2024年を迎えて、改めて振り返る……。

2023年は本当に激動の年だった。それまで国外で起きている紛争などは、「対岸の火事」くらいにしか思っていなかった人が多いのではないだろうか?

ところがその影響から、世界中の物価が上昇。まさに生活に直結することで、徐々にその実感が世間に浸透してきたのが、2023年の象徴的な出来事だったと私(耕平)は考えている。

それは3年連続購入している、紳士服メーカー「オリヒカ(ORIHICA)」の福袋にも顕著にその影響が出てきた。いったいどういうことなのか? 分析結果などを説明していこうと思う。

・2024年のラインナップ

それでは、まず今年のラインナップから見ていこう。

・スーパーノンアイロンワイシャツ4点:12000円(税込13200円)
・形態安定ワイシャツ5点:8000円(税込8800円)
・ネクタイ4点:3000円(税込3300円)
・ベルト2点:3000円(税込3300円)
・ソックス10点:1500円(税込1650円)


よく見ると2023年のラインナップとアイテムの種類に変更はない。変更になったのは値段と点数だ。


ちなみに昨年は、どんなラインナップはというと……

・スーパーノンアイロンワイシャツ4点:10000円(税込11000円)
・形態安定ワイシャツ4点:5000円(税込5500円)
・ネクタイ4点:3000円(税込3300円)
・ベルト3点:2000円(税込2200円)
・ソックス8点:1000円(税込1100円)


昨年に比べて、ネクタイ以外は点数、金額は全て変更されていた。



まず「スーパーノンアイロンワイシャツ4点」が、税抜で10000円から12000円と2000円値上げされている。


「形態安定ワイシャツ」は4点から5点に点数が増えて、5000円から8000円に値上げされた。


「ベルト」は3点から2点に減っているが、金額は昨年と変わらず。


最後に「ソックス」は8点から10点に点数が増えている。しかしその分、値段が500円上がっていた。



・購入したのは……


その中で私が今年購入したのは……


「形態安定ワイシャツ5点(税込8800円)」


昨年は「スーパーノンアイロンワイシャツ4点」を購入したが、個人的にシルエットがこちらの方がいいというのが理由だ。

あとオリヒカのホームページを見るまで知らなかったのだが、「形態安定ワイシャツ」はクリーニングに出さなくても、洗濯して自然乾燥することで繰り返し着られるらしい。

ただワイシャツの襟が、私個人としてはボタンが付いていないものが好みだが、5点のうち2点しかなかった。


その他は「ボタンダウン」と呼ばれる、ボタンが付いているものになる。


店員さんに聞いたところ、福袋なので選ぶことはできないとのことだった。まあ福袋なので、仕方ないのは重々承知しているが……。



・2022年の福袋と金額を比較すると……

それでは最初に購入した2022年と比較すると、どのくらい違うのか?というのも調べてみた。2022年のラインナップはこうだった。

・スーパーノンアイロンワイシャツ4点:10000円(税込11000円)
・形態安定ワイシャツ4点:5000円(税込5500円)
・ビズボロTシャツ3点:5000円(税込5500円)
・ネクタイ5点:3000円(税込3300円)
・ベルト3点:2000円(税込2200円)
・ソックス10点:1000円(税込1100円)


しかも次回来店時に使える「スペシャルクーポン」が、それぞれに入っていた。


ちなみに2023年も「福茶」という、お茶がおまけで付いていた。


ところが今年の福袋は、クーポンやおまけは一切入っていない。これも物価高騰の影響なのだろうか?



最後に今年も含めた3年分のアイテムの、1商品あたりの単価を計算してみた。ただし2022年に販売されていた「ビズボロTシャツ3点」は、その後販売されていないので割愛する。


まずは「2022年」を見ていくと……

・スーパーノンアイロンワイシャツ4点:@2500円
・形態安定ワイシャツ4点:@1250円
・ネクタイ5点:@600円
・ベルト3点:@666円
・ソックス10点:@100円


次に「2023年」は……

・スーパーノンアイロンワイシャツ4点:@2500円
・形態安定ワイシャツ4点:@1250円
・ネクタイ4点:@750円
・ベルト3点:@666円
・ソックス8点:@125円


最後に「2024年」を計算したところ、衝撃の結果が……

・スーパーノンアイロンワイシャツ4点:@3000円
・形態安定ワイシャツ5点:@1600円
・ネクタイ4点:@750円
・ベルト2点:@1500円
・ソックス10点:@150円


このように2022年に比べると、全てのアイテムが値上がりしていた。もちろんこれはオリヒカに限らず、競合他社や他業界でも同じ煽りを受けている。ただ細かく計算した結果、改めて物価高を実感した次第だ。

それでも、オリヒカのオンラインショップの金額を見ると、普通に単品で買うより「福袋」の方が明らかに安いと思われる。特にネクタイやソックスは、かなりお得のように感じた。



──というわけで、来年もオリヒカの福袋は同じラインナップなのか? また物価高は、いつ解消されるのだろうか?そんなことを考えながら、私はオリヒカのワイシャツを着て今日も通勤する……。

参考リンク:オリヒカ
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.