そういえば数年前、高級食パンブームがあった。あの頃、ちょっと変わった名前のお店がアチコチにあった記憶がある。そんな高級食パンブームを思い出させてくれるような、ちょっと変わった名前の焼き芋屋さんが、浅草近くの本所吾妻橋にオープンしていた

その名も「ヤバい焼き芋屋さん」である。お店に行ったところ、マジでヤバそうな「黄金豚ヤバ芋ドッグ」なるメニューを発見。頼んでみたら、マジでヤバかった! その発想はなかったぞ!!

・塩パン屋の近く

お店は都営浅草線の本所吾妻橋駅の近くにあるという。駅を出て振り返ると、東京スカイツリーが見える。この界隈には何度も来たことがある気がするな。


通りの向こうを見ると、あの緑の看板は!? そうだ、1日6000個売れるという、元祖塩パンの店「パン・メゾン」じゃないか。


冷たい風が吹き荒れる今日みたいな日でも、お店の前には行列ができている。さすが、塩パン元祖の店。その人気は多少の寒さもモノともしていない。

ちなみにこの近くには、「いきなり! ステーキ」系列のとんかつ屋「かつき亭」もある。



・ヤバい店のヤバいドッグ…

さて、今回訪ねるヤバい店は、表の通りから少し入った場所にあった。


名前のインパクトとは裏腹にお店は少し奥まった場所にある。表に出せないヤバさなのか……


このお店は、農業のトータルデザイン事業を手掛ける「SucSeed株式会社」が北海道伊達市で立ち上げた農業部門(農業生産法人update株式会社)が運営を行っている。新規就農1年目にしてヤバい焼き芋屋さんをブランド化し、生産・加工・流通・販売を手掛けている

このお店のオープンに先立って出展した、東京ビッグサイトの飲食展示会でバイヤーの注目を集め、商品の一部はテレビにも取りあげられたのだとか。



その取りあげられた商品が「黄金豚ヤバ芋ドッグ」(税込1080円)である。


なにーーー!! 芋にソーセージを挟んでるだとッ!


……たしかにヤバい。まさかパンの代わりに焼き芋を使うとは、その発想自体、なかなか考えつくものではないな。視覚インパクトは絶大、目を引く一品である。


紅はるかに、伊達市のブランド豚「黄金豚」のソーセージを挟みこんでいる。店内に冷凍加工設備を備えており、体制が整い次第通販を始める予定とのこと。お店に来なくても、このヤバ芋ドッグを食べられるようになるかもしれないぞ。



で、実際に食べてみると、ソーセージの塩気と芋の甘さがほどよくマッチしている。強いて例えるなら、フライドチキンにメイプルシロップをかけたような甘じょっぱい感じだ。

少々芋の甘さが勝ち気味なので、ソーセージはもっと塩辛くても良いかも。別途岩塩とか粒マスタードがあると、より理想的な甘辛感になりそうだ。


まさか、焼き芋にソーセージを挟んでしまうとは……。でも、これがイケるとなると、ほかの食材との組み合わせもあり得る。コロッケとか、ハンバーガーのパティ(肉)とか。

いずれにしても、芋 × ソーセージに気づいてしまったこのお店は、マジでヤバい焼き芋屋さんだ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 ヤバい焼き芋屋さん 浅草店
住所 東京都墨田区東駒形3-23-3関根ビル1F
時間 11:00~18:00
定休日 火曜日(2024年3月現在)

参考リンク:PRTIMES、Instagram @yabaiyakiimoyasann
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24