発表から18年を経て、ついに公開となった映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。さっそく見てきたが、感想を一言で述べるなら、めっちゃ楽しかった!

これはもうスーパーガンダムSEEDオールスターズって感じですよ。ネタバレに配慮しつつ、初見でのレビューをお届けするぞ!

・パンフは見るな

公開日である今日(1月26日)は、世間では平日。18年前は暇な学生だったが、今となっては土日しか見に行けないという往年のファンも多いだろう。

私の周囲でも、とりあえず豪華版のパンフレットのみ確保して、見るのは土日というガノタが何人かいる。

まあ分かっていると思うが……そのパンフは絶対に見てはいけない。付属のキャラメカ設定集も駄目だ。


ちょっとページをパラパラするだけで、種割りしても回避不可能な速度でネタバレが飛んでくる。

なお、X等のSNSも封印をお勧めする。今はまだ幸運にも逃れられていたとしても、今作のネタバレ回避難易度は高いと思われる。

無関係そうなモビルスーツ名がトレンド入りしていたり、プラモ系のアカウントなどから流れてきても、よく見てはいけない

詳しくは言えないが、それは恐らく、かなり危ないヤツだ。見るまでは、あらゆるガンダム関連の話題から距離を置くようにするのが正解だと思う。



・オールスターズ

ネタバレに配慮しつつ本作を一言で述べると、それはタイトルにも冒頭にもある通り、スーパーガンダムSEEDオールスターズ

サブタイトルで ~愛は地球を救う~ とかつけてもいいかもしれない。

また、自分の好きなキャラがどんな扱いになるのか怖いという方にはいい知らせがある。マジでほぼ全員いい感じで出てくるぞ。

台詞まであるかどうかはともかく、だいたいがチラっと映るなり、名前が出るのだ! 生死を問わず

さすがに全員ではないが、それなりにファンがついてそうなラインはほぼ網羅されていた気がする。本当にオールスターズ。


・シン

というわけで全面的にファンサが行き届いているのだが、特に楽しめるのはアスランとシンのファンで間違いない。

アスランについては、もうわけがわからないくらい格好良くなっている

今作のNo.1イケメンの座はアスランで堅いのではなかろうか。活躍の仕方も言動もパーフェクト。

それどころか、かつてないほどのアダルティな余裕まで身につけている始末。


私が見に行った回に、グッズが大量に見えているバッグや服の色から「アスランの女」だと思しき女性ファンがいた。供給過多だったのか、死にかけの金魚みたいになっていた



そしてシンだ。主役だった「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」では一応主役であるにもかかわらず、噛ませ犬化していた感が否めなかったように思う。

私の目には、自分のことをケルベロスと思い込んでいる病み野良チワワみたいに見えていた。

そんなシンが、やや道化キャラ化が進みつつも、最高にキラッキラしている


この映画で欲しいものを全て手に入れたのは彼かもしれない。

シン史上最高に活き活きとしており、まるで主人公のような凄まじい活躍をしていた

これまでの扱いに納得のいってなかった彼のファンも、今作には満足するに違いない。



・ガンプラ

ということで、ファンを18年待たせた映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。

展開に “まさにSEEDシリーズ” って感じのクセがある点は否めないため、ガンダムシリーズのファンからの賛否は分かれるかもしれない。

しかし、そこも含めてシリーズを追ってきたSEEDシリーズのファンからは、おおむね高評価を得られるはずだと思う。

私はこの映画から「よっしゃ、映画だし楽しくハデにやるぞ!」みたいなお祭り感も感じられて、非常に楽しかった

作り続け、ついに公開まで持ってきてくれた製作チームや、サンライズの中の人たちには感謝したい。

ただし、今後の商品展開によっては遺恨を生み出す可能性がある。本作を見た全員が、ある1つの要望を抱くに違いないのだ。

それはアスランの最後のあの機体。あの通りのあれができる仕様のガンプラだ。これが叶えられなければ、どうなるかわからない。

というか、とっくに出るって決まってますよね? ネタバレ回避で少ししてから情報公開みたいな感じっすよね? ん? 信じてますよ?

参考リンク:機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼私のゲットした来場者特典は「月光のワルキューレ」だった。アグネスとルナマリアの関係についての情報が補完される感じ。