ううっ、寒い……。もうすぐ11月ということもあって、最近の朝晩はかなり冷え込むようになってきた。昼こそ暖かい陽気に包まれるものの、少しずつ冬の足音は近づいてきている。ここにきて、タンスにしまっているヒートテックを引っ張り出した人も多いのではないだろうか。

毎年ユニクロのヒートテックを愛用している「ヒットテッカー」の筆者(私)もその1人なのだが、昨年購入したものが思わぬ状態で出てきた。あれっ、サイズを間違えて買っていたかな……そう思うくらいヨレヨレだったのだ。

・1年前に買ったヒートテックがヨレヨレ

私がヨレヨレになったヒートテックを購入したのは2017年11月。出張先でいきなり寒くなったこと、そして厚手の服を持ってきていなかったこともあって近場のユニクロに駆け込んだ。普通の1.5倍暖かいという「極暖」を買って、事なきを得たことを覚えている。あれから1年──。

先述したように、ヨレヨレのヒートテックが出てきた訳だ。ちなみに形はVネックで、状態をざっくり言うとデロンデロン。乾燥機で回しまくっていたし、私の扱いが雑なのもあるだろうが、色もだいぶ落ちていてかなりヤバいことになっていた。

・どれくらい劣化しているか新品と比較してみた

もはや外で他人様に見られるのが恥ずかしいレベル。貧乏性なのでもっと使い込みたいところだが、これはさすがに……ということで泣く泣く新品の極暖ヒートテックを購入した。んで、どれくらい変わったのか気になったのでヨレヨレと新品を並べてみたところ、同じMサイズで黒のヒートテックなのに……


その違いは一目瞭然!



まるで舞の海と曙……!



MとXLかってくらい変わっていた


また、横にして比べたらずいぶんと色落ちしていることも分かる。ちなみに極暖じゃないノーマルヒートテックも買っていたのでそちらも比べてみたら、そこまで大きな差はなかったが少しだけ伸びて大きくなっていた。こちらの色は気持ち落ちているかなって感じだ。

商品タグを見たらノーマルと極暖では使っている素材も違ったので、そのあたりが劣化に関係するのかもしれない。そしてさらに気になるのは「どれくらいがヒートテックの寿命なのか」ということである。できればもう少し着たいなぁと淡い希望を持って、店員さんに聞いてみた。

・店員さんに聞いてみた

──あの〜、すみません。お聞きしたいことがありまして、ヒートテックは寿命というか買い換える目安などあるんですか?


「特に寿命というものはないですが、1年は持つと思っていただいても大丈夫かと思います」


──ふむふむ、効果はそれなりに続くってことですかね?


「効果に関しては、そもそもヒートテックが実力を発揮するのは動いているときなんですね。止まっていたら寒いものは寒いんですよ」


──えっ、そうなんですね! てっきり着ているだけで暖かいと勘違いしていました。


「なので、肌により密着する新品の方が自然と効果は現れますね。新しいければ新しいほど効果を実感できると思いますよ」



──確かに。超極暖っていうのも、さっき初めて見ました。実を言うと、私の1年前に買った極暖ヒートテックがヨレヨレになっちゃって……。これって寿命ですかね?


「そこはお客様に判断していただくしかないですかね。でも長く使っているうちに色落ちやヨレ、あと小さな白い玉みたいなものも目立つようになります。どんな服でもそうですが、洗濯をすればするほど見た目も性能も落ちていくのは仕方ないですね」


──だとしたら、1年ごとに買い替えるのもひとつの手ですか?


「年々、ヒートテックの性能はアップしていますから、そうしていただくのが理想かもです。まぁ、でも最後はお客様に決めていただく形ですね」


明確な寿命はないが、最終的には自分自身の判断で決めるということだった。ただ、そこで終わらないのがユニクロの店員さん。ちなみに……と目からウロコの情報も教えてくれた。

・寝間着として使うのがベスト


「たとえ古くなったとしても、ヒートテックは綿の服に比べて暖かさを保ってくれますし、お風呂上がりなんか最適ですね。そういった使い方もできます」


──確かに、家だったらいいですね! 1人暮らしや家族住まいだったら、外見を気にしなくてもいいですしね。もう少し使おうかな……。


「ちなみに私は5年くらい使っているものもありますよ(笑)」


──えぇぇー! じゃあ私も粘れるところまで粘ります!!


これにて、ヨレヨレになったヒートテックは再び私のタンスに出戻り。寝間着として、家の中というブルペンで投げることになった。また、これは私自身の感想だが、古いヒートテックでも重ねることでパワーを発揮するような気がしている。捨てずに粘りたい人は一度試してみてほしい。

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
イラスト: マミヤ狂四郎