石垣島のソウルドリンクといえば、『ゲンキクール』が筆頭に挙げられるだろう。私(耕平)は石垣島に10日以上訪れているが、実はこの『ゲンキクール』を飲んだことがなかった。理由は特になく、もちろん存在は知っていたものの、単純に飲む機会がなかったからだ。

ところが先日、朝食に全振りしているホテルのバイキングで初めて飲む機会があった。その独特な風味から「これ、アリかも?」と思い、せっかくなので店舗に足を運んでみたところ、「私は今まで何をやっていたんだろう……」と後悔させられた。その理由を説明しよう。

・『ゲンキクール』とは?

ゲンキクールを知らない人のために簡単に説明すると、「八重山ゲンキ乳業」という会社が製造・販売している石垣島発祥のソウルドリンクだ。

「ゲンキくん」というキャラクターが1957年(昭和32年)から70年以上の間、石垣島のアイコン的なご当地キャラとして知られている。


そしてゲンキクールは石垣島を中心とした八重山諸島で、本土でいう「ヤクルト」と同じくらいの知名度を確立している乳酸菌飲料だ。石垣島唯一の全国チェーンのコンビニであるファミリーマートやスーパーを中心に、島内ではほとんどの小売店でも取り扱われている。


そんなゲンキクールの店舗は、石垣島のシンボルでもある「730交差点」の近くにある。


・日本最南端の牛乳屋さん

「730交差点」から市役所通りに徒歩30秒ほどの場所にあるのは、『石垣島の牛乳屋さんのお店 ゲンキみるく』だ。


どうやら、このお店は “日本最南端の牛乳屋さん” らしい。


店内は思ったより広く、テーブル席が複数あって……


お店の奥にある、看板が目を引く。


さらに目に留まったのは、牛の親子と思われるオブジェだ。


ショーケースには、ゲンキクールをはじめとしたラインナップがズラリ。


ゲンキクールの炭酸飲料「ゲンキクールサイダー」や、沖縄ならではのフレーバーが人気の「ゲンキチーズケーキ」もある。


そして世界的パティシエである、辻口博啓氏が代表を務めるチームが監修したという「ゲンキジェラート」も置いてあった。


・いざ実食!

さて、何を食べるべきか……と思いながら、やはりここは王道の「ゲンキクール(税込163円)」と「ゲンキジェラート ミルク味(税込600円)」を注文。


さっそくゲンキクールを飲んでみると、小さい頃によく飲んだ森永乳業の「マミー」に味が似ている。


ちなみに私がこのお店に来店しようと思ったきっかけは、ゲンキクールではなく「ゲンキ牛乳」を飲んだ時の衝撃だった。今まで飲んだ牛乳の中でも、コクが逸品なのだ。

その「ゲンキ牛乳」を、ふんだんに使用したであろう「ゲンキジェラート(ミルク味)」


初めて食べるが、口に運んでみると……

はい、大勝利!


良い意味で予想通りというか、「ゲンキ牛乳」のコクより深みがある感じ。この「ゲンキジェラート」は石垣島を中心とした八重山諸島でしか食べられないが、地元に売ってたら間違いなくケースで購入するレベル。それくらい美味い。

ジェラートの上に乗っている「ゲンキくん」を形取ったクッキーも、ジェラートと絡めると格段に美味い。


しばらく食べ進めると、ふとある考えが浮かんだ。それは……「このジェラートにゲンキクールとかけたら、どんな味がするんだろう?」というもの。さっそく、試してみることにした。


ワクワクが止まらないぞ……

あれっ??


うーん……決してマズくはないし、これはこれでアリのような気がするが、別々に食べて素材の味を楽しんだ方がいいのかな? と個人的には思った次第だ。


・「ゲンキくん」のグッズ専門店

絶品ジェラートを堪能してお店を出た後、さらに市役所通りを歩くこと1分。


もう一つのゲンキクール専門店『ゲンキ 石垣さかい商店 石垣美崎町本店』に到着。


先ほどの『石垣島の牛乳屋さんのお店 ゲンキみるく』とは違い、こちらは「ゲンキくん」のグッズ専門店となっている。


店内に入ると……


例えばTシャツだったり……


小物入れゴルフマーカーもある。


その他にも学習帳やハンカチなど、かなりの種類が揃っている。ちなみに店内にはBEGINのボーカル、比嘉栄昇(ひが えいしょう)さんが率いる「ヤファイアン・アッチャーズ・バンド」が作ったテーマ曲「ゲンキクールロックンロール」が永遠と流れていた。


・絶品!「ゲンキシェイク」

そしてこのお店では、先ほどの『石垣島の牛乳屋さんのお店 ゲンキみるく』には無かった「ゲンキシェイク(税込430円)」を飲むことができる。さっそくレジに行き購入して、店外にあるテラス席で飲んでみることにした。


これは期待できそう。口に運ぶと……

メチャメチャ濃厚!


先ほどの「ゲンキジェラート(ミルク味)」もかなり濃厚だったが、シェイクなので口の中の広がり具合がまた違う。これもマジで美味い!


その後、味わいながら完飲。これは石垣島に来たら必ず飲まなきゃいけないやつだった。なんで今まで飲まなかったんだろう……と後悔しかなかった。

なお「ゲンキクール」関連の商品は八重山諸島でしか購入できないと言われているが、乳飲料は「ふるさと納税」で購入できるらしい。というわけで、石垣島に来たら絶対に飲んでほしいし、なかなか行く機会が無い人は、ふるさと納税での購入を検討してみてはいかがだろうか?


・今回ご紹介した店舗の詳細データ①

店名 石垣島の牛乳屋さんのお店 ゲンキみるく 石垣美崎町本店
住所 沖縄県石垣市美崎町3-3
営業時間 11:00~21:00
定休日 年中無休

・今回ご紹介した店舗の詳細データ②

店名 ゲンキ 石垣さかい商店
住所 沖縄県石垣市美崎町9-1
営業時間 10:00~21:30
定休日 年中無休

参考リンク:八重山ゲンキ乳業おきなわプロジェクト
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.

▼「ゲンキ 石垣さかい商店」の店内で流れていたテーマ曲「ゲンキクールロックンロール」はこちら