悔しいけれど、美味い。そりゃあ、約4000円でうなぎ食べ放題と聞いたら、味はイマイチかもと思ってしまう気持ちは分かる。

実際私も行く前は半信半疑だったけれど、食べてみたら普通に美味い。もはやカルチャーショックであった……が!

最高な体験だったからこそ、店を出たあとに「もっとこうすれば良かった」という後悔があったのも事実。そのあたりも含めて紹介したい。

店の名は「うな雲」といい、東京・赤坂に本店がある。店名だけを聞くと、日本によくあるタイプのうなぎ屋さんといった感じだが、お店の中はほぼ韓国料理店

テレビなんかでは「うな雲 赤坂本店 兄夫(ヒョンブ)食堂」といった形で紹介されたこともあるようだ。


さて、席に着いてメニューを見ると、うなぎ食べ放題は100分で税抜3620円。税込みだと大体4000円で、うなぎの他にサムギョプサルと豚カルビも食べ放題の対象とのこと。



当然ながら注文するのは食べ放題。まず出てきたのは、韓国料理の定番である前菜的な小皿料理(パンチャン)だ。


さらに、チャプチェやトッポギまで来て、約4000円という価格がますます信じられなくなる


しかも、やって来たうなぎが……


デカい。明らかに、デカい。一般的なうなぎ屋だったら特上サイズか? しかもしかも、その特上がいきなり3枚も来た


まだ何もおかわりしてないが、初回注文のセットだけで余裕で元をとったのでは? っていうか、これでもう十分なんですけど。

まったく、なんちゅう食べ放題だ。



入店5分で豪快さに度肝を抜かれたが、1つ問題があるとすれば私がうなぎの焼き方を一切知らないということ。

だけど問題ない。店員さんが親切に教えてくれるし、なんなら焼いてくれる


私の場合は店が比較的空いていた時間に訪問したということもあって店員さんがほぼ全てやってくれたが、もちろん自分で焼くことも可能。それはそれで楽しそうだ。


・蒲焼きとは違う

で、肝心のうなぎの味であるが、よくある蒲焼きとは違うし、白焼きとも違う。

焼き上がってハサミでカットされた うなぎに、タレ&コチュジャンを絡ませて食べるスタイルだ。


そのタレというのが ほんのりテリヤキ系でありながら、いわゆる「うなぎのタレ」ほど味が濃いわけではない

なので蒲焼きのような濃厚さはないのだが、代わりにコチュジャンのボトルが添えられており、好みに応じて加える。いわば、味変できる うなぎ


今まで知らなかった食べ方であるものの、これはこれで悪くない。むしろ、全然アリ

ただ、一般的なうなぎの蒲焼きとはかなり違うので、それをイメージして店に行くと「なんだよ……」となる人だっているかも。



あともう1つ言っておきたいのは、うなぎはデカいだけじゃなく身が分厚いってこと。部位にもよるが、平均するとiPhoneの1.5倍くらいの厚みがあるのではないか?


だからと言うべきか、食感がしっかりしている。安いうなぎだと身がブニブニだったりするが、この店には全く当てはまらない。


また、脂がしたたる系のうなぎではなく、身が締まっている系

もちろん臭みのようなものは全くなく、ただただ美味しいうなぎであった。



しかし、ここで誤算が。あまりにも1枚がデカい上に、わんこそば感覚で出てくることもあって、うなぎだけでお腹がいっぱいになってしまったのである。

サムギョプサルと豚カルビは一切注文することなく店を出るという失態。完全なる配分ミスである。

全体的に満足感はハンパなかったが、そこだけが心残りなのでもう1度店に行こうかな。あの感じだと、なに食っても美味い予感がするんだよなぁ……。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 うな雲 赤坂本店
住所 東京都港区赤坂2-13-17ミントミ赤坂第2ビル4F
時間 10:00~翌5:00(LO:4:30)

参考リンク:うな雲
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼炭を使っているのもいい

▼なお、食べ放題は1人でも可