
この72円の差をどう受け取るかはその人次第。
しかし、個人的な意見ではあるが……これだけ味に違いが出るのならば、間違いなく店舗でコーヒーを注文する価値があるよね。現場からは以上です!
参考リンク:ローソン ホットコーヒー用豆
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.