冬の防寒着の定番・ユニクロの「ヒートテック」シリーズ。2003年の発売以来、もはやヒートテックのない冬など考えられないほど一般的になっている。
寒がりの私は発売当初からヒートテックを愛用しているのだが……。今年、古いヒートテックを買い替えたのを期に、ある重大なことに気づいてしまった。
・ヒートテックを買い替えて…
そもそも捨て時の判断が難しいヒートテック。人に見せるもんでもないし、破れない限り完全にアウトの判断にはしづらいもの。みなさんのお宅にもヴィンテージ・ヒートテックが眠っていると思う。
かつて、ロケットニュースのアホな上司Yoshioは「ヒートテックは3~4年経った方がむしろ温かい」と主張していた。伸び切ったヒートテックはワンピースのようになり、守備範囲が広くなるのだ……と。
ちなみに私はババシャツタイプの長袖のヒートテックを長年愛用してきたが、引っ越しを機に新しいヒートテックを購入した。
・新しいヒートテックに
今回あたらしく買ったのは
・ヒートテック ブラUネックT(8分袖)
・ヒートテックのタンクトップ(マメクロゴウチ コラボ)
であった。奇しくも、どちらも素肌に直接着るタイプのものである。
そこまで寒くない時期に着たのがヒートテックのタンクトップ。
袖のないヒートテックなんか温かいのか? と思いつつ着てみたところ……あったかいどころか暑い。
暖房の効いた室内に行ったり、駅まで速歩きで歩いたりして汗をかくと、無限にホッカホッカ状態である。袖すらないのにこんなに暑くなると思わなくてビックリした。というか、今まで着ていた長袖のヒートテックよりも暑いくらいなんだが……?
さらに、ブラカップ付きの・ヒートテック ブラUネックT(8分袖)。
これは薄手のニットの下など、着ぶくれでモコモコするのが嫌で買ってみたのだが……。
長袖のこちらはさらに強力で、うっかりニットの下に着て出かけたら滝のように汗をかくレベルで暑いのだ。暖冬とはいえ、11月下旬でもブラカップ付きのヒートテック+長袖のワンピース+薄手のコートで十分なほどだった。
新しいものだから機能性が高まっている……ということもあるけど、ヒートテックってここまで温かかったっけ?
・着る順番が超大事
これまでと違うのは、素肌に直接ヒートテックを着ている……ということである。
そもそも、ヒートテックの原理は身体から出た水分を熱に変える『吸湿発熱』である。言い換えれば、身体から出た汗を熱に変えている……ということ。
私は長いことヒートテックの下に汗取り用のキャミソールを着ていたのだが、汗が下着に吸い取られるとヒートテックの十分な『吸湿発熱』効果が得られないのだという。
「吸湿発熱」効果を得るならば、素肌に直接ヒートテックを着るのがいいらしい。
たしかに、ユニクロのヒートテック特集の動画でも、男性モデルが直接素肌にヒートテックを着ている。
下着を1枚重ねたほうが温かいと思い込んでいたが、それが間違いだったとは……。私は10年以上も間違った着方を続けて「ヒートテック着てるけどあんまり暖かくないなあ」などと思っていたのだ。
女性はキャミソールやタンクトップを着る習慣があるので、私と同じようにキャミの上にヒートテックを着ている人も多いと思う。騙されたと思って、ヒートテックを直接素肌の上に着てみてほしい。もちろん、ヒートテックにはいろんな種類があり、アウターとして使うものや小物類もあるので、一概に全部素肌に身に付けろ……とは言えないが。
しかし、ヒートテックを素肌に着たほうが温かい……というのは分かるものの、私の肌は化繊の刺激に弱く、痒くなりがちなのが悩みどころである。今までは綿のキャミソールで肌を守っていたけれど、これからはどうすれば……という悩みもまた出てきてしまった。
とりあえず、今年は新しいヒートテックを正しい着方で活用して、冬を乗り越えたいと思う。