「金の蔵」といえばサンコーが運営する居酒屋チェーンであるが、数日前、マネーポストWEBの「金の蔵」に関する記事がSNSで話題になっていた。多くの人が反応していたのが現在の「金の蔵」の店舗数だ。その数なんと……


1店舗。


繰り返す、全国にたった1店舗である。嘘だろ……!? 2023年12月28日時点で現存しているのは、どうやら池袋サンシャイン通り店だけのようだ。

・全盛期の記憶

「きんくら」の愛称でお馴染みの「金の蔵」がオープンしたのは2009年。目を引く黄色い看板、そして全品270円という価格設定はインパクト大で、当時まだギリギリ学生だった私(あひるねこ)もよく利用させてもらっていた。

タッチパネル式の居酒屋を初めて体験したのが「金の蔵」だったと記憶しているが、それ以上に強烈に覚えているのが店舗数の多さである。

今となっては信じられないが、当時「金の蔵」は都内の至るところにあり、特に新宿駅周辺は「コンビニか?」ってくらいの勢いで乱立していたのだ。

あの「きんくら」が、今やたった1店舗とは……。と言いつつ、実は私も卒業してから一度も足を踏み入れていないので、これを機に10年以上ぶりに飲みに行ってみることにした。



こういう居酒屋、久しぶりに来たな。

・十数年ぶりの入店

現存する唯一の「金の蔵」、池袋サンシャイン通り店は16時営業スタート。半個室の席がズラーっと並んでいる光景は懐かしさすら感じさせるが、ここでいきなり違和感に襲われた。


タッチパネルがない。


まさか置き忘れか? と思いきや、代わりに渡されたのはなんとQRコード。注文はスマホから行うという。当時はみんなガラケーだったのになぁ。

そして、これはずいぶん前に変わったらしいのだが、低価格の全品均一というシステムではすでになくなっていた。ハッキリ言って高い。俺たちが世話になった「きんくら」ではない。でもまあ、チェーンの居酒屋ってどこもこんな感じだったような気もする。



3タイプの飲み放題があるというので、一番安い90分1210円(税込)のコースでお願いすることに。ビールも可。お通しは枝豆で、383円(税込)食べ放題となっている。ではでは……


卒業以来の「きんくら」に乾杯!

飲み放題は瓶ビールやホッピーが含まれていたりとなかなか充実しているが、1名につき料理2品のオーダーが必要というザ・チェーン居酒屋ルールがあるので要注意だ。

というワケで、さっそく私も料理を注文しようと思う。当時は何を食べてたっけなぁ……と、記憶を探っていて気付いた。


なんにも覚えてねぇ。

・無(む)

そう、「金の蔵」によく行っていたことは覚えているのに、そこにどんなメニューがあって、何を注文していたかはまったく思い出せないのである。一緒に行った人たちのことは覚えてるんだけど。

仕方がないので、当時の自分だったら絶対に頼まないであろう968円(税込)の『刺身三種盛り』を注文。それがこちら。


なんというか、絶妙に高すぎる。このいかにもチェーン居酒屋っぽい佇まいが、無性に懐かしいのもまた事実ではあるが。もう一品は『山芋鉄板焼き(税込528円)』。理由は店内がめっちゃ寒いから。暖房入ってんのかこれ?


お会計は、私一人で3089円(税込)だった。



・あぁ我が青春

十数年ぶりに訪れた「金の蔵」は、価格やシステムこそ変わっていたものの、根っこの部分は私が知る「金の蔵」そのものだったように思う。また行きたいか? と聞かれたら、特に行きたくはないが、青春時代の思い出の場所としての愛着は当然ある。厳しい状況だろうけど、何とか頑張ってもらいたいものである。

参考リンク:マネーポストWEB
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.