カルディの商品の中で、今もっともバズっているオシャレな商品……それは「シモンコール」のホットチョコレートであろう……。
新旧含めて膨大な食料品が並ぶカルディ。「いったい何を買えばいいのか分からない」状態になることもしばしば……。
というわけで、片っ端からカルディの製品を試してみるのが本企画「気になるカルディ」である。
・シモンコール ホットチョコレート(598円)
「シモンコール ホットチョコレート」は、一見すると分厚い板チョコなのだが、割って溶かすと超濃厚なココアができるというスペイン産の商品。
カカオ60%配合で、バニラ風味と「チュロス」をイメージしたというシナモン風味の2種類。
長崎のカルディの片隅でひっそりと売られていたのだが、バズった影響でバニラ味はすでに売り切れであった。すごい人気だなあ。
この商品、何がいいってまずパッケージが美しい。ザラリとした質感の包装紙、アンティーク風のイラスト……。
キッチンやテーブルに置いてあるだけで気分が上がるような、暮らしを美しくしてくれる一品である。
・手軽なのに本格的
作り方はカンタンで、150mlの牛乳を沸騰寸前まで沸かして、ホットチョコレート2かけ(50g)を入れて溶かすだけ。
レンジで牛乳を沸かしてつくることも可能だが、今回は雰囲気重視で鍋でコトコト煮込んでみた。
牛乳を弱火にかけてクルクル混ぜていると……チョコが溶けて、みるみるうちにモッタリとした質感になっていく。
自分で粉を溶かして作るココアと全然違う……! それはまさに「ホットチョコレート」の名にふさわしい飲み物であった。
想像していた何倍も濃厚な仕上がりで衝撃を受ける。牛乳を沸かして、溶かしただけでこんな高級そうなドリンクができるとは。
・優雅すぎるホットチョコレート
小さいコーヒーカップに移すと、まさにそこはカフェ、いや、パーティー会場か。
実際にひとくち飲んでみると……飲み口はまったりと濃厚。
まるで銀座や青山の高級なショコラティエで1杯1000円以上で出されるようなホットチョコレートである。
しかし、思ったよりしつこい甘さはなく、シナモンの香りもほのかに香る程度の上品さ。香り付けにちょっとお酒を入れても美味しいと思う。
そのあまりに高貴な味わいに、ふと頭をよぎったのが『ベルサイユのばら』の名セリフ「そのショコラが熱くなかったのをさいわいに思え!!」だった。
オスカルへ身分違いの恋心を侮辱されて怒ったアンドレが、ジェローデル少佐に飲んでいたショコラのドリンクをぶっかけるシーンで放った言葉である。
あの『ベルばら』で飲まれていたのはひょっとしたらこんなショコラだったかもしれない……と思わせるような味わいなのだ。
目を閉じて、ホロ苦く甘いホットチョコレートを味わいながら、ベルばらの世界に入り込み、しみじみと思う。
もしもアンドレが手にしたショコラが……
アッツアツの「シモンコール ホットチョコレート」だったら火傷するな……。
とろみのある飲み物って熱いもんな……。
でも、冷めはじめると一気に冷めてしまうんだよな……。
そもそもチョコレートのシミって落としにくいから
ショコラをぶっかけられたくないな……
おしゃれなホットチョコレートを手にしてなお、自分の発想が貧相すぎて悲しくなってくる。
ちなみに、シモンコールのホットチョコレートは1かけ25g × 6かけ入りなので、3杯分入っている。598円で超濃厚なホットチョコ3杯も飲めるのは、かなりお得だと思う。
指定の量で作ると超濃厚なので、牛乳150ml に対して1かけで作ってもいいかもしれない。ホットチョコレートが好きな人はもちろん、ベルばらファンにもオススメの一品!
【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★☆☆
買い指数 ★★★★☆